第6話「希望の種」と第7話「消えない火」とまとめての記事になります。6話は幸せな日々で、7話は坑内火災の発生で暗雲がたちこめました。
TBS 日曜21時
「海に眠るダイヤモンド」第6、7話(12月1日、8日放送)
主演…神木隆之介
脚本…野木亜紀子
演出…塚原あゆ子
第6話はおめでたいことや前に進んでいくエピソードが多く、「希望の種」というサブタイトルも含め、明るくポジティブな回でした。
進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)は夫婦同然に暮らしていて、赤ちゃんができ出産します。
妻を喪ってから進平は陰気でしたが、明るさを取り戻していました。
孫ができて、戦争で3人も子を亡くした一平(國村隼)、ハル(中嶋朋子)夫婦にとっても喜びひとしおでした。
そして、百合子(土屋太鳳)に賢将(清水尋也)はプロポーズし結婚式を挙げました。
被爆を苦にしていた百合子は生きる力を得ましたし、妻が島を出て行ってからギスギスしていた辰雄(沢村一樹)と賢将の古賀家にも明るさが戻りました。
そして、現代パートでは事業家になっているとわかった朝子(杉咲花)は、端島に緑がないことを何とかしたいと、屋上庭園を作ろうと提案し、
周りを巻き込んで推進していく運動の中心的存在となり、その片鱗を見せていました。
百合子たちの結婚式の日に、片づけながら鉄平(神木隆之介)は遂にそんな朝子に思いを伝えました。
どこもかしこもハッピーでこんな日が続いていけばよいのにと思えたのに、そうはならず7話では一転し、坑内火災が起きてしまいます。
火災はなかなか消火はできず、水による消火は断念し、ふさいで密閉消火に切り替えるもそれもうまくいきません。
最終的には火災が起きているところを水没させることに。
それは石炭を採掘できなくなることになるという苦渋の決断でした。
炭鉱長の辰雄の判断に理解を示す一平に男気を感じましたし、水没させてきた鉄平が一平に「ポンプ止めてきたよ」と告げる時の茫然自失な感じにもハッとしました。
現代パートでは、鉄平はどうしたのか?今はどうしてるのか?が玲央(神木隆之介)たちの関心事になりました。
端島の人々はこのあとどうなってしまうのか?見届けたい気にさせる7話でした。
6話の評価は…7
7話の評価は…8