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ロスト・メモリーズ(2002年)

ロスト・メモリーズ

 

先週、WOWOWで韓国のSFアクション「ロスト・メモリーズ」をエアチェック…旧作で、初放送でもなかったが、けっこう久しぶりの登場なのではないか?オイラが加入して以降で、放送があったのかは定かじゃないのだが…もしあったとしても、DVDを持ってるからと、今まで録画しなかったのかも?手元にエアチェックディスクはなかった。っていうか、20年以上も前の作品であることが驚きである…ついこの間のような気もしてたけど、もうそんな前の作品なのか?現段階でブルーレイ化はされていないみたいだが、アマプラでも有料配信での扱いはあったよ。

 

1909年、ハルビンで韓国統監だった伊藤博文の暗殺未遂事件が発生…その後、日本は第二次世界大戦に参戦、戦争に勝利して東アジアを統合。それ以来、朝鮮半島は日本に支配されることに。時が経ち…2009年、京城は東京、大阪に次ぐ日本第三の大都市になっていた。その日、伊藤会館で井上財団の遺物展示会場に、民族独立を唱える武装した不令鮮人が現れた。事態に対処するため捜査機関JBIの捜査官、坂本正行と西郷将二郎はチームを率いて突入…制圧に成功するが、その後の捜査で財団と対抗し、大きな陰謀に巻き込まれていく!

 

もし伊藤博文がハルビンで暗殺されていなかったら…というifの世界、戦争の結果も変わり、朝鮮半島を日本が支配するようになっていたという…パラレルワールドを舞台にしたお話。当時の人気韓流スターのチャン・ドンゴンが主演を務め、セリフの多くがカタコトの日本語であるほか…仲村トオル、光石研といった日本人俳優も多数出演。なぜか映画監督の今村昌平まで出てくる…なかなかとんでもな珍作だった。ネタバレになるので詳細は避けるが、後半はさらにSF色が強くなり、よりツッコミどころも多くなる…ドンパチアクションは今見ても充分に及第点だ。

 

ソウルが京城と呼ばれ、新宿そっくりになってる(実際に新宿の街並みなどを撮影したもの)…もちろん公用語も日本語のようで、朝鮮系日本人と呼ばれる人たちも日本語を喋る。ただし、そういう文化に反発する連中が、不令鮮人と呼ばれ、テロリスト化しており…捜査機関に所属しているチャン・ドンゴンや仲村トオルが事件に対処したり、戦ったりする。気がつけば…すっかり悪者になっている日本人が、組織ぐるみ、国ぐるみで隠しているでっかい秘密、不正がありまして…真実に近づくことで陰謀に巻き込まれたチャン・ドンゴンが、テロリスト側につくことに。

 

物語が始まった時点ではコンビを組んでいたチャン・ドンゴンと仲村トオルが…最終的には銃を突き付けあうような関係になっていく。国を裏切れない仲村トオル、しかしかつての相棒に銃を向けるのはつらい…そこに、己が信じていたものを覆すような大きな真実も直面し、さらに苦悩。日本人が見ると…なかなか酷い映画だなと思ったりもするんだけど、トオルくんのおかげで不快感はけっこう緩和。中盤のアクション、まだ一緒に任務をこなしていた2人が、不令鮮人と銃撃戦をぶちかましていて、相手にロケランぶっぱなされ、爆風を背に吹き飛ぶシーンが好き。

 

当時、劇場では見てないんだけど…日本公開前から一部の専門店などで“日本語字幕入り、リージョンフリーの韓国盤DVD”が出回ってまして、オイラも秋葉原のラジオ会館にあった、今はつぶれてしまった“It’s(イッツ)”という輸入ソフト専門店で発売直後に購入したんだよね。韓国盤DVDの発売は2002年11月…日本での劇場公開は2004年3月…1年以上前に日本公開前の映画が、自宅で見れたので、優越感にひたったもんだ。まだその韓国盤のDVDが手元に残っていたのでジャケの写真を載せておきますね。購入金額は4200円だったのか…。

 

 

監督:イ・シミョン

出演:チャン・ドンゴン 仲村トオル ソ・ジノ シン・グ 大門正明 光石研 吉村美紀 今村昌平

 

 

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当時買った韓国盤DVDまだ持ってる…

 
ロスト・メモリーズ
 
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ヒットマン(1988年)

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映画専門チャンネル“ムービープラス”で「ヒットマン」をエアチェックしておいたので鑑賞…ハゲの主人公が活躍するゲーム原作のじゃなくて、ジェット・リーの方の香港映画です。たぶん、2月くらいにも放送されてて、録り逃していたヤツだと思う。再加入中のHuluの見放題でも扱ってたんだけど…今回は忘れずに録画予約できそうだったので、配信では見ずに我慢していた。昔からタイトルだけはなんか知ってたけど、見る機会を逸しちゃって、実は初鑑賞だったり。ジェット・リーのほか、エリック・ツァン、サイモン・ヤム、ジジ・リョンが出ていた…めっちゃ豪華。

 

悪人ばかりを標的に選び無料で仕事を引き受ける謎の“仕事人”…通称“炎の天使”が、香港の裏社会を牛耳る日本人・塚本を殺した。生前の塚本は、復讐基金を設立しており…もし自分が殺された際は、殺しの依頼人と実行者に対し懸賞金を払うとしていた。その基金が実行されることになり…世界中の殺し屋が香港に集結。中国から出稼ぎにやって来ていた、元軍人の殺し屋フウもその情報を知り名乗りを上げ、ひょんなことから事情通の代理人ノウ・ルーとコンビを組む。別件をこなしながら、ターゲットの情報を収集しはじめるが…意外な事実が判明する!

 

冒頭、謎の殺し屋が…いかにも悪そうな日本人のジジイをぶち殺す。そのジジイが、どうやら裏社会の大物であり…自分が殺された時のために、“復讐基金”なるものを用意していた。それは、殺しの実行者と依頼人へ復讐した者に1億ドルを払うというものだった。そんな裏社会の情報を入手したのが、中国大陸から出稼ぎにやって来ていた“貧乏で心優しい殺し屋”のジェット・リー…故郷にいるオカンのために金を稼ぐぞと、復讐に名乗りを上げる。しかし、田舎者丸出しで“復讐基金の説明会”にやって来たので、門前払いされそうになってしまう…。

 

そこへ訳知り顔で現れたのが…エリック・ツァン。自分も復讐基金の説明を聞くために会場へやって来てたんだけど、スタッフに小突かれてるジェット・リーを見て、自分の相棒にしようとひらめいちゃったみたいだ。利害が一致し、コンビを組むことになった2人…まずはジェット・リーに殺し屋らしい身なりをしろと服を買い与え、別件で腕試しなんかもさせながら、ターゲットの情報を追い求めることに。もちろん1億ドルを狙っているのは2人だけではなく…後にバッティングもする。他にも刑事のサイモン・ヤムが悪党たちを監視、ジェット・リーたちにも目をつける。

 

警察にお世話になることもあるジェット・リーとエリック・ツァンを助けに来るのが女弁護士のジジ・リョンなんだけど…なんとエリック・ツァンの娘!ジェット・リーにすかさず似てない(正確にはエリック・ツァンがチビなので)とツッコまれたりするのが笑う。根っからの小悪党エリック・ツァンとは親子の確執があり。ジジ・リョンにぞっこんのボーイフレンドもいるんだけど…ジェット・リーが現れたことで軽めの三角関係に。どう見ても、ボーイフレンドはアッシー君、メッシー君(死語だろ)な感じで、普通に考えたら酷い女だけど、ジジ・リョンが可愛いから、問題ない(笑)

 

復讐基金実行のきっかけになった日本人・塚本の暗殺を行ったのが(炎の天使の正体が)、てっきりジェット・リーかと思ったが…どうやら無関係っぽい。っていうと…あの背格好から行くと…。エリック・ツァンが出てるので、コメディ要素も多め…日本人の役者もいっぱい出てて、セリフが微妙なところがちょっと気になるも、ジェット・リーのアクションは普通にカッコいいので、甘め評価で。正体を現した“炎の天使”と一緒に敵と戦うクライマックスなんかは見ごたえあり…ヤツの方が目立ってるじゃんって、一瞬、思ったけど…ジェット・リーもちゃんと見せ場があった。

 

 

監督:スティーブン・トン

出演:ジェット・リー エリック・ツァン サイモン・ヤム ジジ・リョン

 

 

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インフィニティ・プール(2023年)

インフィニティ・プール(2023年)

 

【鑑賞日:2024年4月5日】

 

来週は週のはじめから母親の入院治療があったりして、映画館へ行く余裕がなさそうなので…本日4月5日公開初日(感想書いてるうちに日付をまたいでる可能性あり)の映画を2本ハシゴしてきた…1本目「オーメン:ザ・ファースト」から待ち時間20分(10分前入場なので劇場ロビーで待ったのは実質10分)で2本目の「インフィニティ・プール」を鑑賞してきた。本当は話題のプロレス映画(実話)「アイアンクロー」も見たかったんだけど…今日見た2本が一番、ハシゴしやすい時間だったのと、さすがに3本ハシゴは、もう若くないので身体がもたないですよ(汗)

 

リゾート地として有名なとある島にやって来たスランプ中の作家ジェームス・フォスターと妻のエム…その島は、治安が悪く、リゾート地の敷地外へ出ることは望ましくないのだが、たまたま出会ったジェームスのファンだというガビと夫のアルバンに誘われ、車を借りて、地元の穴場へと繰り出す。その帰り道…ハンドルを握るジェームスが地元民を轢いてしまったが、ガビたちは警察に届けず、逃げるようにと進言。翌日、ジェームズは逮捕され、島独自のルールで死刑が確定してしまうが、クローンを作って身代わりにすれば罪から逃れられると提案される…。

 

監督は「ポゼッサー」のブランドン・クローネンバーグ…言わずと知れたデヴィッド・クローネンバーグの実息。「ポゼッサー」も父親譲りなグチャグチャドロドロした変な映画だったが…今回もまたとんでもない悪夢を見せてくれる。嫁さんと一緒にリゾート地へやって来た主人公が、胡散臭い夫婦と出会ったことで…とんでもないトラブルに見舞われる。そう、主人公(と観客)を悪夢へと誘うのは…「X」「Pearl パール」での怪演が記憶に新しいミア・ゴス。自分の旦那や主人公の妻の目を盗み、主人公を手コキでイカせるという、インパクト大な激ヤバ激エロ女の役だ。

 

っていうか…「オーメン:ザ・ファースト」のモザイク出産シーンに続き、こちらはボカシ処理の手コキシーン。白くて、ドロドロした液体もスクリーンに映し出す…旧劇エヴァのシンジくんを思い出す…っていうか、アレは自分でやっとったがな(笑)手コキはでっかいボカシなのに(演出ではなく、日本で入れた修正だと思う)…別のシーンで出てくる男のダランと垂れたイチモツや女の股間には入ってない。やっぱり“コイちゃう”とアウトなのかな?ちなみに「オーメン:ザ・ファースト」はPG12、「インフィニティ・プール」はR18+…ミア・ゴス嬢もまたまた脱いでます!

 

主人公がどんどんと堕ちて、淫靡で退廃的な行為にふける様はキューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」を彷彿とさせるんだけど、狂気じみた展開が延々と続き、いったい何が起きているのか、頭がこんがらがってくるところはリンチの要素もちょっと入ってる感じがする。そして…やっぱり映像がグチャグチャドロドロしてるので、クローネンバーグの名前は伊達じゃないぞと(笑)そもそも…“交通事故で人を殺めたら即死刑”って独自ルールがシレっと出てくるあたりでビックリ…さらにクローン作って、身代わりにすればチャラになるって、発想どこからくるんだ?

 

ホント、何が起きるかわからず、予想の斜め上を行く展開のオンパレードだ。一番はアレだよ…身代わりになったのは本当にクローンなのかってところだよね?もしかしたらオリジナルとクローンが入れ替わってるなんてこともありえるんじゃないか?そんな想像がずっと頭の片隅に残ったまま…最後まで成り行きを見届けてしまう。主人公に作家という設定があるだけに…主人公の妄想、小説オチなんてパターンも考えられるか?どこかでその答えが解るんじゃないかと思っていたんだけど…結局、煙に巻かれる。今回も現実と虚構の曖昧さを見せられたのかな?

 

 

監督:ブランドン・クローネンバーグ

出演:アレキサンダー・スカルスガルド ミア・ゴス クレオパトラ・コールマン ジャリル・レスペール

 

 

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オーメン:ザ・ファースト(2024年)

 

【鑑賞日:2024年4月5日】

 

本日公開初日の映画で、見たいものが複数あるのだが、来週は週のはじめから母親の入院治療があったりしてバタバタするので、映画館へ行ってる暇がなさそう…土日もあまり出かけたくない、ってことで…今日は頑張って時間をやりくりし、2本ほどハシゴ鑑賞してきた。1本目が予定通り「オーメン:ザ・ファースト」で…初回上映9時10分から11時22分まで。その後、約20分待ち…10分前入場なので、実質ロビーで10分ほど時間を潰して11時45分からの「インフィニティ・プール」を見てきたよ。とりあえず鑑賞順で「オーメン:ザ・ファースト」の感想から…。

 

1971年、アメリカからやって来たマーガレットは、ローマの教会で奉仕することになっていた。自分を導いてくれたローレンス枢機卿とも再会を果たし、マーガレットは教会内の学校で、幼い女生徒たちに教鞭を執ることに。生徒の中には、他の子と様子が違う少女がおり…マーガレットは過去の自分と重ね、何かと気にかけるように。そんなある日、ブレナンという神父が、マーガレットに密かに接触してきて、教会内を探る手伝いをしてほしいと打診…教会内のある一派が恐ろしい陰謀を企てているという。やがてマーガレットの周囲で不可解な人死にが相次ぎ…。

 

一応、今回の新作を見ることにあたり…旧作の1~3作目を再鑑賞。本当は一応正規続編扱いになっている「オーメン4」と、1作目のリメイクになる「オーメン666」も見るつもりでいたんだけど、時間がなくて3作目までしか見れなかった(気が向いたら4と666も見るかも…この2つは見たこともないんだよね)。ただ、今回の新作は1作目の前日談になるので…特におさらいする必要もなく、1作目の導入部分くらいを覚えていれば問題ない感じだったけどね。っていうか、昨日は夜中まで「オーメン」の再鑑賞してたので、正直…朝イチの上映は眠気との格闘もあった。

 

今回はオーメンの代名詞ともいえる悪魔の子ダミアンの誕生秘話に迫る物語なんだけれども、修道女になるために、アメリカからローマにやって来た若い女性が、教会の暗部に足を踏み入れてしまい、不可解な陰謀に巻き込まれていくというのが主な内容。ローマにやって来たばかりの主人公は…修道院で子供たちに勉強を教えることになるんだけど、他の子供とは明らかに雰囲気の違う1人の女の子を目ざとく見つけまして、彼女を気にかけるようになる。それと同時に、自分もかつて妄想癖に悩まされた過去があり…あるきっかけで悪夢を見始めたりする。

 

やがて…一緒に働いている、ちょっと挙動のおかしかった修道女が怪死…他にも彼女の周りで死人が出たりする。いったい教会内で何が起きてるのか?主人公は外部からやって来た神父の接触を受け…“教会内の秘密を探る手伝いをしてほしい”なんて意味深な打診もされるが…。昨日、旧作3作品を再鑑賞していて…ホラー映画として怖かったのはやっぱり1作目だなって思ったんだけど、その1作目ともまた雰囲気や方向性はだいぶ違う作品だった印象。ただし、これはこれで旧作よりも、ホラー映画として直球な怖さは演出できていて、意外と面白い。

 

修道院が舞台で、エログロな感じもあったりするので…この間WOWOWで見たバーホーベンの「ベネデッタ」にもちょっと雰囲気が似てるななんて思いながら見ていた。そうそう劇中に出産シーンがあるんですけど、股間のドアップはAV並みのでかいモザイクで隠され、肝心なところがまったく見れない。何が何でも、そこが見たいわけじゃないのだが…気分がそがれることは間違いない。映画館のでかいスクリーンで、あんなモザイクを見せられると、逆に卑猥というか、周囲の目を気にしてしまう。作品によっちゃ、円盤化の時に無修正版が出ることもあるよな?

 

いよいよクライマックスに入っていくと…これこれという“1作目に繋がっていく部分”というものが明確になっていく。なるほど、こうしてダミアンが生まれたのね。その一方で…アレ、なんか知らないネタもあるんですけど。最後の展開は…まさかオイラが見たことがない4作目、リメイク版、TVシリーズとかに繋がるのか?それともなければ、この話の続きを想定した、独自の新設定なのだろうか?オイラが「オーメン」シリーズ全部を完璧に理解しているわけじゃないので、ものすごく意味深に見えましたね。とりあえず「オーメン」知らなくても楽しめると思いますよ。

 

 

監督:アルカシャ・スティーブンソン

出演:ネル・タイガー・フリー ビル・ナイ ソニア・ブラガ ラルフ・アイネソン チャールズ・ダンス

 

 

【旧作はこちらです…】

オーメン (字幕版)

オーメン2/ダミアン (字幕版)

オーメン/最後の闘争 (字幕版)

オーメン (字幕版)オーメン2/ダミアン (字幕版)オーメン/最後の闘争 (字幕版)






 

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オーメン/最後の闘争(1981年)

 

新作の「オーメン:ザ・ファースト」を見に行こうと思っている…前日談なので特におさらいの必要もないと思うんだけど、せっかくなので旧作を見直しておこうと、ぶっ続けで1~3作目をイッキ見!加入中のどこかのサブスクで見放題にでもなっていたら助かったんだけど、どのサイトも有料配信…とりあえず新作公開に合わせたのか、アマプラの有料レンタル配信が通常価格より値引きされていたのでこちらでポチリ…199円×3作品。ということで、シリーズ3作目「オーメン/最後の闘争」を鑑賞…すっかり大人になってしまったダミアンをサム・ニールが演じている。

 

亡き養父リチャードから、ソーン・コーポレーションを引き継ぎ、社長の座に収まっているダミアン・ソーン…32歳の若さで大統領顧問を務め、現在は次期駐英大使の座も狙っていた。ある日、不慮の事故で現大使が死亡したことで、大統領に掛け合い、駐英大使に抜擢され、さっそくイギリスへと渡る。一方、イタリアのスビアコ修道院のデ・カーロ神父はダミアンが“悪魔の子”である真実を突き止めており、その“悪魔の子”を倒すことができる“メギドの短剣”を7本入手…修道士に授けて、ダミアンを襲撃しようと計画していた。しかし、計画はことごとく失敗して…。

 

昔見たきりだったので、1~2も細部をだいぶ忘れていたんだけど、さらに輪をかけて印象に残っていなかった3作目…1作目は再鑑賞で改めて面白さを実感し、2作目も続編にしてはそこまで悪くないなと思いながら、遂に3作目までやってきたが、うーん、やっぱりなんだか微妙。今回も何らかの悪魔的な力をフル活用し、目障りなヤツをブチ殺しまくっているダミアン…養父をブチ殺してぶん取った会社で懐を肥やし、自分の正体を知る手下(秘書)や信者もいっぱい従え、おまけに大統領まで顎で使ってるし、悪魔の子より、時代劇の悪代官の方が似合いそう。

 

一方、ダミアンの正体を既に見抜いているイタリアの神父一派が、ダミアン抹殺を企み、次々に刺客を送り込んでくるのだが…相手の間抜な凡ミスなどもありつつ、ことごとく失敗に終わる。ただしダミアンさんも…救世主復活を恐れておりまして、これを阻止するために、手下を使って3月24日生まれの子供をリストアップ、条件に見合ったヤツを皆殺しにするという暴挙に出る!アイロン使ったバイオレンスシーンはちょっと良かったけど…1~3の中で、一番怖さがなくなってしまったのが残念。ベビーカーのシーンなんかも、ギャグっぽく見えちゃうよね…。

 

感想も駆け足でまとめてたので、けっこう雑い内容になってしまった…あしからず、とりあえず見終わった記録。本当はまったく鑑賞経験のない「オーメン4」とリメイク版「オーメン666」まで見たかったが…さすがに疲れた、時間がないので、劇場で「オーメン:ザ・ファースト」を見た後に、気が向いたら鑑賞するかも。ちなみに「オーメン4」はアマプラではないみたいで、TELASA(テラサ)の配信レンタルで扱っていた。また1作目をリメイクした「オーメン666」のみ、アマプラの見放題対象になっている。なんでリメイク版だけなんだよ、どうせなら全部無料にしてくれよ。

 

 

監督:グレアム・ベイカー

出演:サム・ニール ロッサノ・ブラッツィ ドン・ゴードン リサ・ハロー バーナビー・ホルム

 

 

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オーメン/最後の闘争(字幕版)






 

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オーメン2/ダミアン(1978年)

オーメン2/ダミアン (字幕版)

 

明日公開の「オーメン:ザ・ファースト」を見に行こうと思っていてるので、旧作シリーズをおさらい鑑賞中…加入しているサブスクでタダで見れないかなと色々と探してみたけど、見放題が見つからなかったので、アマプラの有料配信レンタルを利用。そんなわけでシリーズの2作目「オーメン2/ダミアン」を鑑賞…これも学生の頃にテレビ放送で見たことはあるけど、大人になってから再鑑賞した記憶はない。橋渡し的に前作登場の人物が同じ役者で再登場するも、キャストはほぼ一新…ダミアンもだいぶ成長してるので別の役者さん、監督も変更になってますね。

 

出産直後に死亡した自分の息子の代わりに引き取り、育ててきたダミアンが悪魔の子である事実に気づき、抹殺を試みるも失敗に終わったロバート…ロバートの死後、ダミアンはロバートの弟リチャードとアン夫妻に引き取られ、2人の息子マークと一緒に育てられていた。7年後、13歳になったダミアンは、マークと共に陸軍学校に入学することになった。そんなある日、ロバートがダミアンを殺そうとしていた事実を知り、ダミアンとマークを引き離そうとしていたリチャードの伯母マリオンが謎の死を遂げる。それを機に、リチャードの周りで不審死が相次ぐことに!

 

物語は1作目の直後から始まる。前作でダミアンを倒す方法のヒントをくれたエクソシストが再登場…父親がダミアンを殺すことに失敗したというのを知り、なんとかしなければと大騒ぎしてたんだけど、このエクソシストも…悪魔のなんらかの力で息絶えてしまう。それから7年の年月が経ち…ダミアンは前作で死んだ父親(もちろん血は繋がってないけど)の弟夫婦に引き取られ、着実に成長、13歳になっていた。このままいけば…養父が経営している会社も継げてウハウハのはずなんだけど、ダミアンの本性に薄々気づいてる人物がそれを阻もうと邪魔してくる…。

 

他にも7年前に死んだエクソシストの線から、ダミアンの正体に気づいた者も現れ、ダミアンのバラ色人生計画に黄信号!とりあえず、ダミアンは目障りに思ったヤツを片っ端から殺していくが…直接手を下すわけではなく、“悪魔的な力を発揮している”わけなので証拠がない、みんな事故死扱いに。しかし、さすがに養父も不審がり、耳に入っていた“ダミアンは悪魔の子だ”とい話を信じ始めるが…。今となっては、この後パート3もあるので…おのずと結末は想像できる。キャストや作風も変わってるが、冒頭シーンのおかげで世界観は意外と壊れていない。

 

ダミアンの不気味な存在感は、1作目の子役と比べてしまうと…若干、マイルドになったかなという印象も抱くが、7年後をメイン舞台にしたことで、役者変更もそんなに気にならなかった。殺し方、死に方のバリエーションはなかなか豊富であり、エレベーターを使ったヤツとか凝ってるなと思ったけど、ぶっちゃけ、グロさが増しただけで、ホラー映画の怖さとしては、やっぱり1作目に軍配か?個人的には、ある女性がカラスに襲われるところはけっこう好き…っていうか、あれって本物のカラスだよな?カラスの襲撃が妙にリアルで、どうやって撮ってるのか気になる。

 

 

監督:ドン・テイラー

出演:ウィリアム・ホールデン リー・グラント ジョナサン・スコット・テイラー ロバート・フォックスワース

 

 

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オーメン2/ダミアン (字幕版)

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オーメン(1976年)

オーメン (字幕版)

 

明日公開の「オーメン:ザ・ファースト」を見に行こうと思っていて…その前に旧作シリーズをおさらい鑑賞しておこうと思い立つ。新作の方は前日談らしいので、単独でも大丈夫そうだけど…ネタや設定を思い出しておけば、より楽しめる可能性もあるかなと。ワンチャン、どこかのサブスクにないかなと…アマプラや再加入中のHulu、この間解約したディズニープラスなんかもチェックしたんだけど、見放題になかった「オーメン」シリーズ。唯一アマプラでリメイク版が無料だった。仕方なく値引きされて199円だったアマプラのレンタル配信で1作目「オーメン」から鑑賞。

 

6月6日午前6時…外交官ロバート・ソーンの妻キャサリンが、ローマの病院で男児を出産するも、直ぐに死んでしまった。ロバートは病院で知り合った神父から、同じ時刻に生まれた男児を身代わりにしないかと打診される。実はその男児の母親は出産時に亡くなっていた。ロバートはキャサリンに真実を伏せ、その話を受け入れる。引き取った男児はダミアンと名付けられた…。やがてロバートは駐英大使となり、一家でロンドンへ…ダミアンも健康に育ち5歳の誕生日を迎えたが、ダミアンの乳母が不可解な死を遂げた直後から、様々なトラブルが巻き起こる!

 

比較的ファンの多い…古典的なホラーシリーズだけど…正直、オイラはそこまでハマらなかったかな?映画は1~3を中学生くらいの時にテレビ放送で見たくらいで(どこのチャンネルか忘れたけど、地上波の深夜放送なんかでもやったことがあったんじゃないかな?)、一応正規続編らしい4作目と2006年のリメイク版は見たことがない。なんで、アマプラで無料で見れるリメイク版だけ見ておこうかなと思ったんだけど、こういう機会じゃないと旧3部作を見返すこともないかなと…奮発して有料のレンタル配信を利用して鑑賞。残りも順次鑑賞していく予定だ…。

 

いや~、この年になって、改めてちゃんと1作目を見直すと、確かに面白いな…名作と呼ばれるのも当たり前かな。監督が後に「グーニーズ」や「リーサル・ウェポン」シリーズを撮ったリチャード・ドナーなんだけど、リチャード・ドナー作品とちゃんと認識して見直したのも初めてかもしれない。こういう一見地味なホラーなんかを撮っても雰囲気作りが実に巧いな。細部を忘れてるところも多かったけど、ストーリーはなんとなく覚えていて、どういう展開をするかはある程度わかって見てたけど…それでも要所要所の見せ場はゾクっとした怖さもあるし、スリリングだ。

 

ある女性が…墜落死するシーンが出てくるんだけど、美女の墜死って「リーサル・ウェポン」でもやってたなぁ。トラックに積んであったガラスが飛んできて、あの人が首ちょんぱになるところは…「リーサル・ウェポン2/炎の約束」でカークラッシュのとどめにサーフボードが飛んでくるところみたい…なんてことを思い出しながら、やっぱりダミアンの佇まいが一番怖いよな。演じている子役が当時どこまで理解して演じていたかは定かじゃないけど、両親に教会へ連れて行かれそうになって発狂するところとか、やっぱ最後の最後のニタ~ってやる不敵な笑みがヤバい。

 

 

監督:リチャード・ドナー

出演:グレゴリー・ペック リー・レミック デビッド・ワーナー ハーヴェイ・スティーブンス ビリー・ホワイトロー

 

 

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先週の読書:「天使が堕ちた街」「酔いどれ犬」

先週の読書:「天使が堕ちた街」「酔いどれ犬」

 

来週は…事前に予定が決まっていて、本当に短期間なんだけど、母親が治療のために入院するので、その手伝いもあり、色々とバタバタしそうなんだよね。今週末公開の映画も何本か見たいのがあるんだけど(とりあえず「オーメン」の新作を見たいんだけど、久しく見直していない昔のシリーズをおさらい鑑賞しておくかどうか迷っている)…来週の前半は特に、見に行くのが無理かな?できれば母親の入院前、公開初日に2本くらいハシゴしておきたいところだけど…こちらも当日にならなきゃ、ちょっとわからないなぁ。まぁ、なるようになるしかならんな…。

 

えーと、読書の方は、先週もなんとか2冊ほど読了しました…両方とも“積読本の整理をしていて見つけた”、樋口明雄センセイの、けっこう昔に購入した文庫本。特に、1冊なんか…現時点でAmazonのマケプレにも出品されていなかったので、もしかしたらけっこう貴重な本なのかも?なんて思ったり。Ameba Pickの仕様上、正規品が品切れで、マケプレでの扱いもないと…リンクが挿入できないんだよね。楽天の方だと…在庫がなくても、表示はできたけどね。1冊目はそんなマケプレにもない「天使が堕ちた街」という…ブレランチックなSFハードボイルドです。

 

2冊目は「酔いどれ犬」という、現代(といっても1999年が初出の作品)を舞台にしたハードボイルド、元俳優の飲んだくれ中年が探偵役を務める。同じ作者のハードボイルドでも、まったく作風が違うなぁ。ちなみに、こちらもネット書店では新品は在庫切れだったが、マケプレだと低額で出品されているものがあった。個人的には「天使が堕ちた街」も面白くてお薦めなんだけれども、マケプレでも入手困難な作品を推すのもあれなんで、比較的、古本でも入手しやすいだろう「酔いどれ犬」の方を今回の“推しの1冊”に決めたいと思う…こっちの方が万人受けはしそう。

 

 

 

2007年8月発行の樋口明雄著「天使が堕ちた街」…約17年も前の本だけど、自分もかなり前に古本で入手し、積読本の中にあったものを、最近になって発掘。いつもはここのアフィリンクはAmazonのものも併記してるんだけど、既に絶版のようで、現段階ではマケプレでも在庫切れだったので…Ameba Pickの仕様上、Amazonのリンクが追加できなかった。マケプレでも在庫切れってことは、けっこう貴重品なのかな?転売ヤーが所持してたら、すげー金額で出品しそうだな。ちょっと本当の価値を知りたいな…ちなみに日焼け、小口にシミありで状態は悪い。

 

まだGA文庫ってあるのか?ソフトバンク系列の出版社から出ているラノベレーベルなんだけれども、そこは樋口センセイなので、一般文芸作品と遜色のないボリューム。内容は映画「ブレードランナー」にインスパイアされたSFハードボイルド。“1999年の現代”で刑事をしていた主人公が…犯人の銃弾に倒れてしまうんだけれども、妻の意向もあって、医療技術が発達するであろう未来に託しコールドスリープされる。それから46年後…大きな戦争などの影響で、すっかり様変わりしてしまった未来の地球、ニューLAで、突然、目を覚ますことになった主人公。

 

“現代”とは似ても似つかない、近代化した未来社会に面食らいながら…なんとか適応していこうと奮闘する中、実は煌びやかなニューLAとは正反対、下層の人間が暮らす旧市街で進行中の陰謀に巻き込まれ、命を狙われてしまう。当面の敵はバイカー軍団を束ねるヤクザな男…この時代に主流の“プラズマガンを跳ね返す特殊な防弾スーツを着用しているので、まるでターミネーターのように不死身。主人公はひょんなことで知り合った旧市街で暮らす訳ありのハッカー少年や、謎の中国人女スパイと行動を共にしながら…この強敵や陰謀に立ち向かっていく。

 

なんか小島秀夫監督の昔のゲーム、「スナッチャー」や「ポリスノーツ」なんかの雰囲気にもちょっと似ている。46年という時代経過を背景にした主人公に関するドラマなんかは、けっこう予想通りなところもあったんだけど、世界観や細かい設定説明などちゃんとSFを読んでる気分に浸れるところが良かったですね。それこそアニメとかゲームとか何らかに形で視覚化されたものを見て見たいと思ったりもするが、17年も前の作品だからな、難しいだろうな(笑)マケプレでも在庫切れなので、かなり入手し辛いと思いますが…根気よく古書店を探してみてください。
 

 

 

2010年2月発行の樋口明雄著「酔いどれ犬」…もともとは1999年に角川書店(現・KADOKAWA)から出ていた、たぶん単行本の文庫化。かつてそこそこ売れていた役者だが、今は嫁に逃げられ、阿佐ヶ谷で細々と暮らしている飲んだくれの中年男が主人公。ある日、飲み仲間の1人が多摩川で死体になって発見される…どうやら殺しらしい。被害者は…近々閉館になる阿佐ヶ谷の名画座の支配人の息子であり、主人公は父親とも顔見知りだった。やがて、被害者の妻も行方不明になっている事実などが判明…主人公は被害者の死の真相を調べ始める。

 

やがて他所からやって来たヤクザものに目をつけられ襲われたり、行方不明だった被害者の妻から“会いたい”と接触してきたり…挙句の果てに新たな殺人事件まで発生し、どっぷり事件につかっていく。酒好きであり、喧嘩っ早く、ヤクザでも警察でも物怖じせずに掴みかかる主人公…本人は孤独を気取っているが、意外と人望もあって、周りにファンは多い。嫁も三行半を突き付けたわりには…のこのこ戻ってきて、事件に巻き込まれるしな。主人公が捻くれた性格なのは、父親がヤクザで…今も服役中、母親と妹を交通事故で無くしているというあたりに起因。

 

この主人公が背負っている過去を含む…親子の確執というのが物語に大きく影響している。憎くても、やっぱり肉親は肉親…孝行できるときにしておかないと、後悔するぞと。昔は、こういうベタなテーマには“ケッ”って思っちゃうような時期もあったけど、自分も年齢を重ねてくると、けっこう身に染みるのよね。全体的に、いい感じにグダグダしてて、しっかり渋さやカッコよさも味わえる…正統派なハードボイルドといった印象だな。派手なアクションも、意外な真実もあって、面白かったです。名画座の閉館というサブストーリーがあるので、映画に関するネタも多めだ。






 

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傷だらけのメロディー(1986年)

傷だらけのメロディー (字幕版)

 

再加入中のHuluで…旧作の香港映画を率先して見ている。昨日鑑賞した「サイキックSFX/魔界戦士」に続き、今日もチョウ・ユンファ兄貴の今まで見逃していた作品を1本…アクションコメディ「傷だらけのメロディー」を鑑賞。タイトルは知ってたけど…これも見る機会がなかたんだよな。ユンファ兄貴演じる刑事が、捜査中に…女性を怪我させてしまうんだけど、その相手が大陸からの密入国者だったことから、様々なトラブルが巻き起こる。過去にDVDは出ていたが、やっぱりAmazonのマケプレでプレ値になってる…アマプラの配信だと有料扱いでした。

 

刑事のボンは上司の“年下の叔父”だというチョンヤンと相棒を組むことになった。2人は麻薬犯ホンの取引現場を押さえるべく、張り込みをしていたのだが…チョンヤンが万引き犯の女に注意を奪われてる隙に、ホンが現れ、張り込みがバレてしまう。2人はホンを取り逃がしたばかりか、チョンヤンの捕まえた女を巻き込まみ、怪我を負わせてしまう。上層部に失態を隠したい2人は…こっそり女を病院に連れて行き、治療を受けさせるも、女が目を覚ました時に、記憶を失っており、ボンを夫と勘違いする。仕方なく家に連れ帰るボン、後に彼女が密入国者と判明し…。

 

冒頭、中国から香港に密入国を企てる女ジョイ・ウォン…途中、仲介人みたいな悪党に襲われそうになるも、抵抗して、その場から逃げ延びる。一方、警察幹部の“年下の叔父”が警察内の問題児で、業を煮やした甥っ子の幹部が、刑事のユンファ兄貴とコンビを組ませることに。ユンファ兄貴の方も…プレイボーイを気取るちょっとイタイところがありまして、金持ちタカビー女との交際を優先し、モデルに転職しよとしてたんだけど…上司に却下され、新人刑事(=幹部の叔父さん)のお守りを押し付けられた形…これでデコボコな珍コンビが誕生したというわけです。

 

さっそく麻薬犯を追って張り込みをする2人だが、ユンファ兄貴の相棒が、目ざとく万引き女を見つけちゃいまして、そのせいで張り込みがバレ、犯人を取り逃がしてしまう。その際に…犯人が抵抗して、車で突っ込んできたことで、万引き女が巻き添えをくらって大怪我。ユンファ兄貴たちは…上司に自分たちの失態がバレたら困るので、こっそり万引き女を病院に連れて行く。病院でも身分を偽るため、万引き女の旦那のフリをするユンファ兄貴…これが更なるトラブルの原因。万引き女=密入国者ジョン・ウォンは、強制送還を逃れるため記憶喪失のフリをする。

 

そのため、ユンファ兄貴のついた“夫婦という嘘”に便乗、ユンファ兄貴を“旦那だと思い込むフリ”をして…2人につきまとう。密入国者だから泊まる場所もなかったのよ。もちろんジョイ・ウォンの方も、本当にその場しのぎのつもりだったんだけれども、ユンファ兄貴の母親に恋人と間違えられちゃったり、それこそ本物のカノジョ、金持ちタカビー女と鉢合わせして修羅場になったり…そんなこんなのやり取りがあるうちに、ユンファ兄貴も金持ちタカビー女よりも、密入国者ジョイ・ウォンの方に惹かれていき、彼女がなんとか香港に居住できるように、相棒と一緒に奮闘。

 

その場、その場でアクションもあるんだけれども…どちらかというとラブコメメインな感じだったか?ただし、冒頭の密入国者ジョイ・ウォンと、悪党との因縁話が再びドラマに絡んできたあたりから一気にシリアス路線へとなだれこむ。想像していたよりもハード…いきなりそこだけ、「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」(またはオリジナルの「発情アニマル」)みたいな“レイプ・リベンジ・ムービー”と化し、圧倒されてしまった。全体的なジャンルはまったく異なるけど…変なラブコメが後半で急展開する構成は、昨日鑑賞した「サイキックSFX/魔界戦士」と一緒だよね。

 

 

監督:ロウ・マン

出演:ジョイ・ウォン チョウ・ユンファ ルイ・フォン ポール・チョン ケント・チェン

 

 

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傷だらけのメロディー

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サイキックSFX/魔界戦士(1985年)

サイキックSFX/魔界戦士 (字幕版)

 

この間、「十角館の殺人」目当てに再加入したHuluで…旧作の香港映画を率先して見ている。今日はなんとなくチョウ・ユンファ兄貴の気分だったので、「サイキックSFX/魔界戦士」をチョイスして鑑賞した。ユンファ兄貴は若い頃にドハマリして…せっせと中古VHSを色々と買いあさったもんだけれども、この辺のヤツは入手できなくて、結局、見ないままだったんだよな。後年になり、DVD化もされたみたいだけど…Amazonだとマケプレで軒並みプレ値になってますね。アマプラの配信でも見れますけど、やっぱり有料扱いでした…Huluだと見放題対象ですよ。

 

ヒマラヤに住む神秘的な部族の族長は神に選ばれ、神通力が授けられていた…しかし、その力を狙う部族内の邪悪な勢力が族長を襲撃…族長は敗れ去ってしまう。族長は最後の力を振り絞り、“東からやってくる後継者の男に力を授ける”と伝える。族長から言葉を託された巫女シーラは、後継者を求めて下界へ向かう。一方、恋人のアイーダとネパール旅行にやって来た青年ジョーは…不思議な女性を目撃。その直後、暴走した象から落ちて大怪し、入院することに。そこで再び女性と再会したジョーは、彼女に惹かれながら、不思議な力に覚醒し始める…。

 

ひょんなことから特殊な能力に覚醒してしまったユンファ兄貴が、悪魔との壮絶な戦いに巻き込まれていく…設定は全然違うんだけれども、後半で敵と邂逅するまでの展開など、ところどころ「ハイランダー/悪魔の戦士」なんかにも似てるなってちょっと思って、香港映画なのでもしかしてパクったかな?って疑ってしまったんだけど、製作・公開時期こそ両作とも近かったけど、ネットの情報を信用する限りこっちの方が先に作られていたよ。冒頭は、後にユンファ兄貴へと“勝手に授けられてしまう”神通力を巡っての戦いを描きながら、軽く設定、世界観説明。

 

力を持つ神に選ばれた男が、悪魔に敗れてしまったので…理由はよくわからんけど、その力がユンファ兄貴に継承されることになった、もちろん本人のあずかり知らないところで。授けた方もどこの誰だかわからないから、お告げを聞かされた巫女さんが…人里へ探しにきて、ユンファ兄貴と運命的な出会いをはたし、“この人が新しいご主人様だ”ってなり…後を付け回し始める。ユンファ兄貴には、付き合ってるカノジョがいるんだけど、謎の巫女さんにつきまとわれているうちに、巫女さんの存在が気になり始めて…気づいたら妙な力が覚醒し始めていた…。

 

まず巫女さんが運命の相手ユンファ兄貴を見つけてストーキング…象に乗って観光しながら、スケッチに勤しんでいたユンファ兄貴の前に、突然、巫女さんが現れたから、象が驚いて暴走!泣き叫ぶユンファ兄貴は、結局、振り落とされてしまい…骨折。さらに意識が朦朧とした状態で崖から、茶色く濁った川に落ち、流されて…そのまま行方不明になってしまう。カノジョと捜索隊が必死に探して、ようやくユンファ兄貴を発見…良かった生きてる、でも、病院へ入院することに。しばらく車いす生活だったんだけど、なんと近くの病室に、あの巫女さんが運ばれてくる!

 

巫女さん、下界の人間とは文化も違うようで、言葉もろくに通じない…っていうか、もはや野生児、女ターザン状態だ。何度か病院関係者や役人に追いかけられるシーンがあるんだけど、動きが猿みたいだった。たぶん、これも当時の流行り設定の1つなんだと思うけど…タニア・ロバーツが女ターザンを演じた「シーナ」とか、あとはアニメの「魔法の妖精ペルシャ」とかをなんだか思い出すキャラクター像。そして、なんだかんだで、容姿がいいので色仕掛けも簡単に成功…序盤はユンファ兄貴が酷い目に遭う話だが、後半はユンファ兄貴が酷い男だったという(笑)

 

ユンファ兄貴はカノジョがいるのに、得体のしれない女との肉欲に溺れていくのであった…ちゃんちゃん。巫女とヤリまくってたくせに、カノジョの機嫌もとって、ヨリを戻そうとするし…神の力が与えられるのはこんな男でいいのだろうか?ユンファ兄貴の力が本格的に覚醒するまではいかにも香港映画らしいテンポ感の奇妙なラブコメを見せられてる感じなんだけれども、最初に族長を倒した敵と直接対峙して以降は一気にシリアスさが増し、怒涛のアクションになだれこむ。ツッコミも入れまくったけど、なんだかんだで最後はかっこよかったから、まぁいいか…。

 

 

監督:チン・シウトン

出演:チョウ・ユンファ エミリー・チョウ ディック・ウェイ ナム・キットイン

 

 

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サイキックSFX/魔界戦士 (字幕版)

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