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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

毎回、語り終えてからのひねりにいろいろ考えさせられるこのドラマ。

今回はそのひねりがいささか弱かったですね。



TBS  火曜25時28分

「滅相も無い」第4話


脚本、演出…加藤拓也




今回の語り手は帰国子女の青山(森田想)。



外国で育ち、帰国して日本語が苦手で、人とうまく接することができないのでバレエを習い始めます。




しかし、中学になると受験もあるし、大して才能もないので母親からバレエはやめるように言われてしまいます。



バレエを続けたい青山は母親には内緒でバレエ教室を手伝うバイト代でレッスンを続け、勉強もしっかりやっていましたが、それがバレてしまい…って話でした。





圧巻はその母親がバレエ教室の先生に速射砲のようにまくしたてた長ゼリフで、

その言葉が背景のスクリーンに出る演出はシュールで印象的でした。




結局、青山はバレエをやめたそうで、先に穴に入った母親の後を追うように自分も穴に入るそうです。




もう1回同じに産まれるならイヤだなというラストの青山のセリフが意味深でした。




イヤな言葉ですが「親ガチャ」という言葉が頭をよぎりました。




今回の評価は…7






このドラマ、初回の記事でNHKでしか放送できない攻めた姿勢のテーマについて書きましたが、




第2話を見て、このドラマのスゴさはヒロインを取り巻く強烈な脇キャラたちにもあることが更に際立ちました。




NHK   火曜22時

「燕は戻ってこない」第2話


主演…石橋静河

脚本…長田育恵

演出…山戸結希





まず初回から出ているキャラで言うとリキ(石橋静河)の医療事務の同僚のテル(伊藤万理華)。



前回は遅刻でしたが、今回は無断欠勤。別れたと言ってたはずのクズな彼氏とヨリが戻ったようで、




リキが忠告するのも聞かず、クズな彼氏にまた貢いでしまうようです。

リキに薦めておきながら代理母登録もやめてしまうらしく、それをリキがとがめると、


「リキの中で風俗はイヤだけど、ブランテならいいやと思ったんでしょう?とにかく私は体は売っても心だけはソム太に捧げてる」



いい加減なようで彼女なりの信念があるんですね。魅力的なキャラです。




前回、触れませんでしたが代理母を斡旋するエージェントの青沼(朴路美)もいかにもいかがわしく、演じているのが声優さんなので、声に不思議に説得力があり、リキがついその気になっていくのもうなずける魔力があります。




この青沼はナイスキャスティングです。コスチュームも周りのセットも毒々しいピンクなのがスゴいです。




そして、凄まじいのが忌まわしくも不気味な隣人を演じる酒向芳、

こんなヤツがいたらすぐにでも引っ越したくなるホントにスゴくイヤなヤツを怪演してます。




今回登場したのは夫の基(稲垣吾郎)が代理出産に突き進むのに戸惑う悠子(内田有紀)の話を聞いてあげる親友のりりこ(中村優子)




このりりこの職業がぶっ飛んでいて春画アーティスト。NHKのドラマでそんなセリフ大丈夫なのか?と心配になるくらいエロいことをズバズバ言うキャラで、今後は悩める悠子にどうアドバイスするか楽しみなキャラです。





もう1人、今回でもう亡くなってしまい、今後は出てくるか分かりませんが、リキに多大な影響を与えてきた叔母の佳子(富田靖子)




リキの郷里である北海道の片田舎で独身のままで一生を終えた佳子は、姪のリキには自分のようになってほしくなくて、

東京に行くようにすすめ、




結婚して、世の中に取り込まれた方が良いとアドバイスします。




リキにあそこの娘はどうの、あの家の娘はどうのと説明するさまは、静かな凄みがありました。

田舎の狭い世界観に縛りつけられてきた女性のやるせない哀愁と諦念が迫ってきました。




もちろん初回同様に、自分たちの優れたDNAを残したいことにとらわれている千味子(黒木瞳)と基のいかれっぷりも良いです。

イカれた役の稲垣吾郎は絶品ですからね。





脇キャラが魅力的だと連ドラは面白くなりますから、あえて今回はそちらをメインで書きました。




今回の評価は…8


ホントにこのドラマって引っ張ってる割に、蓋をあけたら「…でしょうね」みたいな想像できる範囲のネタばらしが続き、全体的になんだかな~なんですよね。




なので、第1部が今回で終わり、第2部の前ふりとなる真樹(亀梨和也)の実家放火による逮捕は、想像できなかった急展開で、まだ見続けてもよいかと思えるカンフル剤になりました。




テレビ朝日  火曜21時

「Destiny」第5話


主演…石原さとみ

脚本…吉田紀子

演出…新城毅彦




今回メインとなったのは、奏(石原さとみ)の父親、英介(佐々木蔵之介)と、真樹の父親、浩一郎(仲村トオル)の間に何があったかでした。




奏は上司の大畑(高畑淳子)が紹介してくれた英介の元部下の新里(杉本哲太)に会いますが、新里は当時のことを語ろうとはしません。




新里は英介の死後、検事をやめたようですが、厳しい箝口令がしかれているようです。




困りあぐねた奏は実家に帰り、英介の遺品からボイスレコーダーを見つけ出します。




そこには英介が担当した汚職事件のすべてが語られていました。

奏は貴志(安藤政信)が留守中に家に真樹を招き一緒に聞きます。




国会議員の東(馬場徹)→「アンチヒーロー」では検事でしたが、こちらでは被告人、ややこしい(笑) が逮捕された事件は、特捜部が何とか起訴に持ち込みたいと躍起になり、




証拠となる東の秘書から官僚へのメールは出どころが怪しくて英介は懸念していましたが、上司から起訴を強く命じられ公判となります。




担当弁護士は元は英介の同僚だった浩一郎。裁判になると、検察の取り調べの時と違い、証人たちは証言をくつがえし、証拠のメールもニセメールと明かされます。




検察が議員を起訴すべくでっち上げたという流れになり、その責任は主任検事の英介がすべて負うことに。




英介が追い詰められていくさまは、佐々木蔵之介の好演と、仲村トオルのSっぽい演技で見ごたえがありましたが、




検察が手ぬるかったのは事実ですし、浩一郎が罠にはめたのか、他の力が働いたのかは不明で、これで浩一郎が英介が追い詰めて殺したとは言い切れない気はしました。




もう会わないとなった奏と真樹でしたが、真樹が癌のために痛みで倒れ、病院に連れて行き貴志に診てもらうことに。





病院を抜け出した真樹は実家に行き…

野木家から出火。

浩一郎が死んだかは今回ではわからず、真樹は放火を名乗り出て逮捕。



真樹を奏が取り調べることになるようです。

浩一郎が祐希(矢本悠馬)に接触していたのが気になりますね。




今回の評価は…7