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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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丈洋社長(橋爪功)が認知症になり、美琴(夏木マリ)や子どもたちのあさましくも醜い相続バトルは加速化します。




テレビ朝日 木曜21時

「プライベートバンカー」第8話


主演…唐沢寿明

脚本…小峯裕之

演出…西浦正記




まず先制攻撃を仕掛けたのは美琴。

丈洋から社長を引き継ぐように言われていると表明します。



すると長男の努(安井順平)が、丈洋に新たに努に継がせるという遺言書を書かせ、それを役員会で役員たちにも見せます。



しかも庵野(唐沢寿明)から入れ知恵され、会社を非上場にして事業を承継すれば相続税が免除され、その分事業に回せるとアピールします。




しかし、遺言書は日付の新しいものが優位になるようで、美琴の顧問弁護士(近江谷太朗)が新たに美琴に引き継ぐという遺言書を提示します。




妻子の顔も認知できない人が、そんなにスラスラ遺言書を書くわけないだろうと怪しんだら案の定で、丈洋の芝居で妻子にわざと好き勝手にやらせたのでした。

橋爪功のニセ認知症演技が絶品でした。



次男の昴(吉田ウーロン太)までが、雑に破ったノートに書かせた遺言書まで出てきて、こんなの有効じゃないと努はそれを怒りに任せて破り捨てます。




有効な遺言書を破棄すると、その人は相続権を失うようで、努はまんまと昴を丸めこんだ美琴の策略にはめられました。




しかし、その美琴も丈洋の高額な腕時計をエサに、弁護士に遺言書を偽造させたのがバレてしまいます。

こちらも相続権を失います。




認知症でないことを明かした丈洋。さて最終回はどうなるんでしょうか。



8話の評価は…7










この枠ってどうしても恋愛要素を盛り込まないとダメなんですかね。




このドラマにおいてはホントに邪魔なんですよね。そこに尺を割くのはもったいないです。




まどか(芳根京子)と菅野(鈴木伸之)がどうなろうと、千冬(高橋ひかる)が本郷(溝端淳平)を好きだろうと、桃木(吉村界人)が萌(小西桜子)を好きだろうと、正直どうでもいいんですよ。




TBS  火曜22時

「まどか26歳、研修医やってます!」第7話


主演…芳根京子

脚本…前川洋一、原野吉弘

演出…井村太一




研修医2年めに入ったまどかが五十嵐(大西流星)と次に向かったのは精神科。




あまり救命救急のように生き死にに関わらない科ではありますが、患者との向き合い方が特に問われる科ではありますね。




前回の城崎演じる佐藤隆太が良かったので、な〜んだ、今回はインパルスの板倉か〜と萎えはしましたが、どうしてどうしてまどかをうまく導いてくれましたね。




まどかが担当したのはリストカットして運び込まれた裕乃(新井美羽)。




失恋したばかりの裕乃に寄り添ってあげようとして、まどかはLINEの交換をしますが、これはもちろん大NG。




人との距離感をうまく築けない心の病である裕乃は、夜中だろうとかまわず連絡してきます。




この場合いつでも連絡して、と言ってしまったまどかが悪いわけで、裕乃は一気にまどかを拒むようになってしまいます。



精神科医の野口(板倉俊之)は患者との距離感を改めてまどかに指導し、できることだけ約束するようにと言います。




それからまどかは17時には必ず裕乃のところに行き会話をするようにしました。




そのために無理してかけつけるまどかを見て裕乃も自分がまわりに無理を強いていることに気づきます。




裕乃を演じた新井美羽はかつて「わろてんか」「おんな城主直虎」で評判になった名子役さん。大きくなりましたね。演技力はやはり大したものです。




精神科の話は良かったのにボウリング大会で萎えました。

なので7話の評価は…7






残すところ最終回だけとなり、その直前の今回は、有木野(松田龍平)、織田(中村蒼)、阿川(三上博史)の3人がからんだ中国人誤訳事件にまつわることが明らかになりました。




NHK  火曜22時

「東京サラダボウル」第8話


主演…奈緒、松田龍平

脚本…金沢知樹

演出…川井隼人




織田はバーのマスター張(朝井大智)と幼なじみでつるんでいた不良だったんですね。



補導される時にその頃少年課だった豊角(三浦誠己)に人生をやり直せと諭され、同じ警察官の道に進んだようです。




その恩義もあって織田は監察官となった豊角から相棒の阿川の内偵を頼まれ断れなかったのでしょう。




阿川は中国人の裏組織とつながっていて、中国語が堪能なので通訳を取調べに立ち会わせず、自分で訳して織田に書き取らせていました。

しかもその様子を録画も録音もさせなかったのです。



豊角は織田に取り調べの様子を盗撮させ、それを中国語が堪能な有木野に訳させました。

すると阿川が自分が裏組織とつながっているのを隠すように誤訳をしていることが明らかになります。




誤訳のせいで罪のない中国人が罪をかぶる冤罪もあったようで、弁護士の伊村(安藤玉恵)は彼らを救うべく戦っていて、そのことを知らされ罪悪感にさいなまれた織田は阿川に関する誤訳の報告書を伊村に渡し、このネタを握りつぶされないよう雑誌にリークもしました。




ただ、前回殺されたリー・モンチが言っていたことだけは外に流さず、阿川もそれだけは流さないように織田に頼みこんでいました。




阿川は織田に何を耳打ちしたんでしょう?リー・モンチが自分は警察の弱みを握っていると言ったのは何のことだったんでしょう?

ボランティア(絃瀬聡一)と阿川はつながっていたようですが、阿川は悪人ではなく潜り込んで何かを暴くつもりでは?と予想します。




監察官にあそこまで暴かれて、なぜ警察をやめず、また復帰できているのかも謎ですし、




織田が自殺か他殺かもまだわかってはいません。




織田がずっと有木野を支えて腕をつかんでいたかった思いは、鴻田(奈緒)に受け継がれました。




中村蒼の複雑な思いを演じるナイーブな演技が見事でしたね。

恋人が堕ちていくのを食い止められず苦悶する松田龍平の細やかな心理描写も秀逸でした。




そして、なんと言っても圧倒的な三上博史の存在感!

きっと何か裏があるに違いないと思います。

最終回が楽しみです。




8話の評価は…8