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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

まだ全8話の内、今回で前半が終わったにすぎないんですよね。




もうかなり最悪な事態に陥ってますが、まだまだ展開していくんでしょうか?先が全く読めません。




NHK  土曜22時

「3000万」第4話


主演…安達祐実

脚本…名嘉友美

演出…小林直毅



佐々木夫婦(安達祐実、青木崇高)だけでなく、彼らを取り巻く人物のこともしっかり描きだして、ドラマに厚みが増しています。




例えば、金を持ち逃げしたソラ(森田想)や、ソラを捕まえに行きいなくなった蒲池(加治将樹)を探している強盗事件の指示役の坂本(木原勝利)




不気味な凄みを漂わす坂本が、アンガーマネジメントのセミナーをリモートで受けているシーンから今回は始まりました。



蒲池の部下の長田(萩原護)と蒲池らを探し回る坂本には人間味が増して、より面白くなってきました。




また野崎刑事(愛季れいか)と奥島刑事(野添義弘)のコンビも関係性に深みが増してきました。




そして、ソラは騙されて3000万を盗られた亡き祖母のために金をネコババしたようです。

しかし、母親(片岡礼子)からはつっぱねられました。ヤバそうな金ですからね。




仕方なく祐子と山分けしていたら、坂本に見つかってしまいました。

ソラは連れていかれ、祐子はそのうち落とし前はつけるからと脅されました。




いろいろ複雑にからみだして、ややこしくなってきましたね。

今回は佐々木夫婦のドタバタ喜劇は少なめでした。



今回のラストで祐子の息子純一は祐子たちが金を着服したことに気づいたようです。



せっかくピアノ伴奏を頼まれ張り切っていたのに。残酷ですね。

自首したらいいのに。

もう引き返せないんでしょうね。



第4話の評価は…7




今回は啓の弟、直明についてのエピソードでした。

先天性の心臓病を抱えている直明に両親も啓も過剰なまでに気をつかっていて…





日本テレビ  土曜21時

「放課後カルテ」第3話(10月26日放送)


主演…松下洸平

脚本…ひかわかよ

演出…西岡健太郎




※こちらは昨夜放送の第4話ではなく、その前週に放送した第3話に関しての記事です。遅くなり申し訳ありません。




今回も直明を演じる土屋陽翔くんの健気な演技についつい引き込まれてはしまったんですが、





冷静に考えると、いろいろ引っかかる部分もあり、いささか序盤よりトーンダウンしました。




啓は弟の直明の主治医だった牧野(松下洸平)に病院に戻ってほしいから、学校であらぬ噂を流し、牧野を学校にいさせなくしようとしたのでした。




その考え方自体に共感しにくかったんですが、更に今回ひっかかったのは、直明のことを過剰に守ろうとするあまり、啓に対しては冷たい母親(ソニン)の態度でした。




病気の子のことばかり気にするあまりそうなるんでしょうが、牧野が冷静に啓に対して弟のことで責任を負うことはないとちゃんと言ってあげたのは良かったですね。





病気の子を抱えている家庭では、そうでない子のケアがおろそかになる弊害をきちんと描いた点は評価したいと思いました。



学校で動き回れたことを喜ぶ直明の笑顔が、心配のあまり制約してしまうことがいいのかを突き付けていました。




第3話の評価は…7









このドラマ、ベテラン脚本家根本ノンジの筆さばきの妙で、ヒロインの鷹野(菜々緒)のキャラ描写の面白さのみならず、




周りの人物や、その回のゲストもきちんとキャラが描きこまれていて、群像劇のお仕事ドラマとしてよくできています。




テレビ朝日  金曜23時15分

「無能の鷹」第3話(10月25日放送)


主演…菜々緒

脚本…根本ノンジ

演出…棚澤孝義



今回は社内CIAと呼ばれる情報通の鵜飼(さとうほなみ)がフィーチャーされた回でした。



鵜飼にとって鷹野は謎だらけで、無能に見せて実は有能で、能ある鷹は爪を隠すなのではと怪しんでいます。




なので、鷹野を自分の商談に一緒に来るように誘います。




…で、鶸田(塩野瑛久)と3人で向かった先は、社長(本多力)が「フリーダム!」が口癖で、部下たちに自由を押しつける会社でした。




鵜飼は怖い顔をしているし、鶸田のプレゼンはつまらないとつれなくされてすぐ帰る羽目に。




今回面白かったのは鵜飼と開発部の鵙尾(土居志央梨)が同期で高校も一緒だったのに、今では喧嘩ばかりする仲になっていることで、




仕事に対する向き合い方の違いが、それぞれの性格が反映されたもので、自分が開発中の経費精算システムのアプリのテストユーザーとして適任と鷹野を頼りにする鵙尾と、営業部の仕事があるからと

やらせまいとする鵜飼はその対比がよくあらわされていました。




自分は何のために会社に尽くしてきたのかわからなくなり落ち込んだ鵜飼を、鷹野はフリーダムの社長への商談に誘います。




今回の傑作なシーンは鷹野が音楽を流し、ラップで鵜飼や鶸田がプレゼンし、先方の若手社員も乗ってくるシーンでした。



社員にフリーダムを押しつけてきたことに社長も気づくのでした。




無意識で鷹野がやってることが物事を良くしていく珍妙な展開が良かったです。



鵙尾と鵜飼は今でも認めあい、実は仲が良いのを匂わせ終わったのも洒落てましたね。




第3話の評価は…7