連ドラについてじっくり語るブログ -5ページ目

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

1話完結なのでまとめての記事は心苦しいんですが、ご寛容にお読みください。第8話と第9話まとめての記事になります。




フジテレビ  月曜22時

「モンスター」第8話(12月2日)、第9話(9日)


主演…趣里

脚本…橋部敦子

演出…樹下直美(8)、木内健人(9)




まず第8話は「闇バイト」がテーマで、高校生グループが遊びで闇バイトっぽく家に押し入り、その首謀者にされた栗本(坂元愛登)の両親がウチの子はそんなことをするわけないと弁護を依頼してきた裁判でした。




検察側は闇バイトの指示役からその元締めにたどって逮捕したいので躍起になっていましたが、粒来(古田新太)と旧知のその検事(近江谷太朗)は学生たちや若い神波(趣里)をなめていました。





粒来は「なめない方がいい」と警告しましたが、その通りになり、裁判員裁判であるのを巧みに利用し、情に訴えて無罪に持っていきます。




裁判は勝ち負けじゃない!と訴える神波の言葉に、ビックリする杉浦(ジェシー)が笑えました。




ウソ泣きといい、法廷シーンは趣里劇場でしたね。




犯行時から栗本は被害者の橘(石野真子)と顔見知りのようでしたから、あ~やっぱりねというオチでしたが、やはり栗本役の坂元愛登が良かったですね。




仲間をちょっと下に見ているような皮肉な感じや橘を慕う感じを細かな表情の変化で見せて、やはりこの子はただ者ではない感がありました。




続く第9話は粒来が過去に担当したゴッホの「ひまわり」をめぐる案件が中心の話でした。




話自体は二転三転があり面白かったですが、近藤芳正が演じた画商や、趣里の神波は過去のシーンは別人(神波は子役)が演じているのに、




粒来は同じ古田新太で、過去のシーンもあまり若作りしていないのに違和感がありました。




パラリーガルの村尾も同じ宇野祥平は、過去シーンはカツラをかぶっていたので尚更でした(笑)




とはいえ、やはり神波の父親だな~という手練手管で依頼主の良い方へ持っていく粒来の奇策が見どころでした。




同時に神波は幼い頃から父親の仕事場についてきて、それはスゴくもなるわなとわかったのも良かったです。




次回は父親と離ればなれにならざるをえなかった群馬でのナゾがわかるんでしょうか?まだ最終回ではないようなので引っ張るんでしょうか?




第8話、第9話ともに評価は…7




このドラマ、趣里に「相棒」の右京のマネをさせたり、「ブキウギ」をイメージさせたり楽屋オチ的な遊びが多いですね。




第9話と第10話まとめての記事になりますが、第9話は余貴美子、第10話は若村麻由美と手練れの女優さんの存在感が大きく作品のできを左右し、どちらも見ごたえあるものにしていたのは流石でした。




フジテレビ  月曜21時

「嘘解きレトリック」第9話、第10話(12月2日、9日)


主演…鈴鹿央士、松本穂香

脚本…大口幸子(9)、村田こけし(10)

演出…河毛俊作(9)、岩城隆一(10)




まずは第9話。

千代(片山友希)の紹介で貴婦人の久(余貴美子)が依頼に来ます。




久の娘はかなり前に父親の反対にあった男と駆け落ちし、子を産んだものの亡くなり、その子は養子として引き取られたようで、今はどうしているか分かりません。



孫を探しているとの張り出しをしたら、2人の青年が名乗り出てどちらがホンモノかを見きわめてほしいという依頼でした。




仕事がなくて食べる物にも困っている左右馬(鈴鹿央士)はウソを見破れる鹿乃子(松本穂香)がいるので自信を持って引き受けました。




久の豪邸に招かれ、その2人と食事をすることになり、すぐに史郎(濱尾ノリタカ)という男の方がウソをついているとわかります。




となると、皐月(野村康太)という方がホンモノのようなんですが、決めてになる背守りについて久には引っ掛かるところがありました。




皐月はその絵柄をサツキの花だと言うのですが、自分が縫ってあげたように鶴の絵柄のはずだと久はいぶかるのです。



皐月に描かせたら、それは不器用な皐月の母親が久が縫った鶴に真似たものとわかりました。




余貴美子の久は堂々たる風格の貴婦人ぶりで、気品としたたかさ、そして情の濃さをのぞかせ、この回が見ごたえあるものになりました。




皐月役の野村康太は沢村一樹の息子さんですね。素直そうな好青年です。




ニセモノとわかった史郎は鹿乃子がウソを見破れるのをわかっていたようでしたが何者だったんでしょう?

演じる濱尾ノリタカは濃い顔立ちでしたが、胡散臭げで良かったですね。





第10話はこれと言った依頼もなく、事件に巻き込まれるでもない異色の回でした。





鹿乃子は初めて母親のフミ(若村麻由美)あてに探偵事務所の住所を書いた手紙を送り、




フミはその住所をたよりに、鹿乃子の様子をうかがうために訪ねてきます。




道すがらたまたま左右馬と出会い、鹿乃子の母親と察した左右馬は事務所に同行します。




この回はウソを見破ってしまう特殊能力を持つ娘とうまく関係性を持てず苦しんできたフミに、左右馬が気付きを与え、2人の関係をよくする人情話でした。




こちらもフミを若村麻由美が演じていることで派手な展開が無くてもじっくりと見れて、かつ見ごたえがありました。

役者の力ですね。




また、余貴美子の時もそうですが、先輩とからむことで、鈴鹿央士も松本穂香もうまく活かされるんですね。

そこがまたベテランのスゴいところです。




タロちゃんの鹿乃子へのサプライズクリスマスは、ウソを見抜いてシラケてしまう鹿乃子を配慮した左右馬がバラしてしまいました。




しかし、日本ではいつからクリスマスってやるようになったんですかね?




9話の評価は…7

10話の評価は…8







第6話「希望の種」と第7話「消えない火」とまとめての記事になります。6話は幸せな日々で、7話は坑内火災の発生で暗雲がたちこめました。





TBS  日曜21時

「海に眠るダイヤモンド」第6、7話(12月1日、8日放送)


主演…神木隆之介

脚本…野木亜紀子

演出…塚原あゆ子




第6話はおめでたいことや前に進んでいくエピソードが多く、「希望の種」というサブタイトルも含め、明るくポジティブな回でした。




進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)は夫婦同然に暮らしていて、赤ちゃんができ出産します。




妻を喪ってから進平は陰気でしたが、明るさを取り戻していました。

孫ができて、戦争で3人も子を亡くした一平(國村隼)、ハル(中嶋朋子)夫婦にとっても喜びひとしおでした。




そして、百合子(土屋太鳳)に賢将(清水尋也)はプロポーズし結婚式を挙げました。



被爆を苦にしていた百合子は生きる力を得ましたし、妻が島を出て行ってからギスギスしていた辰雄(沢村一樹)と賢将の古賀家にも明るさが戻りました。




そして、現代パートでは事業家になっているとわかった朝子(杉咲花)は、端島に緑がないことを何とかしたいと、屋上庭園を作ろうと提案し、



周りを巻き込んで推進していく運動の中心的存在となり、その片鱗を見せていました。



百合子たちの結婚式の日に、片づけながら鉄平(神木隆之介)は遂にそんな朝子に思いを伝えました。



どこもかしこもハッピーでこんな日が続いていけばよいのにと思えたのに、そうはならず7話では一転し、坑内火災が起きてしまいます。




火災はなかなか消火はできず、水による消火は断念し、ふさいで密閉消火に切り替えるもそれもうまくいきません。




最終的には火災が起きているところを水没させることに。

それは石炭を採掘できなくなることになるという苦渋の決断でした。




炭鉱長の辰雄の判断に理解を示す一平に男気を感じましたし、水没させてきた鉄平が一平に「ポンプ止めてきたよ」と告げる時の茫然自失な感じにもハッとしました。




現代パートでは、鉄平はどうしたのか?今はどうしてるのか?が玲央(神木隆之介)たちの関心事になりました。




端島の人々はこのあとどうなってしまうのか?見届けたい気にさせる7話でした。

6話の評価は…7

7話の評価は…8