映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね -29ページ目

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

香港映画のご紹介です。

映画 ライフ・イズ・ア・モーメント(朝花夕拾)ネタバレ

この映画は、どうも日本で上映された事はなく、DVDも発売されてなくて、普段は動画配信もしてないらしくって、一定期間だけ「ビデオマーケット」で配信していたので500ポイント払って観賞しました。

映画 ライフ・イズ・ア・モーメント(朝花夕拾) 概要



1987年制作の香港映画。
監督:胡珊(テレサ・ウー)  
原作:亦舒    
出演:夏文汐・方中信(アレックス・フォン)
 ★アレックス・フォンはスン・リー主演の『ミーユエ 王朝を照らす月』にも出ている中国の有名俳優です。

映画 ライフ・イズ・ア・モーメント(朝花夕拾) ネタバレ


2037年。
科学の発展で人々の暮らしは便利になっていた。
だが、その反面、コミュニケーションの面では、
親子や夫婦の間でさえ、希薄になっていた。

陸(ルウ)は夫との離婚を控えたある日、子供の事で夫と喧嘩をして家を飛び出して、
憤慨したまま車に乗り、猛スピードで走り出した。
その日は街中に電磁波が発生しており、時差注意報も出て
ニュースでは外出を控えるようにと呼びかけていたにも関わらず…。
激しく電磁波の嵐(?)が降り注ぐ中を車を飛ばしていたが、なんだかわけのわからん眩い光のトンネルへ突入した後、車は宙に浮き…気が付けば50年前の1987年にタイムスリップしていた。

車から降りると、そこは製菓会社の前であり、その会社から出てきた社長・方中信と出会う。
方は初対面の陸に、やたらと親切な人で、帰る家がないと言う彼女を自分の家へと連れて帰り何かと世話を焼く。

やがて陸が50年後の未来からやってきたことを告げると、方中信は、あっさり信じた。
そして、方中信は陸が元いた未来へ帰れるよう協力すると約束する。
方中信の友達の科学者夫妻に相談に入ったり、陸の母の居場所を探して、通っていた幼稚園へ会いに行ったりしながら、
共に過ごすうちに二人の間に恋愛感情が芽生える。
方中信は陸を帰したくない気持ちになり、この時代に残り、結婚して欲しいと伝えた。
気持ちの揺れる陸であったが、それでもやはり、
未来に残してきた2人の子供(男の子と女の子)がどうしても気掛かりで帰ると告げる。

最初に紹介してもらった方中信の友達の科学者の、そのまた友達の科学者が、なかなかのやり手で、50年後の未来からの電波を受信する事によって電波の送り主であった50年後の未来政府とコンタクトを取る事に成功する。

こうして、めでたく、未来へ帰る日時も13日後と決定。
未来政府から届いた声は「失踪現場で君の車を回収する。」との事。
(未来へ帰してくれるのは、あくまで1987年の方中信の友達の科学者たちで、未来の方からは「戻って来たら車を回収して看病はしますね。」という意味だけど。)

そんなわけで残された12日間を、二人はなごりを惜しみながら、寄り添い合って、ある時は穏やかに、ある時は情熱的に過ごした。
ちなみにお母さん(陸から見るとお婆ちゃん)が亡くなってしまった陸のママの面倒は、方中信が「引き取って、しっかりと育てていく。」と約束してくれた。

とうとうやってきた50年後へバック・トゥ・ザ・フューチャーする日。
抱き合って離れない陸と方中信を生木を裂くようにして、
科学者たちは、陸の車を電磁波を受けやすいようにセッティングをし人工的に強い電磁波を起して、車ごと陸を50年後に転送した。

大変な思いをして戻って来た陸は、前よりも穏やかになり、
母親や子供達とも和やかに向き合うようになった。
転送されてから介護のために入れられていた病院で、タイムスリップしていた間の記憶を抹消する「洗脳」というものを受けたのだが、全く効き目はなく、陸は、愛した方中信の事を鮮明に覚えており、母から、あの後、3年後に病気で亡くなったと聞いて泣き崩れる。

その後、陸が方中信の墓を訪れると、墓石の上に
「陸、永遠に君を愛している。」と書いてあった。

映画 ライフ・イズ・ア・モーメント(朝花夕拾) 感想


なんか、ちゃっちいて言うか…いかにも昔の人が考える未来の街や家の様子から映画が始まりますが…この古臭さは、2300年未来への旅にも通じるかな。
でも、かなりのちゃっちさで、日本の昔の特撮ものの方が近いかもしれないわ。
ファッションは未来も現代もダサいです。
まぁ昔の事だから今、見るとそう感じるのは仕方ないですね。
「未来より、50年前の方が時空転送システム完備してるんかーい!」みたいな突っ込みどころ満載ですよ。
映画の後半はもう主人公が、大地真央にしか見えない。

タイムスリップ・タイムトラベル・タイムループの物語 ネタバレあらすじ他 まとめ 

韓国ドラマに関する記事です。

『師任堂(サイムダン)色の日記』キャストが、あのドラマとやたら被ってる

『師任堂(サイムダン)色の日記』を視ていたら、やたらに、あの名作『アンニョン!コ・ボンシルさん』に出ていた俳優さんたちが脇を固めてまして…「おやおや、あれれ?」と思って、脚本・演出のところを見たら、脚本と演出が同じパク・ウンリョンさんとユン・サンホさんのコンビでした!
なるほど、そりゃあ面白いわけですね。

師任堂(サイムダン)色の日記 キャスト


※()内は俳優・女優名ですが、先に名前があるのは少年・少女時代の役者さんです。
【シン・サイムダンとその家族】
シン・サイムダン/ジユン(パク・ヘス/イ・ヨンエ)…500年前は画家/現在は韓国大学の美術科非常勤講師
シン・ミョンファ(チェ・イルファ)…500年前はサイムダンの父で元官吏
ヨンイン(イ・ギョンジン)…500年前はサイムダンの母
イ・ウォンス(ノ・ヒョンウク/ユン・ダフン)…500年前はサイムダンの夫/現在はジユンの担当医
タム(ク・ヘリョン)…500年前はサイムダンの小間使い/現在はジユンの引っ越し先の近所の柄の悪い住人
ヒャン(チャン・ソギョン)…500年前はタムの娘で同じくサイムダンの小間使い


【イ・ギョムとその親族】
イ・ギョム 宜城君(ヤン・セジョン/ソン・スンホン)…500年前は王族で画家でサイムダンの婚約者/現在はジユンの後輩(ヤン・セジョンの方)
イ氏(パン・ヒョジョン)…500年前はイ・ギョムの大伯母
イ・フ(ユン・ジュンソン)…500年前はイ・ギョムの甥/現在はジユンが乗った飛行機の隣の乗客


【時の王と王家の関係者】
中宗/現在はミン・ジョンハク(チェ・ジョンファン)…500年前は朝鮮第11代王/現在はジユンの上司で韓国大学教授
世子(ノ・ヨンハク)中宗の長男で後の朝鮮第12代王の仁宗
廃妃慎氏(ユン・ソクファ)…500年前は中宗の元妃でサイムダンの隣人
貞順王女(ジュヨン)…500年前は中宗の側室の娘
ナム貴人(キム・ヘスク)…500年前は朝鮮第9代王の成宗の側室/現在はミンソクの母でジユンの義母


【商人のミン・チヒョンとその家族】
フィウムダン・チェ氏/ソクスン(ユン・イェジュ/オ・ユナ)…500年前はイ・ギョムに恋する娘で画家
ミン・チヒョン (チェ・チョロ)…500年前はフィウムダンの夫で官僚で商人/現在は刑事
ミン・ジギュン (キム・テヨン)ミン・チヒョンとフィウムダンの長男
ミン・ジソン(チェ・スンフン)ミン・チヒョンとフィウムダンの次男


【その他】
姓名不詳(チェ・ヨンミン)現在はジユンの父
テゲ/現在はチョン・ミンソク(イ・ヘヨン)…500年前は比翼堂で夫婦診療をする学者/現在はジユンの夫でファンドマネジャー
コン氏夫人(パク・ジュンミョン)…500年前は全羅道の大富豪の妻/現在はジユンの友人
チョン・ウンス(イ・テウ)…現在はジユンとミンソクの息子
イ・モンリョン(ホン・ソクチョン)…500年前は比翼堂の芸術家
姓名不詳(ウ・ヒョン)…500年前はサイムダンが雇った紙職人/現在は韓国美術協会の新会長
クォン氏(キム・ミニ)…500年前は酒場の女将でイ・ウォンスの内縁の妻
姓名不詳(チョン・スンウ)…500年前はクォン氏の弟/現在は自動車転落事故の担当刑事

ユン・ギョンボ/現在はホ・ヨンド(ソン・グィヒョン)…500年前は領議政/現在はソンジングループ会長
ソン・ミギョン(キム・ミギョン)…現在はホ・ヨンドの妻でソンギャラリー館長
アンナ(アンダ)…現在はホ・ヨンド夫婦の娘
姓名不詳(キム・ソラ)ミン・ジョンハクの妻
ナム(キム・ヨンジュン)…現在はミン・ジョンハクの助手

韓国ドラマに関する記事です。

『師任堂(サイムダン)色の日記』宜城君(ウィソングン)は実在した?安堅の金剛山図は架空の作品



「金剛山図 作者」というキーワードで検索する人がいるようだ。

これは、どう考えても韓国ドラマ『師任堂(サイムダン)色の日記』に登場する「安堅(アンギョン)の金剛山図」という架空の作品のせいだろう。

「金剛山図」というタイトルの絵自体は、先の記事、師任堂(サイムダン)色の日記 金剛山図 作者、安堅(アンギョン)って?
で書いたように実在するので話がややこしいのだが、
その実在する「金剛山図」とは、作者不詳の民画という絵の中の1枚に過ぎず、取り立ててその文化財的価値を云々するようなものではないようだ。
(こちらのブログさんの朝鮮民画(9)「山水図―金剛山図」民画の本質という記事を拝見して私もそれを知った。)

上記ブログさんで、金剛山(クムガンサン)の事を以下のように紹介してらっしゃる。↓

金剛山(クムガンサン)は北朝鮮の江原道の東海(日本海)から内陸に位置していますが、その峰は韓国の雪岳山(ソラクサン)に連なり38度線を境に分断されています。金大中大統領のころに一時北朝線が韓国の観光客を受け入れた場所はこの金剛山でした。

昔から朝鮮の人に愛された風光明媚な観光名所であり、
度々書画の対象となって描かれた憧れの場所でもあり、
信仰の対象の霊山でもあったのに、
何やら政治的にも微妙な場所な様子で、
2008年7月には韓国から来た観光客(50代の主婦)が北朝鮮の警備兵に射殺されるという事件が起こっており
観光出来ると言っても「やはり北朝鮮との境目は物騒だな~」という印象が否めない。


『師任堂(サイムダン)色の日記』では絵だけではなく、重要な登場人物も、一部、架空の人物であったりする。
サイムダンの恋人であった宜城君(イ・ギョム)という王族関係の人物がそれであるが、
王族の系譜の中に良く似た名の宣城君という人物がいるにはいる。
第9代国王、成宗の七男、甄城君(けんじょうくん)の孫にあたる人物によく似た宣城君という名があった。
甄城君(けんじょうくん)の生死年が、1482年~1507年で、シン・サイムダンの生死年が1504年~1551年である事を思うと、
祖父と孫ほどの年齢差はない。
親子ほどの年齢差であるので、この事からサイムダンと甄城君の孫もまた親子ほどの年齢差という事になってしまい、
ドラマで描かれるようなロマンスが発生しうる同世代ではない事から、この実在の名前が似てる宣城君とドラマに登場する宜城君とは別人という事になる。

他には、李氏朝鮮王朝、第3代の国王、太宗の次男、孝寧大君の長男にも、よく似た誼城君(1411年~1493年)という人がいたけど、これもまた年代が全然合わず、関係ないわ。

ゆえにドラマの宜城君は架空の人物と結論付けるのが妥当と思われるが、
ドラマで描く場合は、時代考証などを気にせずに済むので、
架空の人物の方が自由に動かせる分、脚本上は具合が良いだろうとは思う。

韓国ドラマに関する記事です。

師任堂(サイムダン)色の日記 金剛山図 作者、安堅(アンギョン)って?


師任堂(サイムダン)色の日記でドラマの最大の鍵となっている安堅(アンギョン)の金剛山図だが…これ、実際にモデルになったのは「夢遊桃源図」ではないのかな?と思われる。
夢遊桃源図とは、安平大君が夢で見た桃源郷の様子を安堅に書かせたもので、三日で完成したという。
安平大君・申叔舟(シン・スクジュ)・金宗瑞(キム・ジョンソ)、朴彭年(パク・ペンニョン)など当代の文士21人の詩と文を綴った作品だ。 2つの巻き物になった作品は全長112メートルにもなる。 このうち絵画が占める部分は横1メートルのみ。

実在の場所ではないんだね。

最も「金剛山図」というキーワードで画像検索してみると、以下のように沢山ヒットする。
金剛山図 検索結果
ところが、その先をクリックしてわかったのが、実際のところ金剛山の絵をよく描いてらしたのは、18世紀前半に活躍した鄭敾(チョン・ソン)という有名画家で、
後、「民画」と呼ばれるものの中に、ズバリ「金剛山図」というタイトルのものがあったが、タイトルは同じでも、誰が描いたかもわからないし、筆遣いとか構図とか、素人目に見ても、全然アカンやつで、師任堂(サイムダン)色の日記に出て来る金剛山図とは大違い。

安堅(アンギョン)の作として現代にまで伝わるのは、唯一、上記の夢遊桃源図だけ。
安堅は15世紀を代表する実在の画家との事であるが、生年月日は不詳であり、
だいたいは、世宗の在位年間(1418年~1450年)頃に活躍したと推測されている。

アンドロイドに例えて解説するアスペルガーとサイコパスの違い~そこにボーダーはあるか?

2013年12月16日の記事を修正して再UPしています。
先に用語解説しておく.
 
 
アスペルガーとは
アスペルガーとは、脳への情報のインプット・アウトプットが一般の人のようにスムーズに行われないという脳機能上の特質を持つ人。
 
その症状からの定義が可能な一つの病気というわけではなく、多様な症例を持つ症候群である。
 
広汎性発達障害とも呼ばれ、近年になってから精神医学会から唱えられた病名である。
発達障害に知的障害は含まれず、知能は健常者並み、もしくはそれ以上に高い場合も、しばしばある。
 
人の感情や、その場の空気を読めない・特定の分野への強いこだわりなど、
『知的障害を伴わないタイプの自閉症』と酷似した側面を持つ一方で、
自閉症の特徴であるコミュニケーション障害(他者との会話を避けようとする傾向)を伴わない。
 
とは言え、自閉症自体が症候群であり、個人個人の症例がけっして定まらず多様なバリエーションを持っている事から、
精神障害に関するガイドラインにおいては、今後、
アスペルガー症候群の名称を無くして、自閉症スペクトラム(autism spectrum disorder)に統一される予定。
 
 
 
サイコパスとは
サイコパスとは、ひとつの精神病質者の呼び名であり、異常であるが精神病ではない(精神病質と精神病とは違う)
脳の働きを計測すると、共感性を司る部分の働きが弱い場合が多い。
 
精神病ではないので入院する事もなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。
【悪の教典の主人公ハスミンはサイコパスである】
サイコパスがその病理的側面から殺人に至ってしまった例をサイコキラーと呼ぶ。
 
見た目や話した感じはごく普通もしくは善い人にさえ見えるが、
その内面は、先天的に他者に対する愛情や労わりの心、そして善悪の概念が欠けているという特質を持つ。
 
 
ボーダーとは
ボーダーとは、境界の事。
 
 
アスペルガーとサイコパスの違い
脳機能の性能から言えば、アスペルガーの方が、サイコパスよりも、より調子が悪いと言えそうだが、
アスペルガーの方は、情報が出たり入ったりの脳の回線の不全であると言える一方で、
サイコパスは脳の共感性を司るという特定の箇所の働きが弱い。
 
アンドロイドに例えると、
アスペルガーはダウンロード・アップロードの不全であり、
サイコパスは、OSの一部のバグのようなものである。

アスペルガーとサイコパスの症状の間にボーダーを設けなければならないほど、
似通った症状なのか?とも思ったが、
アンドロイドに例えて考えてみたら、この2つは、
ボーダーで区切るようなものではなく、
全くの別物じゃないか。

最後に、アスペルガーとサイコパスの決定的な違いを一つ書こう。
それは、サイコパスは、自分を守ろうとするが、
アスペルガーは、自分を守ろうとする意識が薄弱である事だ。


…と、以上を踏まえて、この動画を見てみる。
映画 『タリウム少女の毒殺日記』予告動画

アスペルガー説もある 自分の自殺をネットで生中継少女 ろろちゃんの記事
 
コミュニケーション障害に関する他の記事
真田丸 ネタバレ・あらすじ 33話(33回)「動乱」⑤
小説原作の邦画

映画 スマホを落としただけなのに 原作小説⇒(マンガ) ネタバレ・あらすじ・無料と続編情報


映画の公式サイトに書いてあったこの文章を読んだだけでも怖い(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

顔も、名前も、住所も、電話番号も、メアドも、勤務先も、学校も、出身地も、彼氏の顔も、元彼も、
一夜限りの男も、浮気相手も、嫌いな上司も、気になる後輩も、遊び相手も、友達も、家族も、
ギャンブルも、下着も、裸の写真も、コンプレックスも、行動範囲も、通話時間も、検索履歴も、
行きつけのレストランも、ファッションも、年収も、カード情報も、借金も、夢も、過去も、
隠したいことも、忘れたいことも、知られてしまった。
ただ……スマホを落としただけなのに_

で、どうなった?それからどうした?…と気になるけど、映画を観に行く時間がないんで、
取りあえず原作漫画を読んでみたv(≧∇≦)v イェェ~イ♪

今すぐ読みたい人はコチラからどうぞ!


映画 スマホを落としただけなのに 原作小説⇒(マンガ) 概要



小説『スマホを落としただけなのに』(宝島社文庫)は、無名の新人・志駕晃によるデビュー作。

《デビューまでの足取り》
2016年の第15回『このミステリーがすごい!』大賞にて、最終候補に残るが落選。
     ↓
ところが、隠し玉(編集部推薦)として、加筆修正を加えた後、2017年4月宝島社文庫より出版された。


     ↓
作画/嶋田ひろあきで漫画化されて、2018年4月に宝島社より出版。


     ↓
SNS時代を代表する一作として映画化のオファーが各社から殺到。
     ↓
中田秀夫監督、北川景子主演で2018年に実写映画化。同年、11月2日より公開。
     ↓
続編となる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2018年11月6日に発売となっている。



映画 スマホを落としただけなのに 原作マンガ ネタバレ・あらすじ


30歳でOLの稲葉麻美(北川景子)が、ある日、彼氏である富田誠 (田中圭)のスマホに電話すると、見知らぬ男が電話に出た。

電話の相手は案外と紳士的で、富田のスマホを「どこかへ郵送しましょうか?」と言ってくれた。
そこで麻美は富田に着払いで送ってもらおうかと考えたが、
彼の会社の住所がわからず「富田と連絡が取れたら、改めて連絡します。」と言い、一旦、通話を切った。

その後、
富田の会社にも電話して、折り返し連絡をくれるようにと伝言したが、全く富田から連絡が入らず麻美はなんだか落ち着かないでいた。
でも、もしかしたら、富田が自分自身でスマホを紛失した事に気付いて、自分のスマホに電話して、もう話はついているかもしれない。…そんな風に淡い期待をしながら、もう一度富田のスマホに掛けてみる。
だが、やっぱり、まだ拾い主が電話に出た。

富田からの連絡は、その人のところにもまだ行っていないと言うので仕方なく、麻美は、彼の代わりに、拾い主と待ち合わせをしてスマホを受け取る事にした。
先方は今、横浜にいて、東京へと戻る途中だと言うので、
今、丸の内にいる麻美は、東横線の何処かの駅で待ち合わせる事にする。
ただ、麻美の自宅の最寄り駅が東横線の祐天寺であるため
セキュリティ感覚がほどほどにしっかりしている麻美は、
祐天寺は避け、その隣の自由が丘で待ち合わせる。

麻美は、お礼の品を購入していた為に、待ち合わせの時間に5分ほど遅れたのだが、15分過ぎても、それらしい人は現れない。
と、その時、後ろから男性の声で「すみません。稲葉麻美さんですよね。」と声が掛かり、振り向いてみたら、店の店員だった。
その店員が、富田のスマホを差し出し「あの、これを。」と手渡す。

「『赤いセーターを着た稲葉麻美さんに渡して下さい。』と、先ほど店にスマホを忘れたと言う男性から電話があったので」との事で、
拾い主は、店員にすら姿を見せずに、麻美にスマホを返してきたのだ。

なんで会わずにスマホだけを…?
それに麻美は、自分の服装は拾い主には伝えていない。
なのに服装がわかるという事はどっかから見られていたのか?
少し違和感を感じたものの、取りあえず、スマホはちゃんと戻って来たし、親切な人だな…と考えていると、
戻って来たばかりのスマホの着信音が鳴り、出ると富田誠だった。
呑気者の富田はスマホを落とした事にすら気づいていなかった。
今朝、自分の家に忘れて来たと思っていたんだと言う。
麻美が「どこかの親切さんが拾って届けてくれた。」と伝えると、富田はいきなり「ヤバい!俺のスマホちゃんとロックされてたかな?」などと叫んでいる。
何がヤバいのかと聞くと、先日、富田が勝手に撮影した麻美のヌードの写メがまだ入ったままになっていたと言うのだ。

それを聞いて麻美は青くなる。

実は、知らぬが仏で…そのヌードの写メはもちろんの事、麻美の住まいも、
何もかも、富田のスマホに入っていたほとんどの情報は、拾い主の男に捕まれていた。
その男にとって富田のような呑気な男のスマホのロック解除などはたわいもなく、しかもデーターはネットカフェですべてバックアップまで取られていた。
スマホ解析ソフトを使って、富田の位置情報は常に追える状態にあり、その上戻って来た富田のスマホには、SNS監視ソフトが埋め込まれていた。
男はラインやフェイスブックから富田の人間関係を徹底的に調べつくし、富田の弱点を暴き出して、2人の関係を壊してやろうと企んでいたのだ。

この物語の続きには大変な大どんでん返しが仕込まれているのですが…映画と原作と漫画が同じであるのかないのかは知りません。

映画版 スマホを落としただけなのに キャスト



稲葉麻美(北川景子)
加賀谷学 (千葉雄大)
浦野善治 (成田凌)
富田誠 (田中圭)
毒島徹(原田泰造)
小柳守(バカリズム)
武井雄哉(要潤)
杉本加奈子(高橋メアリージュン )
大野俊也 (酒井健太)
天城千尋(筧美和子 )
宮本まゆ(松山愛里)
池上聡子(岩井堂聖子)
山本美奈代(桜井ユキ)

映画 スマホを落としただけなのに 原作マンガ 感想


トレンドを突いて来ましたね~。
今や、すべての個人情報があの小さいスマホに濃縮されて詰まってるんですものね。
PCだったら、そんなに簡単に落とさないと思うんだけど、スマホならば気軽に持ち運べる分、ついウッカリ落としたり、置き忘れたりという事、確かにあるでしょうね。
 
誰の身にも有り得る恐怖だから、他人事とは思えず、みんな興味津々になるのも無理はないよね。

麻美ちゃんみたいに女性の方でしっかりしていても、付き合う男が富田みたいにぼんやりしていたら、そのせいで、つまらん人間に引っ掛かり、どんどんと運命が負の方へ引き摺り下ろされて行く。…そんな怖い事もあるので、女性の皆さんは、スマホやネットのセキュリティと共に、付き合う男も十分によく選考しましょうっていう教訓にして下さい。

2018年02月14日の記事を再編集しました。

《妄想性障害の映画編》精神障害・精神疾患の映画 まとめ

《多重人格の映画編》精神障害・精神疾患の映画 まとめ
《記憶障害の映画編》精神障害・精神疾患の映画 まとめ

「妄想を視覚化して、その事を伏せたままで観客に現実かのように視せておいて、後で種明かし。」という手法の映画…つまりミスリードのある映画ですが、本当のところ、この種の映画は、あんまり好きではありません。
ただ妄想を描く多くの場合、
主人公もしくは、登場人物の精神障害によるそれが題材となっている映画ですので、まとめ記事の一部として、妄想性障害の映画をまとめました。

シャッター アイランド
本格ミステリー大作と紹介されていた『シャッター アイランド』を視た。…精神病患者の妄想を視覚化した映画だった。
でも、これは、精神病患者の妄想を視覚化したものを見せられているという事は、それをオチとしてラスト近くまで伏せられているというだけで、そんなにつまらない作品でもないのだけど絶賛するほどのものでもないと思う。
これをミステリーと言ってしまうか?(苦笑)
まぁ、確かに最後には、事の真相が明らかになったので、ミステリーちゃあミステリーなのかもしれないけど。
私的には星で言うと5星満点の星3つかな?



ロスト・ハイウェイ
解説ページに「サイコスリラー」って説明されていた『ロスト・ハイウェイ』を視た。…精神病患者の妄想を視覚化した映画だった。
◎サイコはサイコパスの略で、スリラーは、ハラハラ・ドキドキの恐怖構成ていう事でしょうね。
大変ユーザーレビューで高評価だったので期待して視はじめたが、退屈なシーンが延々と続いた。そして謎や理解不能な出来事が次々に起こり始めた。
しかし、私は心の中で「でも、ユーザーレビューで多くの人が5点満点で星4つや5つを付けているんだから、おそらくこの謎や不可解さは、ラストまでに、あざやかに種明かしがされるのだろう。」という期待を捨て切れずに最後まで視たが、
わけのわからないまま映画は終わってしまった。眠いのを我慢して時間を費やしたので、騙されたような気分になった。
でも、どういう監督が撮った映画かをチェックしないで視た私が悪いんだね、きっとww
デヴィッド・リンチ監督やね。はい、覚えときます。そして二度と、この監督のは視ませんww



マン・ダウン 戦士の約束 ネタバレ・感想
兵士として赴任したアフガニスタンでの出来事でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したガブリエル・ドラマーを更なる辛い現実が襲う。
やがて現実と妄想が混濁して行くガブリエルであったが、愛しい息子と交わした約束が心を離れずに…。



アンチクライスト ネタバレ
「森に悪魔が棲む」という妄想に取り憑かれた妻の深い心の闇。



トゥルーマン・ショーとトゥルーマン・ショー妄想という精神病との関連
トゥルーマンは生まれたときから人生24時間を休む事なくテレビ中継されていた。彼の人生は丸ごとリアリティ番組『トゥルーマン・ショー』として世界220か国に放送されていた。彼の住む街は万里の長城に匹敵するドーム内に作られた巨大セット。太陽や月、星々などの天体すら機械仕掛けの照明装置。雨や雷鳴などの気象も人為的な仕掛けだった。更にトゥルーマン以外の人物は全て俳優で、真実なんて何ひとつない。そんな視聴者のための妄想バラエティの主人公トゥルーマンが、まやかしの人生から抜け出して、真実に目覚めるまでの物語。



各作品はネタバレにリンク。

《多重人格の映画編》精神障害・精神疾患の映画 まとめ

《記憶障害の映画編》精神障害・精神疾患の映画 まとめ
《妄想性障害の映画編》精神障害・精神疾患の映画 まとめ

多重人格の映画 作品名と詳細リンク



アイデンティティー
一件の寂れたモーテルに集まった11人の男女が、次々に殺されて行く。
ジャンルとしてはシチュエーション・スリラー。



ファイト・クラブ
不眠症+二重人格。
底知れぬ破壊力を持った第2の人格を頼りにした結果、とんでもない事態に!



レオナルド・ディカプリオ主演 映画 The Crowded Room(仮題)
実在した多重人格症(解離性同一性障害)患者ビリー・ミリガンについて書かれた書籍「24人のビリー・ミリガン」を原作として企画・制作進行中の映画。
ビリー・ミリガンは犯罪史上かなりの有名人である。



『ルームメイト』と『ハサミ男』
同じ発想の2作品を比較してみた。