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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回はエピソード自体はそれほどでもなかったんですが、ヒロインの竜美(上白石萌音)が何かと将棋にからめようとするので、それが面白くて見てしまいました。




テレビ東京 金曜21時

「法廷のドラゴン」第2話


主演…上白石萌音

脚本…戸田山雅司

演出…堀江貴大




今回は清掃婦の瀬山(山口紗弥加)が清掃中に大学の研究室でプラグを抜いてしまい研究が台無しになってしまい損害賠償を求められるという案件でした。




瀬山の分が悪いのでどこも断られて、ここを頼りに来たようです。




虎太郎(高杉真宙)や乾(小林聡美)は断ろうとしますが、指す前から負けが決まってる将棋の対局は無いと、竜美は引き受けます。




例によって法廷での攻防は将棋の戦法にたとえられ、悪手を指してピンチになり、それをまた巻き返すプロセスは楽しんで見ることができます。




大事な研究なら停電対策をしてないのか?とか、瀬山もそんなことしなくてもとか気になるところはありましたが、




山口紗弥加や加藤雅也の好演と、初回より更に良くなった上白石萌音と高杉真宙のコンビネーションでストレス少なく見られました。



2話の評価は…7





このタイトル、はっきり言って失敗でしたね。主人公の一平(香取慎吾)を最低男っぽくしたいために、毎回選挙に勝つための下心から一平に身近なことを利用して評判を得ようとさせるんですが、それって無くても成立するし、




崖っぷちになってる男が義理の弟と姪や甥と同居して、報道マンの時には直接向き合わなかった問題と向き合いながら成長していく…ってだけで良かったと私めは思います。




フジテレビ 木曜22時

「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」第3話



主演…香取慎吾

脚本…政池洋佑

演出…村上牧人




政池洋佑の脚本も悪くはないんですが、脚本に名を連ねている蛭田直美がいつ担当してくれるのか、それを待ってるんですがね。




このドラマ、出だしは選挙に向けて絡みでスタートするんで、なんだかな~なんですが、その後は悪くはないんですよね。普通にいい話に仕立てられているんです。




今回も姪のひまり(増田梨沙)が不登校になってしまう話で、何とか学校に行かせようとする正助(志尊淳)が、




ひまりとは血がつながっていないために、余計にちゃんとさせなきゃと気負ってしまう自分を、




学校なんて合わなければ行かなくてもよいと気づく一平に感化され、ひまりとも胸を開いて話せて、絆を深めるといういい話でした。




ひまりや、やはり不登校のPTA副会長(山口紗弥加)の息子との会話でも、一平っていい人なんだなと、(香取慎吾と子どもの相性の良さもありますが)明確にわかるので「最低男」感は全くありませんでした。




第3話でようやく志尊淳はナイーブな演技をしっかり出せたなと思いましたが、それを霞ませるほど、「放課後カルテ」でも好演した増田梨沙ちゃんが、繊細な演技をするのには感服しましたね。

将来が楽しみな子役さんです。




3話の評価は…7





今回は天宮寺家の長女、沙織(土屋アンナ)の夫、宏樹(玉木宏)が登場し、フィーチャーされました。



第3話のゲストってなっていたので、もう出てこないようですが、副社長であるゴッドマザーの美琴(夏木マリ)から利用されている宏樹を、庵野(唐沢寿明)が知恵をつけ救うというエピソードでした。




テレビ朝日 木曜21時

「プライベートバンカー」第3話


主演…唐沢寿明

脚本…小峯裕之

演出…西浦正記




宏樹は美琴に見込まれ、沙織の娘婿にしてもらい、今は企画部長という要職にあります。




なので美琴には頭が上がらずイエスマンで、若い部下たちが考えた企画も、美琴が難色を示したら、すぐに従い引っ込めてしまいます。




美琴は宏樹と沙織の息子の海斗(川原瑛都)を、天宮寺グループの後継者にすべく自分の養子にしようとします。




とにかくスゴい髪型の美琴は、演じているのが夏木マリだけに押しが強く、玉木宏演じる娘婿の弱腰ぶりとの対比がきいていました。




妻の沙織は母親に息子を奪われるのを承服するわけもなく、美琴に断るよう宏樹に迫ります。



こう見ると夏木マリの娘役が土屋アンナって絶妙なキャスティングですね。




庵野は美琴から宏樹に養子縁組の書類にサインさせるように依頼します。




前回は長男・努(安井順平)の愛人に、努の愛情と見せかけたセコい節税スキームを見破り説明して目をさまさせましたが、




今回は、美琴から頼りにされてると思い込んでいる宏樹に、美琴が企んでいる娘婿骨まで食い尽くしスキームを見破り説明してあげました。




ここがこのドラマの見どころのようですね。




孫の海斗を養子にするのは相続税の節税になるからというのは、ありがちな話でしたが、




宏樹を子会社の役員にするのは、役員ならクビにできるから、役員になると会社が宏樹に保険をかけられて、




クビになるとその金が入ってくるので、それでクルーザーを買いたいと考えているからと、努に負けず劣らずセコいスキームでした。




美琴の本性を知り、庵野からまだやり直せると背中を押された宏樹は美琴に歯向かうことに決め、




クビにされる前に自主退職して退職金を要求しました。

キャンプ関連の動画に投資し、その配当を得ていくようです。

ホントにそんな儲かるのかはナゾでしたが…。




美琴に逆らう宏樹は別人のようにキリっとしていて、玉木宏の演じ分けが見事でした。

海斗もそんな父親に見惚れ手伝うことにしたようです。




不正を明るみにされたくない美琴は、宏樹の要求に応じます。今回も庵野のしなやかでしたたかな立ち回りぶりが面白かったです。




ただ懲らしめるのではなく、美琴に良かれとしたことにして、金を出させるというのがこのドラマならではです。




次回にも期待します。

3話の評価は…8