連ドラについてじっくり語るブログ -37ページ目

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

まだ高校生のわが子が妊娠し、妊娠させてしまったら親たちはどう考え、どう対処しようとするのか、そこが親世代に近い私めには大いに気になるところでして、8話と9話は7話に引き続き見いってしまいました。




フジテレビ  火曜23時

「あの子の子ども」第8、9話


主演…桜田ひより、細田佳央太

脚本…蛭田直美

演出…松浦健志(8)、山浦未陽(9)




このドラマは先延ばしにすることなく、次々に当事者たちが対話するところが、スゴいなと変な感心をしています。




前回は子どもたちの妊娠トラブルを知った母親たちがすぐさま対話。しかも子どもたちも同席というちょっとした修羅場。




当然中絶すべきというスタンスだった母親たちは、福(桜田ひより)と宝(細田佳央太)が時間をかけてまだ考えたいという主張に一旦は折れたのでした。





しかし、第8話では宝の母親、直実(美村里江)は福に連絡して家に招き、宝のいないところで改めて、中絶してくださいとお願いします。




何とか福を説得したい直実は、自らも大学生の時に中絶して彼氏と別れた経験を語ります。




母親になる覚悟ができずに中絶したために赤ちゃんを産んで欲しかった彼氏と溝ができ別れてしまったのでした。




福にも宝にもまだまだたくさんの経験をしてほしいし、福が産むと言ったら、逃げない宝は箱根駅伝に出る夢を捨ててしまうと言います。




だから中絶してほしい…

宝の母親に言われたから中絶したと思うようにしてくれて良いからとまで言います。



息子の夢はおそらく直実にとっても夢だったはずで、それを失いたくないエゴもチラっと感じる言葉でした。



福はそんな言葉にはほだされず、大切な話を自分にしてくれたことを感謝し、今後は相談に乗ってほしいと頼みます。




更に福がスゴかったのは、自分が宝に会いたかったから、そのためには過去の中絶は必要だった、苦しくなったら私のせいにしてくださいと逆に切り返した言葉でした。

宝を産んでくれてありがとうございました…って。

これを言われたら引かざるをえませんね。




美村里江の気迫の演技に一歩も引かず対峙する桜田ひよりのスゴさにうなりました。




9話はついに福の父親・慶(野間口徹)が海外赴任先から帰国します。




妻の晴美(石田ひかり)から福の妊娠については既に聞いていて、帰国早々に相手は誰かを息子の幸(野村康太←沢村一樹の息子)に聞きますが、晴美から口止めされている幸は黙っています。





ところが晴美を通じて宝と直実親子は福の家に呼ばれ、一堂に会して話をすることに。

ここで慶はあらかじめ考えたことを独断的に話し始めます。




福は赤ちゃんを産みたいと言い出すことはわかっている、だから産みなさいとあっさり言います。




しかし、産まれた子は養子縁組みをして慶と晴美の子ということにして、ここで育てていく、そして宝の面倒までは見られないから宝とは別れてもらう…





自分たちで育てると宝は食い下がりますが考えが甘すぎると聞く耳をもちません。認知しなくていいから別れてくれの一辺倒です。




どうせ暇なんだからもう1人くらい育てられるだろうと言われた晴美はプッツン!

だったら離婚しましょう!私が親権代行

すると言い出します。

まさにカオスな状態!




宝と自分のどちらを選ぶのかと福に聞くと、福は宝と答えます。

そりゃそうですよね。




不服な慶はどうせ男は逃げるんだからと毒づきますが、今度は直実がプッツン!




宝は逃げません!逃げてほしいけど逃げないんです。私が逃げない子に育てたから!




涙ながらに訴え、直実は出て行きます。

慶は女性陣全員を完全に敵に回しました。




直実を追いかけた宝に、直実は夢はホントにいいのか?夢から逃げることにならないか?と聞きますが、宝は僕の夢じゃないと答えてかけ去ります。




宝の夢はいつしか直実のために叶えたい夢になってしまったのでしょうね。




慶にしろ、直実にしろ、子どものことをわかっているつもりでも、そうとは限らないという皮肉さがにじみました。




この先はどう展開していくんでしょう?次は親友や教師に知られていくんですかね?




第8話、第9話ともに…8








次から次へと主要人物の関係性の変化を見せていき、このドラマは中だるみがありませんね。




TBS  火曜22時

「西園寺さんは家事をしない」第7、8話


主演…松本若菜

脚本…宮本武史(7話.、8話)、兒玉宣勝(8話) 

演出…山本剛義(7)、竹村謙太郎(8)




1000万ダウンロードを達成した家事レスQは更にダウンロード数を増やすべく海外進出を図ることにします。




で、皮切りにニューヨークへ天野社長(藤井隆)が出向くことになりますが、出国直前にぎっくり腰になり、西園寺(松本若菜)が代わりに行くことになります。




ニューヨークでプレゼンをすると大好評で、次々に西園寺は質問責めにあい困惑するところを英語が堪能なエリサ(太田莉菜)に救われます。




このエリサが横井(津田健次郎)に次いで投入されてきた新キャラで、楠見(松村北斗)と瑠衣(松井愛莉)をニューヨークの大学で結びつけた人物でした。




西園寺とエリサは意気投合し、再会を約して西園寺は帰国します。





西園寺が不在の間に楠見は改めてニセ家族の一員としても、会社の同僚としても、その存在の大きさを痛感することになります。




ニセ家族を理解してくれている横井が、西園寺の代わりにお迎えや一緒に遊びに行ってくれたりして、ホントに横井はいい人です。




エリサは経営コンサルティングをしていて家事レスQの海外進出に向けて西園寺の会社にやってきます。




エリサの出現で、楠見は亡き瑠衣への思いがよみがえったり、横井が西園寺の仮彼氏から本彼氏になったりで、状況は更に複雑なことになってきました。




おまけにエリサは楠見に好意を寄せているようでもあり、酔った西園寺がエリサを家まで連れてきたために、エリサにニセ家族のことまで知られてしまいます。




頭が柔軟なエリサはニセ家族に賛同し、理解を示します。

横井といい、エリサといい、なんて適応力の高さでしょう。




楠見は戸惑うばかりです。

複雑な四角関係が形成されました。

さて、どうなりますやら…




7話、8話共に評価は…7









5話は4話から数年が経ち…七実(河合優実)は大学時代から働いていたルーペが会社として成長しても広報の責任者を続けていて、その悪戦苦闘ぶりが描かれました。




良いこともあれば大失敗もあり、その浮き沈みはまるでジェットコースターのようでした。




NHK  火曜22時

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」第5、6話


主演…河合優実

脚本…市之瀬浩子(5、6)、大九明子(6)

演出…大九明子




無鉄砲ともいえる猪突猛進の行動力は相変わらずの七実。

しかし、取引先や取材してもらう先とのトラブルを頻繁に起こしているようで謝罪ばかりしているようだ。




社内でも精算が滞りがちで後輩の経理担当から呆れられている。

信頼はなかなか得られていない。




それでも社長の首藤(丸山晴生)は七実に愛想はつかさず、七実はいつか奇跡を起こしてくれるのでは?と期待しているのでした。




その首藤の期待にこたえて、七実がテレビの情報番組のコーナー企画に出した提案が採用され、ルーペのキャラクターが紹介されることに。




プロデューサー(古舘寛治)にはいたく気にいられ、また次もという話になります。




ところがせっかく会社の貢献したのに、

七実はパソコンからウイルスを流出してしまい、処々方々に多大な迷惑をかけてしまいます。




テレビの仕事もそのせいで無しになってしまいます。流石にダメージを受けた七実でしたが、



それでもまだへこたれず、編集者の末永(山田真歩)にweb取材を紹介してもらい、そこで自分の家族のことを話します。




書かれた記事は悲劇だらけだけど大丈夫と、家族のことをやたらと悲劇のように扱われてしまいます。




同じ時期にテレビに映る七実を見た、亡き父親・耕助(錦戸亮)の元部下で今は会社を引き継いでいるいずみ(早織)が見つけた耕助が書いていたノートを渡され、

耕助が七実をよく褒めていたと聞かされます。




七実は母親のひとみ(坂井真紀)から、耕助は生前、七実は大丈夫だと言ってたと聞かされてきました。




まるで七実は、その大丈夫という言葉に暗示をかけられたように、どんなことが自分の家族にふりかかってきてもへこたれずに頑張ってきたのです。




しかし、父親の亡くなった時のことやソファーで寝そべる耕助に「パパなんて死んでまえ」と言ってしまったことなどが思い起こされ、今まで押さえこんでいた感情が爆発してしまいます。





風呂場で七実が「大丈夫やない。全然大丈夫やない」と泣きながら叫ぶシーンは、ちょっと衝撃的でグッと来ました。




苦しい展開が続いた5話でしたが、6話は明るい兆しが見えてくる展開でした。




会社に出なくなった七実は草太と遊園地に行き、ジェットコースターに乗ったり、ほのぼのと癒される時間をおくります。




親友のマルチ(福地桃子)も彼女らしいやり方で七実を励まし喝を入れてくれます。



そして、今まで草太にしか見えなかった耕助の幻影が、ようやく七実にも見えるようになりました。




七実はずっと謝りたかった「死んでまえ」と言ったことを謝れました。

このドラマはリアルとこういうファンタジーとのバランスが絶妙ですね。




そこにいるようで実はいないような不確かな存在感という難役を飄々と演じてみせる錦戸亮に、年齢を重ねての演技の円熟をこのドラマで強く感じています。




いろんな出会いに恵まれる七実は、SNSで家族について書いた文章が評判を取り、編集者の小野寺(林遣都)の目に止まり、作家への道をすすめられます。




やり手らしいこの小野寺はクセの強い男で、林遣都がノリノリで怪演しています。




次回はまた苦難があるようです。

まだまだハラハラは続きそうです。




5話、6話ともに評価は…8