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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

何度も記事で書いてきましたが、このドラマを手放しで誉められないのは現代パートの弱さにあります。




第8話はこれまでに比べて現代パートのウエイトが高かった回でしたが、積み重ねが乏しい分、過去パートに比べての現代パートの弱さを改めて露呈しました。




TBS  日曜21時

「海に眠るダイヤモンド」第8話


主演…神木隆之介

脚本…野木亜紀子

演出…府川亮介




過去パートについて先に書いてしまうと、炭鉱内の火災により水没した坑内で石炭採掘はできなくなり、多くの炭鉱夫とその家族が島を去っていきました。




そんな中で、鉄平(神木隆之介)の家では、進平(斎藤工)は火災の際に一酸化炭素中毒で亡くなり、一平(國村隼)も身体を壊し病の床にありました。




そんな家族の支えは進平の忘れ形見の誠でした。鉄平はへこたれずに職員として炭鉱夫たちのために働き、別の採掘地を作るための努力も重ねていました。




朝子(杉咲花)との恋は育んでいて、長崎に行って人目をしのびデートもしていました。




しかし、現在の朝子(宮本信子)は鉄平と結ばれてないわけで、どうしてダメだったのかの興味で見ることに…。




結局、リナ(池田エライザ)と誠を船に乗せ、島から出たようですが、それが明らかになるのは最終回のようです。




意外だったのは朝子の夫は、朝子が東京に出てから出会った人かと思いきや、食堂で働いている料理人の虎次郎(前原瑞樹)だったこと。




鉄平に去られて、その後夫婦がどうなったかも気になるところですね。




一方、現代パートでは鉄平の日記を読み、鉄平の生きざまにふれて玲央の中で変化が生まれます。




ホスト仲間が借金の取り立てに来ますが、朝子から貰える金をあてにするようなクズな自分を反省し、




先輩ホストに貢ぐあまり風俗に身を沈めそうなキャバクラ嬢をとどまらせたり、ホストクラブの悪質さを警察に告げに行くことにします。




同じように朝子の息子和馬(尾美としのり)も姉(美保純)の企みに加担し、朝子を社長の座から引きずりおろすために医師に作らせた認知症のニセ診断書を、役員会で破ってしまいます。




玲央にしろ、和馬にしろ、何か憑き物が取れたように笑いました。



過去では新たな採掘地から石炭が出て喜ぶ鉄平の笑顔も。




苦しみの先にある笑顔っていいなと思えました。

8話の感想は…7





今回も牧野(松下洸平)の保健室の先生としての成長ぶりが顕著に分かるエピソードでした。



第3話で取り上げた啓(岡本望来)と心臓病を抱える弟・直明(土屋陽翔)の後日談で、手術が近づき怖くなってしまった直明を牧野が後押しするという話でした。





日本テレビ  土曜21時

「放課後カルテ」第9話


主演…松下洸平

脚本…ひかわかよ

演出…鈴木勇馬




直明役の陽翔くんは歯が抜けてて可愛いんですよね。第3話のことは忘れかけてましたが、陽翔くんの笑顔と、母親役のソニンの怖い顔で思い出しました。




姉の啓は弟の手術がうまくいくか心配でなりませんが、牧野は絶対に治るとは言えないとにべもありません。




直明は仲良しの子たちと治ったらどうするか約束して前向きになっていましたが、




その1人で同じ入院中のるかの手術後の痛ましい姿を廊下で見て、手術が怖くなってしまい手術を受けたくないとゴネ始めます。



困り果てた啓は直明を説得してと牧野に救いを求めます。




牧野は仏頂面で直明に会いますが、直明に絶対治ると約束をします。

直明は先生はウソをつかないからと信じてくれます。




医師なのにタブーの「絶対」を言ってしまったことを牧野は悔やみますが、それを聞いた牧野の先輩医師の咲間(吉沢悠)は「保健室の先生が言わせたのかな」と言います。




保健室の先生として生徒に寄り添うなら、直明が一番言ってほしい言葉を言ってあげたのですから良かったということですね。




治ったら野球がやりたいという直明に、牧野はキャッチボールをやろうと約束をします。

おそらくキャッチボールなんてあまりやったことが無さそうなのが分かる松下洸平の演技が絶妙でした。




高崎医局長(田辺誠一)に自分が言うのは筋違いだが直明のことをよろしくお願いしますとわざわざ頭を下げに行ったのも牧野の変化をよくあらわしていましたね。




手術に向けて啓が直明に書いた手紙、逆に直明が啓に書いた手紙、どちらも良かったんですが、2つはくどかったかも…




直明が書いた手紙だけで良かった気がします。




産休中の養護教諭(はいだしょうこ)が戻ってくるようで、6年生と一緒に牧野も卒業となりそうです。




9話の評価は…8














同じ兄弟でも血のつながりが無いとはいえ、祥吾(向井理)と春一(黒田大輔)兄弟は洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍汰)兄弟とあまりに違うなと思わされました。




邪魔者扱いされて橘一族から疎外されてきた祥吾がたどった道は、兄に認めさせたくて悪事に加担してまで政治家に取り入ることであり、




血のつながりのある愁人への執着でもあったんでしょうね。そんな祥吾の複雑な心理を向井理が実に繊細に演じてましたね。





TBS  金曜22時

「ライオンの隠れ家」第10話


主演…柳楽優弥

脚本…徳尾浩司、一戸慶乃

演出…泉正英




愛生(尾野真千子)や愁人(佐藤大空)を救い出すべく向かったのに、祥吾に追い払われてしまった洸人は自分の不甲斐なさに落ち込みます。




そんな洸人を勇気づけるかのようにみっくんはグループホームの体験宿泊に行きます。みっくんは洸人がいなくても大丈夫なようにどんどん成長していますね。




祥吾の手下となって汚れ仕事をしていた樺島(後藤剛範)が逮捕され、祥吾の身も危うくなり、春一はそんな弟を見捨てて追い出します。




祥吾は愛生は家に縛って監禁したまま、愁人を連れ逃避行へ。

故郷の山梨に向かいます。




自分が幼い日に見た風景を愁人に見せる祥吾。つらかったであろう日々が想像され、時々垣間見せる祥吾の寂寥感漂う眼差しが印象的でした。




愛生は柚留木(岡山天音)に救い出され、ぬいぐるみのGPSを頼りに追いついた洸人により愁人も祥吾から取り戻すことができました。




しかし、この時に祥吾が「家族のためだけに生きてきたのに」と熱弁するのに対し、洸人は「僕も同じ間違いをしていたのかもしれない」と言います。




祥吾を見て、我が身を振り返り、美路人のためと洸人が励んできたのは美路人を縛りつけていたのかもしれないと気づくのです。




もう美路人には愛生もいるし、愁人もいるし、職場の仲間もいます。




洸人はある日姿を消します。

自分も美路人から離れて自分自身の歩むべき道を見つけなければ、そう思ったのでしょう。



洸人とみっくん、ライオンはそれぞれの暮らしを送ることになりそうです。




ライオンが戻ってきたことを喜ぶみっくんの姿を見るにつけ、バラバラになるのは寂しいなと思ってしまいます。




第10話の評価は…7