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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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瀬川(小芝風花)が身請けされていくので、その餞にと蔦重(横浜流星)は吉原の遊女たちの普段の姿を描く錦絵本を出すことを思いつきました。




役者絵には演技をする役者の絵しかないことから思いつく蔦重のプロデューサーとしてのアイデアマンぶりが今回も発揮されていましたね。



NHK  日曜20時

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第10話


主演…横浜流星

脚本…森下佳子

演出…大原拓




市中の地本問屋たちと決裂したので、あくまで吉原の中で本を作り売らなくてはいけません。




以前と違い吉原の旦那衆たちも理解があり、蔦重を応援してくれていて、駿河屋(高橋克実)は息子のために資金を貸してくれました。




そうやって出来上がった本を瀬川最後の花魁道中の日に蔦重は瀬川に餞にプレゼントしました。




もう吉原を離れるのに、自分も入っているのに感激する瀬川。

しかもそこに描かれているのは本を読んでいる瀬川でした。




ツラい色里づとめの中で瀬川にとって癒しであり、楽しみであった読書。

それは恋しい蔦重と自分をつなぐツールでもありました。




なんて嬉しく切ないプレゼントでしょうか。

瀬川の涙に胸が締め付けられました。




そして、最後の花魁道中も背筋がビーンとして凛としてましたね。

小芝風花はフィギュアをやっていたので体幹がしっかりしているんだそうです。




吉原を離れた瀬川は、蔦重とどう絡むのか気になりますね。




10話の評価は…8





この記事は先週7日に放送された第7話のものです。

記事のアップが遅れており申し訳ありません。




TBS 金曜22時

「クジャクのダンス、誰が見た?」第7話


主演…広瀬すず

脚本…金沢知樹、長花枝薪

演出…福田亮介




新たに協力者になった鳴川弁護士(間宮啓行)と東賀山事件の生き残りの歌を引き取った津寺井(鳥谷宏之)を訪ねた心麦(広瀬すず)は、



津寺井から歌の近況を聞き、写真も見せられ自分は歌ではなかったと分かり安堵します。



ではなぜ、神井(磯村勇斗)は心麦を歌だと言ったのか、その根拠を聞きに神井を訪ねます。




神井は山下家に潜り込んだ時に密かに撮影した母子手帳を見せます。

そこに書かれた産科医の阿波山、助産師の高畑の名前は春生(リリー・フランキー)が残した手紙にあった冤罪になるかも?メンバーにあるものでした。




神井から住所を聞き、松風(松山ケンイチ)と訪ねると2人は懐かしんでくれます。



阿波山は心麦が実は林川歌で、山下夫妻に預けられたかの経緯を語り、その時の映像まで見せてくれました。




歌は津寺井に引き取られましたが、津寺井は金めあてで引き取ったにすぎず、見かねた赤沢(藤本隆宏)が取り上げて、




子どものいない山下夫妻に渡し、阿波山は出生証明書を偽造したようです。




赤ちゃんを抱き喜ぶ山下夫妻の姿を見て、心麦は涙を見せました。




しかし、帰り道に寄ったファミレスで、心麦は堰をきったように号泣しました。自分は山下夫妻の実子ではなかったことが悔しくて泣くという複雑な思いの涙でした。

広瀬すず、渾身の泣き演技でしたね。




津寺井は謎のカラビナ男ともつながっていて、染田(酒井敏也)のようになりたいのか?と脅されていました。




心麦が歌とはわかりましたが、なぜ津寺井から奪えたのか?戸籍はどうしたのか?とか謎はまだまだ残っています。




話しすぎたからか、阿波山の産婦人科医院は燃やされました。阿波山も死んだんでしょうか?



近くに赤沢がいましたが、赤沢が火を放ったのか、阿波山の所に来たら燃えていたのか、たぶん後者ではないかと思います。




依然として赤沢の妻京子(西田尚美)は怪しいし、鳴川がカラビナ男説も有力ですね。



冤罪になるかもメンバーでもう1人まだ登場してない人がいるようで、それが何者なのかがキーポイントですね。




7話の評価は…7




最終回にはゲストで中野英雄が出演し、連ドラオールドファンには「愛という名のもとに」のチョロが、唐沢寿明と鈴木保奈美が出ているドラマに出て、3人が揃った!とちょっと嬉しくなりました。




久しぶりに見た中野英雄はアクが抜けて、顔つきが逆に息子の仲野太賀に似てきていました。

しかし、大河主演するほどのいい息子を育てましたね。




テレビ朝日 木曜21時

「プライベートバンカー」最終回


主演…唐沢寿明

脚本…小峯裕之

演出…西浦正記




美琴(夏木マリ)がやってきた悪質な吸血スキームがリークされ、世間に広く知られてしまい、



メインバンクの南野常務(宇梶剛士)が美琴への融資の返済を求めてきます。

他の銀行も押しかけてきます。




窮地に陥った美琴のために、ホワイトナイトとして長男の努(安井順平)は旧友で外資系ファンドの鷹崎(中野英雄)を紹介し、手を差し伸べてもらいます。




しかし、怪しんだ庵野(唐沢寿明)は久美子(鈴木保奈美)や御子柴(上杉柊平)に調べさせ、南野と鷹崎が裏で通じていたことを暴きます。




意図的に窮地に陥らせたのは法に触れるので逆に南野を脅して事なきを得ます。




しかし、融資を返済するのに美琴を助けたのは夫の丈洋(橋爪功)で、更に丈洋は資産を使って若い経営者を育てる公益財団法人設立を決め、




美琴や子どもたちは資産を引き継げないようにします。




その財団法人の理事長になる丈洋をクーデターで美琴は解任し、自分がなろうとしますが、裏で画策されていて新理事長には庵野が就きました。




すべてを失った子どもたちや美琴に丈洋はここからリセットしようと言います。

裕福になってしまったことで醜い人間になってしまった…元はそうではなかったのに…という思いがそこにありました。




最後まで抗う美琴に丈洋が厳しめに言う「それで幸せだったか?」という言葉が印象的でした。



富裕になっても人はホントに幸せなのか?そんなこのドラマの裏テーマのようなものを突きつけてきました。




庵野と2人きりの後日のシーンで、美琴がナチュラルな髪型になっているのが印象的でした。

このドラマで改めて夏木マリの凄みを感じました。貴重な存在になってますね。




丈洋は天宮寺グループの新社長を久美子にしました。そのため久美子の団子屋もグループに入ります。



ラストのどんでん返しで、実は庵野は団子屋の常連の老人で実は大富豪の京極(五頭岳夫)のプライベートバンカーであり、




団子屋を守ってほしいというミッションは京極からでもあったことがわかり、団子屋ごと天宮寺グループを手に入れられますよとほくそ笑むのがスゴかったです。




鈴木保奈美は最終回までずっと微妙でしたが、庵野役の唐沢寿明が暗躍するしたたかさの妙で最終回まで見続けました。




最終回の評価は…8