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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

連ドラは登場人物をいかに温かい目でこちらは見られるかが大切ですね。




このドラマは洸人(柳楽優弥)、美路人(坂東龍汰)、愁人(佐藤大空)の3人のことが、回を追うにつれ愛おしく見ることができるようになり成功していますね。




TBS  金曜22時

「ライオンの隠れ家」第7話


主演…柳楽優弥

脚本…徳尾浩司、一戸慶乃

演出…青山貴洋




週刊真相の記者、楓(桜井ユキ)は、洸人が愛生(尾野真千子)の息子の愁人をかくまっていることをかぎつけます。




しかし、洸人に愁人を守らないといけないから記事にしないよう頼まれ、それを守ります。




ところが田島編集長(池田鉄洋)にけしかけられ、楓の後輩の天音(尾崎匠海)は楓の書きかけの記事を拝借し、愁人が生きている記事を出してしまいます。




DVをしていた疑いのある愁人の父親、祥吾(向井理)が愁人の居場所をかぎつけるのを恐れて、




洸人は事情を話し貞本(岡崎体育)の親戚が持つ佐渡島のペンションに3人で身を隠すことにします。




この家でのルーティンによる暮らしではないと嫌がる美路人に、3人で旅行に行こうといつになく強く要望する洸人。




人間的に成長した美路人は洸人の思いをくみとり、同行に応じます。




このあたりの美路人の成長ぶりを、坂東龍汰は実にデリケートに演じています。




逃避行でありながら、佐渡での暮らしはほのぼのとして、何てことないシーンも見てしまいますね。




楓は出版社をやめ、洸人に詫びに来ました。

これからは洸人の味方になってくれそうです。




また、キナ臭いネタも増えて、愛生の遺体と間違えられたのは、楓が不倫疑惑を追っていた亀ケ谷議員(岩谷健司)の元秘書だったようです。




その亀ケ谷と祥吾は癒着していそうで、何かを知った元秘書は消されたのかもしれません。




そのあたりも暴いていく話になるんですかね。

7話の評価は…7








恋愛ドラマが盛り上がるかは、ヒロインの恋を阻むものがいかに強力かにかかっています。





ようやく恋人同士になれたほこ美(奈緒)と海里(玉森裕太)でしたが、それもつかの間で2人は引き裂かれてしまいます。




TBS  火曜22時

「あのクズを殴ってやりたいんだ」第7話(11月19日放送)


主演…奈緒

脚本…鹿目けい子

演出…石井康晴





恋を阻むキーになる人物が3人いて、まずその急先鋒が職場の同期で友人のふりをして、実はほこ美を嫌っている撫(玉井詩織)。




これまでも大葉(小関裕太)をけしかけたり、いろいろやってましたが、今回はプロテストを受けようとしているほこ美を憎んでPCを隠したり上司に告げ口したりと陰湿な嫌がらせをしたあげくに、遂にほこ美にも嫌いであることをぶちまけます。




玉井詩織が回をおうごとに憎々しさが増して、今回嫌ってる理由がわかりましたが、それくらいでそこまで嫌う?って感じですが、明確なヒールがいると盛り上がりますからね。

今後も更なるヒールっぷりに期待したいです。




そんな撫を裏で操っているのが、海里と同居している弟分の悟(倉悠貴)

これまでも海里が仕事をもらっても、試合相手を死なせた過去があることを吹き込んで潰すとかをしてきました。




海里はまだ本性を知りませんが、推測通り悟は海里が試合で死なせた大地(大東駿介)の関係者らしいことが今回明かされました。




3人めはほこ美を好きであることをあらわにし始めた大葉。

ほこ美のプロテストの時に海里がアメリカから戻って来なかったら、ほこ美に告白すると海里には告げてあって、戻って来なかったので、ほこ美に好きだと告げました。




大葉が遂に当て馬になってしまったわけです。

一旦当て馬になびくのは恋愛ドラマの常道ですからね。




ただ、このドラマが良かったのは、2人を引き裂いたのは、ようやく海里に舞い込んだスポーツカメラマンの仕事で、




海里とボクサー時代親しかった伊崎(濱田崇裕)のアメリカ挑戦に密着するという海里だからこその仕事だったのです。




離ればなれになるのはツラいけど、海里が前に進める願ってもないチャンスで、それをお互いにうけいれるミット打ちのシーンは実に切なかったです。




しかし、奈緒は相当練習したのか、ちゃんとボクシングが上達してますね。

感心してしまいました。




7話の評価は…7





今回は主人公藤竹(窪田正孝)の見えなかった部分が明確になりました。

今回のサブタイトルは「浮遊惑星のランデブー」という意味深なものでしたが、藤竹は浮遊惑星のように学界から外れて信念を貫こうとしている研究者なんですね。




NHK  火曜22時

「宙わたる教室」第7話


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…一色隆司



藤竹って昼間は何をしているのか、ちょっと気にはなっていたんですが、昼間は無給の研究員なんですね。




名京大学の助教時代に教授の石神(高島礼子)とぶつからなければ、同期の相澤(中村蒼)のように、JAXAで惑星探査機のプロジェクトを任されるような道が待っていたはずだったようです。




石神は研究者でありながら政治力もあるようで、国から研究予算を引っ張ってくる力があるようですが、




純粋な研究者たらんとする藤竹とは考え方が相容れなかったんでしょうね。




石神に従順だった相澤は、順調にキャリアを重ねて、夢叶い惑星探査機のプロジェクトを任されるに至ったようですが、




なかなかうまくいかず、石神からはプレッシャーをかけられ、かなり追い込まれています。




そんな藤竹と相澤の対比が、2人の大学の恩師である伊之瀬(長谷川初範)と2人が居酒屋で呑むシーンでより際立ちました。



伊之瀬は石神のような道を歩まず、学界を離れて地元に引っ込み科学の楽しさを伝える講演などをしているようです。





藤竹はこの恩師のようでありたかったんでしょうね。

定時制高校の教師をしながら科学の楽しさを伝え、純粋な学究心による研究を発表する。




相澤が石神という恒星のまわりを回る惑星なら、藤竹はそこからはずれて宇宙を漂う浮遊惑星なんですね。




相澤にアドバイスを求められ、JAXAを訪れた藤竹は、石神と再会。ここでの会話がまさに象徴的でした。




「遠回りばかりしているうちに、どこへ向かおうとしていたのかさえ、忘れてしまわなければいいんですけど…」


と、石神が皮肉ると、藤竹は珍しく感情あらわにこう返します。


「僕には僕の信念があります。それを証明するだけです!」




この思いを胸に、藤竹は科学部のメンバーと歩んでいるんですね。

それがよくわかりました。

窪田正孝の穏やかな冷静さの奥に秘めた熱さをほとばしらせる演技に打たれました。




科学部のメンバーは長嶺(イッセー尾形)と柳田(小林虎之介)、アンジェラ(ガウ)と佳純(伊東蒼)がそれぞれ良いコンビネーションで、年長者と若者がお互いを補いあっている感じですね。




前回登場したコンピューター部の丹羽(南出凌嘉)も、科学部に理解を示し、協力的なのも嬉しかったです。




しかし、ラストに柳田の不良仲間だった

三浦が仲間と楽しげに歩く柳田に目をつけていました。





研究の邪魔をしてくるんでしょうか?

三浦や石神の妨害がありそうで不穏な空気を残すラストでした。





7話の評価は…8