タイトルの意味がここに来て反転しました。
懲らしめるために殴るのではなく、海里(玉森裕太)をほこ美(奈緒)は元気づけ勇気づけるために殴ってあげるってことになったのです。
今回で第一章は終結。次回からはいかに海里が立ち直るかになっていくようです。
TBS 火曜22時
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第5話
主演…奈緒
脚本…鹿目けい子
演出…岡本伸吾
海里は試合で死なせた大地(大東駿介)が書きのこしたノートを読み、そこに書かれた「自分にできることで前に進む」をカメラマンの仕事で実践しようとします。
亡くなった大地のためにも、喜んでもらえるような生き方をすべきなんだと考えるようになったのです。
そのためにはカメラマンとしてちゃんと働かなければと、悟(倉悠貴)が紹介してくれた写真スタジオに雇ってもらえないかお願いに行ったり、
市の広報ポスターの公募に応募したりと積極的に動き出します。
勘当され絶縁状態の父親で議員の富岡(橋本じゅん)にも会いに行き、働くことの許しを乞いたり、
大地の七回忌にも顔を出し焼香をお願いしたりもします。
しかし、富岡は好きにしろ!と冷淡だし、大地の父親の怒りはいまだ衰えておらず靴を投げつけられ、土下座しても罵られます。
雇ってくれるはずだったスタジオからは、海里の過去を知ったからとキャンセルが入り、
市には大地の遺族から海里の応募への抗議が入り、海里は選考辞退しました。
前に進もうとしたのに、大きな壁が行く手に立ちはだかり、海里は自暴自棄になってしまいます。
羽根木(渡部篤郎)に大地のことをすべて自分のせいと背負いこんだ海里は強くて優しいと聞かされたほこ美は、
珍しく弱さを見せた海里を背後から抱いて、弱ってたら私が殴ってあげると勇気づけるのでした。
奈緒と玉森裕太による良いシーンでしたね。
色恋より固い絆で結ばれた同志のような関係性で、この2人がどう逆境を跳ね返すのかを今後も見届けたくなりました。
父親代わりと言いながら、海里に何もしてやれなかったことを悔いて泣く渡部篤郎も良かったし、それを慰める斉藤由貴もいい感じでした。
この2人が出ているのはドラマに深みが増してますね。
第5話の評価は…8