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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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最後は派手にしたいってことだったのか、ビルで爆発が起きて通報者から死者まで出てしまう…って展開でしたが…




フジテレビ 月曜21時

「119 エマージェンシーコール」最終回


主演…清野菜名

脚本…橋本夏

演出…水田成英




堂島(佐藤祐市)に恨みを抱く女性の犯行だったんですが、その恨みってのがあまりに酷いもので、「なんじゃ、そりゃ」でした。



交際相手を刺した道瀬(沢城みゆき)というその女性は、119番に通報してきて、対応したのが堂島で、刺された男は死亡し、殺人罪で起訴された道瀬は殺意を否認、堂島の対応が悪かったから死んだんだと主張したそうです。




そんなこと当然認められず懲役13年の判決。なぜか堂島に恨みを抱き続け、出所してくるなり「あなたたちの無能さを証明する」と通報してきて爆発事件を起こします。

なんて身勝手な!




道瀬は自首しますが、更に各所の加湿器から有毒ガスを出るように仕掛けて…とどこまで酷いヤツなのかと!




その道瀬が何回か通報してきていたのを粕原(清野菜名)は、声の記憶から探し出しましたが、だから?って感じでしたね。



道瀬と堂島のことを深掘りするわけでなく、そちらは中途半端で後半は通報者とのやりとりを見せました。




過去に通報してきた人がまた通報してきて、以前より頼もしくなってるとかありましたが、それも偶然すぎて感動はしませんでした。

脚本が最終回までちょっとお粗末でした。




消防の中でもあまり扱われない指令管制官の働きぶりを描いたのは意義があったと思います。

それだけです。




最終回の評価は…6


このドラマはこれまで大河ドラマで描かれることのなかった江戸時代のさまざまな闇の部分に斬り込んで描いてくれるので、これまで知らなかったことを知ることができます。




吉原遊郭の実態についてもそうですが、今回の「座頭金」も初めて知ることで、それがさまざまな階層の人々にどんな影響を及ぼしたかが丁寧に描かれていました。




NHK  日曜20時

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第13話


主演…横浜流星

脚本…森下佳子

演出…深川貴志




瀬川(小芝風花)が鳥山検校(市原隼人)に身請けされた時に、なぜ盲目の検校が高利貸しをして大富豪なのか疑問だったのですが、




それは徳川家康が盲人を優遇し「当道座」という自治組織を保護したのが始まりで、彼らは幕府公認で高利貸しをするようになり、それが「座頭金」です。




当道座の中でも階層があり、最上部に君臨するのが検校で、だから鳥山検校も財力があるわけです。




しかし、皮肉なもので幕府公認で保護されているのを逆手にとって、悪質な取り立てもまかり通るようになっていました。




鱗形屋(片岡愛之助)もその被害者の1人で、別で借金した証文が座頭の手にわたり取り立てが厳しくなり、番頭が偽版に手を出して処罰され、版木は没収され店も休業に追い込まれました。




一方、吉原には座頭金で借金苦になった旗本が娘を身売りさせるケースも。





幕府内では松平武元(石坂浩二)が金融政策の失策を田沼(渡辺謙)のせいにして責め立てました。




立身出世した田沼をこころよく思わない者たちは何かと、よくないことは田沼のせいだとして排除をもくろんでいました。




挽回をはかる田沼は長谷川平蔵(中村隼人)らに調べさせ、旗本の森忠右衛門親子が座頭金の取り立てに耐えられず出奔したのを探し出し、将軍家治(眞島秀和)の前に召し出しました。




他にもどれだけ多くの旗本が座頭金返済に苦しんでいるかのリストを見せ、江戸の民や旗本を守るため座頭金を取り締まるべきと主張し、家治の賛同を得ます。




そんな中、鳥山検校は今は瀬以と名乗る瀬川に愛情を注いでいますが、今も瀬川は吉原のこてを気にかけ、蔦重への思いも断ち切れずにいました。




蔦重への嫉妬にかられ不義密通を疑う鳥山に瀬川は、鳥山に感謝はするが思いは消せるものではないと啖呵をきります。




凛として偽らざる気持ちを吐く小芝風花、惚れ惚れしましたね。




富や名声を手にしても、鳥山につかめぬ

ものがある皮肉。

市原隼人が何とも虚しさ漂う表情を見せましたね。




13話の評価は…8




そうそう、うつせみ(小野花梨)と新之助(井之脇海)は逃げられたようですね。

良かったです。

前回の感じだと政界のフィクサーの娘婿である最高裁判事の地鶏(加藤雅也)は倒すにはかなり手ごわい敵だなとは思っていたのですが…意外とチョロかったですね。




日本テレビ 土曜21時

「相続探偵」最終回


主演…赤楚衛二

脚本…西荻弓絵

演出…菅原伸太郎




羽毛田(三浦貴大)は命がけで自分を襲わせ、その映像も撮っていました。一命はとりとめ、灰江(赤楚衛二)に後を託しました。



しかし、そんな動きを察知して、地鶏は手を回して、灰江や朝永(矢本悠馬)を逮捕するよう仕向けます。




窮地で手をさしのべてくれたのは福士(落合モトキ)でした。

最後には味方になってくれるんだろうなと思ってましたが案の定でしたね。




令子(桜田ひより)は灰江の父親(鈴木浩介)のバス事故の担当判事の煤田(水橋研二)に命がけで地鶏から圧力をかけられたことを証言してくれるよう迫りました。桜田ひより渾身の演技でしたね。




なぜ地鶏は灰江の養父をそんなに憎んだのかが疑問でしたが、実は子どもができなかったので灰江をもらえないかと再三頼んだのに拒否されたようで、それを恨みに思ったようです。



灰江は国家賠償請求裁判に持ち込み、自ら原告側弁護士となり、地鶏と法廷で対決します。




灰江は自分が地鶏の実の息子だと明かした上で、地鶏を挑発するように罵倒します。

赤楚衛二が硬軟自在に迫力ある演技を見せました。

実の息子に罵倒され、地鶏はその挑発に乗ってしまいます。否定されたのが許せずつい口がすべった感じでしたね。




最終回に向けての流れはそれなりに見ごたえがありましたが、私めはむしろ赤楚衛二の飄々とした感じが活きた相続トラブルの方が良かったです。



そちら押しで矢本悠馬や桜田ひよりとのトリオで続編をまた見たいです。

落合モトキや渋川清彦もありで。




最終回の評価は…7