連ドラについてじっくり語るブログ

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連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今日はナースと患者にしぼられたエピソードで、院長(山崎育三郎)は全く出てこないほどでした。




テレビ朝日  木曜21時

「ザ・トラベルナース」第4話


主演…岡田将生、中井貴一

脚本…香坂隆史

演出…片山修




今回はモンスター患者の四谷(西尾まり)がイライラした理由も何だかな~だったし、




歩(岡田将生)に恨みがあって、誹謗中傷を流したり、配膳ミスをしたように入れ替えたりした斉藤(仙道敦子)は明らかに逆恨みだし、




せっかくもう1人の患者で「最後から二番目の恋」で中井貴一の娘役だった白木彩奈が出ていながら、あまり中井貴一とのからみは無かったし、





これまで安定感のある出来だったこのドラマにしては物足りない箸休めのような回でした。




唯一、わざと斉藤を怒らせて、手術を受けるモチベーションを上げたところに歩の成長は見えましたけどね。





3人の患者が退院後仲良くなってるのも唐突な感じはしました。




第4話の評価は…6





タイトルの意味がここに来て反転しました。

懲らしめるために殴るのではなく、海里(玉森裕太)をほこ美(奈緒)は元気づけ勇気づけるために殴ってあげるってことになったのです。




今回で第一章は終結。次回からはいかに海里が立ち直るかになっていくようです。





TBS  火曜22時

「あのクズを殴ってやりたいんだ」第5話


主演…奈緒

脚本…鹿目けい子

演出…岡本伸吾




海里は試合で死なせた大地(大東駿介)が書きのこしたノートを読み、そこに書かれた「自分にできることで前に進む」をカメラマンの仕事で実践しようとします。



亡くなった大地のためにも、喜んでもらえるような生き方をすべきなんだと考えるようになったのです。




そのためにはカメラマンとしてちゃんと働かなければと、悟(倉悠貴)が紹介してくれた写真スタジオに雇ってもらえないかお願いに行ったり、




市の広報ポスターの公募に応募したりと積極的に動き出します。



勘当され絶縁状態の父親で議員の富岡(橋本じゅん)にも会いに行き、働くことの許しを乞いたり、




大地の七回忌にも顔を出し焼香をお願いしたりもします。




しかし、富岡は好きにしろ!と冷淡だし、大地の父親の怒りはいまだ衰えておらず靴を投げつけられ、土下座しても罵られます。




雇ってくれるはずだったスタジオからは、海里の過去を知ったからとキャンセルが入り、




市には大地の遺族から海里の応募への抗議が入り、海里は選考辞退しました。




前に進もうとしたのに、大きな壁が行く手に立ちはだかり、海里は自暴自棄になってしまいます。




羽根木(渡部篤郎)に大地のことをすべて自分のせいと背負いこんだ海里は強くて優しいと聞かされたほこ美は、



珍しく弱さを見せた海里を背後から抱いて、弱ってたら私が殴ってあげると勇気づけるのでした。




奈緒と玉森裕太による良いシーンでしたね。

色恋より固い絆で結ばれた同志のような関係性で、この2人がどう逆境を跳ね返すのかを今後も見届けたくなりました。




父親代わりと言いながら、海里に何もしてやれなかったことを悔いて泣く渡部篤郎も良かったし、それを慰める斉藤由貴もいい感じでした。

この2人が出ているのはドラマに深みが増してますね。





第5話の評価は…8




ここまで科学部員となった4人の生徒を1話1人ずつフィーチャーしてきて、藤竹(窪田正孝)が顧問の科学部がいよいよ始動しました。



このドラマは全10話のようですから、次回からの後半に向けて、その前哨戦とも言える回でした。



NHK  火曜22時

「宙わたる教室」第5話


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…一色隆司





後半に入る前に改めて、このドラマにおける主人公藤竹先生の生徒に接する態度の素晴らしさ、それを緻密に演じる窪田正孝のはまり役ぶりに触れておきたいと思います。




藤竹は生徒1人1人のことをよく見ていて、それぞれの生徒の苦悩や負の感情には踏み込まずに、




巧みに向学心や好奇心、探究心を引き出して科学の魅力に引きこんでいくのです。



こんな素敵な先生がいてくれたら、自分も科学を好きになったかもしれないと思わせてくれます。




演じる窪田正孝はたたずまいからして静かで穏やか、生徒に警戒心や反発心を一切持たせない空気感を身にまとっています。



ちょっとくぼんだ目はピュアに澄んでいて、根っから科学を愛し、科学に興味を持つ人が増えることに喜びを感じる科学バカぶりをナチュラルに演じています。




4人の生徒はそれぞれバラバラな個性の強さを持っていますが、どの個性も受け入れ、のびのびと伸ばすような懐の深さを感じさせます。





窪田正孝は実に細やかにリアクションをしていて、それを演技と感じさせないような高度な演技術を駆使しています。

ちょっと褒めすぎかもしれませんが、彼の特性がこの役では活かされている、まさにはまり役です。




高校生たちの研究発表会を見に行った科学部員たちは、あまりの高度な研究に尻込みしますが、




そんな彼らを藤竹はいかに導いていくのかラストには間違いなく感動が待っているでしょうから、今からワクワクしますね。



第5話の評価は…8