映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね -28ページ目

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

韓国映画

映画 オールド・ボーイ ネタバレ(近親相姦絡みの映画)

映画 オールド・ボーイ 概要


2003年公開の韓国映画。
監督:パク・チャヌク
原作:土屋ガロン(作)・嶺岸信明(絵)の漫画『ルーズ戦記 オールドボーイ』
ジャンル:バイオレンス・アクション・サスペンス

復讐3部作の第2作目。(1作目は『復讐者に憐れみを』)

第57回カンヌ国際映画祭で審査委員長クエンティン・タランティーノをはじめ、圧倒的な大絶賛を受け、審査員特別グランプリ受賞。
第37回シッチェス・カタロニア国際映画祭でもグランプリを受賞した。

2013年には同じ『オールド・ボーイ』のタイトルでハリウッドリメイクされている。

映画 オールド・ボーイ 簡単なあらすじ


平凡なサラリーマン、オ・デス(チェ・ミンシク)は、ある夜、泥酔し、
気が付くと見知らぬ部屋に拉致監禁されていた。
監禁の理由がわからないまま15年間の歳月が流れ、そして突然解放される。
誰が、何の目的で、自分をこんな目に遭わせたのか?!
しかも妻は、自分が監禁されている間に、何者かに殺害され、その犯人だという無実の罪まで着せられていたデス。
その殺人罪は既に時効を過ぎていたので、特に警察に追われる事はない。

だが、いきなり解放されても到底納得がゆかないデスは、
監禁された理由を解き明かすために奔走を始める。
その5日間の物語。

映画 オールド・ボーイ 感想



かなりなディープインパクトがあります。

タイトルには「近親相姦絡み」とは書きましたが、
そうは言っても、近親相姦には確信犯と、相手とそういった関係性とは知らず…という場合があるわけで、そう言う意味では主人公は悪くありません。

冒頭部分の15年間監禁や無実の罪で…という部分はモンテクリスト伯にも似ていますけど、その名作ぢゃなくて、原作は日本の漫画です。
劇中には日本料理店なども登場しますので、パク・チャヌク監督はけっこう日本通なんでしょうね。

邦画のご紹介です。

映画 夢二 ネタバレ・あらすじ・感想



映画 夢二 概要



1991年制作の日本映画。
監督:鈴木清順
脚本:田中陽造
ジャンル:歴史上の人物


映画 映画 夢二 ネタバレ・あらすじ



大勢の紳士淑女が集まり、空に向けて、沢山の紙風船を打ち上げている。
あるいは落ちて来る紙風船に手を伸ばしている。
この頃、夢の中で正体不明の男と決闘をして、額を撃ち抜かれるという悪夢にうなされる事の多い夢二は、いささか精神が錯乱ぎみであった。

それでも色恋は忘れない夢二は、
病身の恋人、彦乃との駆け落ちの約束ため、一足先に金沢近郊の湖畔へと向かう。
しかし、彦乃は現れず、その村では、痴情の縺れから、とある殺人事件が起こり、山狩りが行われていた。
その事件とは、
松という男が、好いて世話していた女と、その女を横取りした金持ち男の脇屋を殺して、山に逃げ込んだというものであった。

夢二が到着したその日、湖上に漂うボートには白い日傘をさした美しい女が乗っていた。
脇屋の妻、巴代である。
彼女は連日ボートに乗って、夫の遺体が浮かび上がってくるのを待っていたのだ。
そんな巴代の美しさに惹かれ通い詰めるようになる夢二。
そんなある日、東京から責め絵の画家、伊藤晴雨のモデルであるお葉が彦乃の手紙を届けに金沢へやって来る。
けれど、その頃には巴代はもはや夢二の虜になっていた。
「もしかしたら、脇屋はまだ生きているのかもしれない。」と感じとりつつ「死んでくれたらいいのに。」と願う夢二は、
わざわざ山の中へ鬼松への差し入れを運び「脇屋はまだ生きているかもしれない。」と伝えて、鬼松が確実に脇屋を仕留める応援をする始末。

夢二が懸念した通り、脇屋はやはりまだ生きていて、ひょっこりと夢二の前に姿を現す。
夢に見たフロックコートの男こそが脇屋だったのだ。
天才画家・稲村御舟もまた、脇屋の葬式に行って来た帰りに脇屋と夢二、お葉の前に現れる。
そこへ、脇屋の生存を嗅ぎつけた鬼松が、馬に跨り大鎌を振りかざして襲いかかって来た。
逃げ惑う脇屋目掛けて、鬼松の大鎌が振りかぶる。
脇屋が怪我をして転んだ直後、稲村御舟が機転を利かせて、鬼松が乗っている馬を動揺させて追い払った。
それから、負傷した脇屋を巴代のもとへ夢二と御舟が運んだが、脇屋の死を信じる巴代は、彼の存在を認めなかった。
失望して去った脇屋は、金沢駅まで来て、病に倒れていた彦乃を助け、別邸に運んで療養させる。
一方、夢二は脇屋が去った直後には巴代に、つれない素振りをしてみせた。

病状が落ち着くと、彦乃は夢二に電話で金沢到着を知らせる。
夢二はまさか彦乃が脇屋の世話になっているとは知らぬまま会話するが、夢二の様子が何となく今までと違う事を女の直感で感じ取る彦乃。

脇屋への礼状をしたため、彦乃が人力車に乗って去る時に、ちょうど車で帰って来た脇屋は、同乗していたお葉から初めて彦乃の素性を知らされ、彦乃を別邸に連れ戻す。
すべてを知った彦乃に「君が夢二に会いに行けばピストルで撃ち殺す。」と脇屋が脅すので、仕方なく彦乃は、別邸で脇屋と共に過ごすという選択をする。

脇屋は本宅に帰ると、葬式を済ませたにも関わらず、知人や芸者を大勢呼びつけて、復活祭をすると巴代に宣言する。

脇屋が復活祭で盛り上がっている頃、
彦乃の献身も知らずに、芸術に悩み苦しんだ後に結局、夢二は巴代の美しき裸体を描いていた。
そんな二人の前に鬼松が再び現れる。
「代わりに私が死ぬ。」と言い脇屋を守ろうとする巴代だが、巴代に恨みのない鬼松にその気はなく、そのうち腰を据えて酒を飲み始める。

「すべてがアホらしくなってしもた。」と言う鬼松は、脇屋殺しを中止して、夢二と巴代と共に出て行き3人でボートに乗り漕ぎ出す。
「あの世へ行く。」と言う鬼松。
夢二が鬼松に言われて手帳に書き取った辞世の句は
「この世には、未練なけれと思えども、やりそこのうて残念なりけり。」
夢二と巴代は、それから首を吊った鬼松の死を見届ける。
(なぜか?鬼松の死に顔がとんでもなくグロい。)

そして、巴代と2人で逃避行を決意する夢二。
しかし巴代は、着替えて来ると言ったきり、戻ってこなかった。
夜が明けた湖畔で巴代を待ち続ける夢二だったが、もう誰を待っていたのかさえわからない。
一面のススキの穂が風にソヨソヨと揺らめいていた。
巴代とすれ違いにこちらへ向かった筈の彦乃も、また夢二に会えない。

夢に見た幻想的な女の後姿は誰だったのだろうと夢二は想う。

[おわり]

映画 夢二 感想



取りあえず、邦画の最大の欠点がない事(音がきちんと取れている事)を評価はしたい。

Movie Walkerのこの映画の紹介によると
「鬼才・鈴木清順の名作。沢田研二を主演に画家・竹久夢二の、女たちとの愛憎と悪夢を夢幻的に描いた異色作。2001年5月26日からニュープリントで再映。」との事だが、
愛憎と悪夢を夢幻的に描いたというよりも、申し訳ないけど悪ふざけ的に描いたとしか見えなかった。
この時の沢田研二さん、幾つなんだろう?
20代の頃の輝くような美貌とは、もう違ってその容姿にはお疲れが見えるのだが。

竹久夢二って、もっと優男(やさおとこ)なイメージがあって、沢田研二の肉食系なルックスとは、ずいぶんとイメージが遠いような…。

脚本が、ちょっと酷すぎる。
あまりのグダグダな展開に途中で眠くなってしまった。
夢二を含むこの時代の好色な男らと、それに翻弄される女たちを集めて、その連中をコマのように動かし、ドタバタと戯れさせているだけの真実味のない作品。
これでは夢二が──愛に誠意のないただのスケベなだけのひたすらだらしない男だった──となってしまうけど、それでいいのか?
夢二の人間性はともかくも、せっかくの大正ロマンという雅な題材を扱いながら、詩情豊かな作品を目指してくれなかった点がとても残念だわ。
せっかく夢二の映画を作るのならば、残されている彼の遺作とモデルとなった女性を、もっと丁寧に紹介するシーンを織り交ぜて見せて欲しかった。

ケチばかり付けたが、衣装や建物など、大正時代の風俗の再現はその少しくすんだような色味も含めて見事だった。

そしてまた、出ている女優さんたちがみな美しい。
その中でも、
ドラマ『天国の恋』で個性的な母親役を演じていた毬谷友子さんの美しさにはドキッとさせられる。
毬谷友子さんって『天国の恋』に出ていらした時も、お顔立ちが整ってらっしゃるのは誰の目にも明らかだったとは思うけど、
若い頃、こんなにもキュートで美しい人だったんですね。

2019年1月25日に上映される香港映画の事前情報です。

映画 サイバー・ミッション 2019年上映前情報



映画 サイバー・ミッション 概要


監督:リー・ハイロン
アクション監修:ニコラス・パウエル
ジャンル:サイバーアクション
主演:ハンギョン(韓国のアイドル歌手グループ、スーパージュニアの元メンバーで中国人)

映画 サイバー・ミッション あらすじ



引きこもりのオタク系ハッカーのハオミン(ハンギョン)は、かつてハッキング対決で負かしたコードネーム”ゼブラ(リディアン・ヴォーン)”という男が裏世界で危険な仕事に手を染めていることを香港警察から知らされる。

そのゼブラが、次なる大仕事にハオミンを巻き込もうとの魂胆を持ち、
パートナーの美少女、スー・イー(リー・ユエン)を使い接触を図ってくる。

ハオミンはゼブラの次なる狙いを探るため、従うフリをしてスパイとして組織へ潜入しようとする。

ところが、間口はそんなに広くはない。
サイバーテロ組織にも入団試験があった。
「60秒でハッキングしろ。」
と、ゼブラから銃を頭に突きつけられながら半端なくハードルの高い要求をされるが、どうにか無事にハッカー軍団の仲間入りを果たす。

暫くしてゼブラの背後には、モリタケシ(山下智久)という裏世界の大物が絡んでいることが分かる。
モリタケシこそが、凄腕ハッカーを雇い裏社会で暗躍する男だった。
モリに気に入られたハオミンはゼブラのパートナーのイーと3人で「Oasis」と呼ばれる世界最高峰のセキュリティを誇るインフラ管理システムをハッキングするという、最高難度のミッションを任される。

際どい危険を冒しながらも、ミッションを成功させた3人だった。
だが、モリの目的はOasisのハッキングだけでは終わらない。
モリの真の目的が明らかになる頃には、
ハオミンは想像を絶する危険な世界へと足を踏み入れていた。

モリの真の目的とは?
ハオミンはモリを阻止して、世界を救うという本来の使命を遂げられるのか!?




映画 サイバー・ミッション キャスト



リー・ハオミン(ハンギョン)
チャオ・フェイ(リディアン・ヴォーン)
スー・イー(リー・ユエン)
モリタケシ(山下智久)
洋画のご紹介です。

映画 ジャケット ネタバレ・あらすじ


映画 ジャケット 概要



2005年公開のアメリカ映画(日本公開は2006年5月)
監督:ジョン・メイバリー
脚本:マッシー・タジェディン
ジャンル:時空超えサスペンス

映画 ジャケット ネタバレ・あらすじ



1991年、イラクでの湾岸戦争は、現地の民間人を巻き込んでの忌まわしい殺戮の日々であった。
生来の人の善さ故に、現地の少年を保護しようとして撃たれ頭に重傷を負ったジャック・スタークス(エイドリアン・ブロディ)。
それは彼が27歳の時の出来事であった。
海軍病院へ預けられたジャックは、一命を取り留めたものの、その後遺症で逆行性健忘(記憶障害)の持病を持つ身の上になってしまう。

12か月後のヴァーモントにて、帰国途上のジャックは、
山の雪道でエンストを起して困っている母親と幼い娘を助ける。
母親は何かドラッグでもやっていたようで意識が朦朧としていた。
傍にいたしっかり者の幼い娘の名はジャッキー。
ここでもジャックは、親切に少女に自分のマフラーを与えて、車を修理してあげた。
この時、ジャックの名前と誕生日が書かれた認識票(自分が誰か忘れた時に困らないようにする物)を少女が欲しがったので、彼は気前よくそれをあげた。
ところが、ドラッグでラリッている母親は、彼に感謝するどころか、まるで彼が野良犬でもあるかのように追い払ってしまう。

この後、ジャックは別の車をヒッチハイクして乗せてもらう。
ところが、この車を運転していた男は、先ほどジャックが助けてあげた母と娘を襲い、強盗を働いて来た悪人であった。
ジャックと男が乗った車を追跡してきた警官が男に拳銃で射殺され、その後、男は逃亡し、その場に取り残されたのはジャック一人であった事から、
ジャックは殺人犯であると誤解されてしまう。
彼が記憶障害であったがために「男はもう一人いた。」というジャックの主張は、記憶の創作として退けられた。
しかしながら、その持病ゆえに裁判で心神喪失による無罪との判決が下り、彼は犯罪者専用の精神病院に送られてしまう。

アルパイン・グローブ病院。
そこでの患者の扱いは酷く人権を無視したものであり、ジャックは個室に収監されると、たちまち薬漬けにされた。
そして、ある夜、突然、更なる恐怖と人権無視に満ちた治療が彼に強行される。
それは、薬を打たれて、拘束衣(ジャケット)を着せられ、仰向けにされて、
遺体を安置するようなステンレス製の人間が一人収まるのがやっとのボックスに収監されるというものであった。
医師は、このような事が治療になると信じていたらしい。

暗闇の中でもがき苦しむうちに過去が断片的にフラッシュバックした。
3時間後に出されたジャックは、茫然自失となっていた。

ところが2度目のジャケット治療の時、ふと気づくと、彼は外に立っていた。
雪が降った後の平地で無人のガソリンスタンドの前だった。

向かえ側に建つダイナー(プレハブ式レストラン)から出てきた女性が、暫くジャックをジッと見ていたが、マイカーに乗り込んで行ってしまうかと思われた。
だが、彼女の車は引き返して来てジャックの前に止まると「今日はクリスマス・イブよ。タクシーはないわ。」と声を掛けてきた。
寒そうに立っている彼の事が気になったようであった。
行き先を尋ねられても「わからない。」と答えるジャックを取りあえず車に乗せるのだが、何度「何処へ行くの?」と聞いても
「わからない。」と答えるばかり。
そこで女性は取りあえず、自分の自宅にジャックを連れて帰る。
それから彼女は電話で宿泊先を探してくれたが、何処もみな満員で、困っている彼女を見て、ジャックは親切にしてくれたお礼を言って出て行こうとする。
すると彼女は「コートもなしに、こんな寒い日に外で凍死でもされたら、私の気が咎める。」と言って引き止めて、結局その夜は、
ジャックは彼女の家に泊まりソファで寝かせて貰う事になった。

「私はお風呂に入るけど、冷蔵庫の物なら勝手に食べていい。」と言われ、冷蔵庫を覗いてみるが、女性はあまり家庭的ではないようで、
冷蔵庫にはロクな物がなかった。
有り合わせでジャックが作ったサンドイッチを食べた後、女性はジャックが眠る予定であったソファで酔い潰れて寝てしまった。

ジャックは、どうしていいかわからず、見るともなしに、部屋の中を見渡していると、不思議な物を発見する。
それは、あの時、あの山の雪道で、少女にねだられてあげてしまったジャックの認識票だ。
なぜ、これが、此処にあるのか?!
不思議に思い、更に部屋の中を見回すと、なんと、あの時の少女と母親の写真が無造作に机の上に置かれていたのを発見する。
「まさか…」と思いつつ、女性を起して彼女に「この写真の女性は誰だ?」と確認すると、彼女は「私とママよ。」と答える。
ジャッキーに聞くと、母親は既に火事で亡くなっており、今年は2007年だと言う。
なんと、あれから15年後だと言うのだ。
自分でも信じられないジャックであったが、ジャッキーに「あんた誰よ?」と尋ねられて「ジャック・スタークスだ。」と答えたので、
部屋の中を嗅ぎまわったと誤解されて追い出されそうになり、ジャックは懸命に自分があの時のジャック・スタークスである事を証明しようとする。
ところがその過程でジャッキーに「ジャック・スタークスの遺体は1993年の元旦に精神病院で見つかった。」と告げられてしまう。
死んだ筈の人間がこの場にいる筈ないと、彼がジャックである事を否定するジャッキー。
死んだと言われてショックを受けるジャック。
そしてまた、ジャッキーが自分の顔を忘れてしまった事も悲しかった。
ジャッキーに嘘つきの怪しい人間と決め付けられ「出て行って!」と怒鳴りつけられて、ジャックは失望して去ろうとした。

その時、意識が、元いたステンレス製のボックスの中で覚醒した。
過去が痛みの澱のように極彩色でフラッシュバックして、悲しみに涙を溢れさせるジャックであった。
この時はトーマス・ベッカー医局長の指示がなかったからという理由でジャックは一晩中、ボックスの中に入れっぱなしにされていた。


アルパイン・グローブ病院にも良心のある医者はいた。
医局長が毎回、ジャックに不必要な神経弛緩薬や抗精神病薬の投与を行っている事に、
若い女性医師ベス・ロレンソンが抗議したが、トーマス・ベッカーは聞く耳を持たなかった。
事実、ジャックは身体には多数の打ち身傷が出来て、脱水症状でヘトヘトになっていた。


ジャックは、このまま此処にいたら殺されると思い脱走を試みるが、
ベス・ロレンソン医師がそれに気付いて追いかけて来る。
そして、結局ジャックは彼女の説得に折れて精神病院へ戻る。

さて、この後、憐れなジャックの運命やいかに?!

邦画のご紹介です。

映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」ネタバレ・あらすじ・感想

映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」 概要



2013年1月公開の日本映画。
監督:行定勲
原作:井上荒野(直木賞作家)『つやのよる』
ジャンル:群像劇

映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」ネタバレ・あらすじ



艶という名の一人の女に関わり翻弄された男たちと、その妻や恋人たちの現在の暮らしぶりを追いつつ、
それと並行して、今は余命幾ばくもなく病床に意識不明で横たわる艶の夫、松生春二の身を削るような生活を見せ、
それでも、艶のために、これまで情を交わしたすべての男を見舞いに呼ぼうとする松尾の渾身愛を描く。

自宅で、今か今かと文学賞の受賞の知らせを待つ作家の石田(羽場裕一)と、その妻、石田環希(小泉今日子)と出版社の編集員ら。
そこに掛かって来た1本の電話は、受賞の知らせではなく、
石田の受賞待ちの新作「艶やかな獣」のモデルでもあった従妹の艶が、臨終間近であるという知らせだった。
艶は「12歳の時に従兄である行彦にレイプされ、その時の恐怖心がトラウマとなり、逆に男を求めるようになった。」
と夫の松生春二に語って聞かせていた。

結局、石田の自伝的小説でもある「艶やかな獣」は文学賞を受賞する。
しかし、石田は相変わらず女癖が悪くて今も児童文学評論家である伝馬愛子(荻野目慶子)と出来ており、
欲情の赴くままの暮らしを送っていたが、艶の見舞いに行く気などはスラスラない。
石田の妻である環希も、愛人である伝馬愛子も、石田の従妹の艶が「艶やかな獣」のモデルである事は知っていて、
今も石田の心の中に深く残る艶の存在が気に掛かってはいた。

他にも、夫を艶に寝取られた女、橋川サキ子(風吹ジュン)や、艶の元夫の太田(岸谷五朗)と肉体関係を持つ橋本湊(野波麻帆)や、
松生春二に捨てられた妻と娘、山田早千子(大竹しのぶ)・山田麻千子(忽那汐里)らの、それぞれの今と心情を描き出す。


映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」感想



ストーリーの核である艶の顔を最後までよく見せないように制作されている事の意味を考えてみました。

周囲の人々を振り回した艶は、非常に特徴のある人物だったようですが、この映画はその艶本人を描こうとしたものではなくて、
艶に人生を翻弄された人々の心情や現在の暮らしぶりを群像劇として描こうとしたものだから、
艶本人の事は、外見も含め、さほど詳しくわからなくても、
関係者である彼ら・彼女らの口から漏れ聞こえる断片で想像出来る程度でイイ!というスタンスで作られているからかしらね?

この映画では、
艶の事は、私たちの日常に常に溢れている噂話や、短く纏められたニュースや、言い伝え程度の扱いです。

顔に関しては「美人だった。」と語られていますが、
劇中の関係者の話を総合して考えますと、美人だったから男手入りが激しかったのではなく、
艶の性格的なもので、そうなっていたようです。

でも、艶本人がこの映画のテーマではないとは言え、
関わった男たちの心に深い印象を残していく艶という女に、どうしても興味をそそられますが、最後までそれは噂話の範疇でしかわからない。
私などは、その点に消化不良感を感じて苦しいのですが、
「関わり合った人々が艶によって与えられた影響だとかダメージを観察しているだけで十分楽しめる。」という人には評価が高い映画なようです。


あ…後、松生春二(阿部寛)の元妻、山田早千子役が大竹しのぶって、配役の年齢層にズレがあるようなところに、ちょっと首を捻った。
お見合い結婚なのに、ずいぶんな姉さん女房にしたのにも何か意味があるのかな?

邦画のご紹介です。

映画 武田真悟の「ファンタズム」ネタバレ・あらすじ・感想


映画 武田真悟の「ファンタズム」概要



※洋画の同名映画と区別するために、タイトルを武田真悟の「ファンタズム」とした。

2014年制作の日本映画。
監督:武田真悟
撮影:カトウジュンイチ
照明:渡邉裕也
録音:鎌田俊春/高島智哉
ジャンル:ホラー
上映時間72分。

福井映画祭9thでグランプリ(観客賞)を獲得、第8回田辺・弁慶映画祭にも入選。


映画 武田真悟の「ファンタズム」ネタバレ・あらすじ



郊外の一戸建てで暮らす江草家は、
父の圭一、妻の恭子、高校生のあみな、小学生のまだ幼い拓海で構成される、裕福で極普通の家庭であった。

ただ、圭一の仕事が忙しく、家族と過ごす時間は常に仕事で邪魔されていた。
その事で幼い拓海に我慢ばかりさせているのでは…という意識が夫婦にはあった。
そんなある日、息子の拓海が出先の公園の浅い河原で溺れて死んでしまう。

それから一年の時が過ぎたが、妻の恭子の様子がおかしくなっていた。
死んだ拓海が忘れられないのだ。
恭子は家族に内緒で霊媒師に頼み、死んだ拓海の声を聞く。
すると、拓海は寂しがり、寒がっていた。
そんな拓海を一人にしておく事に耐えられず、恭子は降霊術師に聞いた場所へ一人、拓海の霊を降ろしに行くのであった。
そこは仄暗いトンネルの中……。

映画 武田真悟の「ファンタズム」感想



まず、邦画のわりには音声がしっかり録音されていて、ストレスを感じない作品であった。

ストーリーが単純で、わかりやすいのは評価出来る。
だが、その反面、これといって際立った個性がない。

登場する降霊術師が、どうもよくわからない人物で、その部分に最後まで困惑させられるのが残念であった。
その小太りの男は、ある時は降霊を飯の種にする商売人、
またある時は素人を一人で降霊に行かせてしまう無責任ぶりで、行動に、どうも一貫性がないのだ。

商売にするならするでいいから、最初から、トンネルの中の降霊に一緒に行ってやれよ!と思う。
あのようにトラブルが起こってからでは、改めて謝礼を請求しにくいだろうからね(苦笑)

でもまあ、ボソボソと何を言っているのか聞き取れない台詞や音声の邦画が多い中で、
この映画の明瞭な音声は、加速する邦画の必然的衰退に、一石投じたとは言えるだろう。

洋画のご紹介です。

映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレ・あらすじ・感想




映画 ジェーン・ドウの解剖 概要



2017年公開のアメリカ映画。
監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:イアン・ゴールドバーグ/リチャード・ナイン
ジャンル:ホラー

◎ジェーン・ドウとは身元不明女性の事。



映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレ・あらすじ



バージニア州グランサム。
トミーは、遺体安置所と火葬場を経営する傍ら、息子オースティンと共に、検死官も務めていた。
これは代々続く稼業で、トミーの代で3代目であった。

ある夜、保安官が緊急に検死を要する遺体を運んで来る。
一家3人が何者かに惨殺された家屋の地下から発見された20代とみられる身元不明女性の全裸死体だ。
身元不明ゆえ「ジェーン・ドウ」とされたこの遺体と一家との関連性はない。
何故、この場で発見されたのかも不明なのだ。

ジェーン・ドウが運び込まれる前にも、2人は検死を一人終えたばかりで、
オースティンは今夜の仕事はそれで終わりと思っていたから、
彼女のエマとデートをするつもりで、エマを待たせていたのだが、父一人に任せるのは負担だろうと、
エマを夜の11時には終わると思うから、その時間まで待ってくれるようにと説得し、再び手伝う事にする。

早速、検死解剖を始めるトミーとオースティン。
ところが、見た目には傷一つなく綺麗な遺体なのに検死を進めるにつれ、
まるで拷問でもされたかのような不審な点が発見される。
粉砕骨折している足首に始まり、切り取られた舌、傷つけられた膣内などだ。

それに、死んで数時間の場合以外は有り得ないメスを入れた時の出血があり、
肺は真っ黒に変色し焼かれたようで、その他の内蔵も傷つけられていた。
胃の中からは不思議な紋様の布切れに包まれた本人の歯が出てきた。
そして、あろう事か皮膚の内側にまで同じ紋様の入れ墨が施されていた。
この遺体は尋常ではないと二人が驚いていると、ラジオからは、激しい暴風雨が来ているとのニュースが入る。

やがて電気が落ちて…安置してあった筈の遺体がいつの間にか自力で出て来て歩き回るなど、
2人は異様な怪奇現象に次々に襲われる。
そのうち、暴風雨のために出口に大木が倒れ込み、地下室に閉じ込められてしまった2人。

保安官に電話しても、通話はいきなり途絶え、閉ざされた空間で、得体の知れない恐怖が迫り来る。


映画 ジェーン・ドウの解剖 ネタバレを含む感想



これは、最初のうちは、ホラーだとは全くわからなかった。
殺人事件が起き、警察が出動し、
常日頃から、事件現場の遺体の死因を特定する検死官の親子が主人公なので、
冒頭の雰囲気はホラーというよりもサスペンスだから。

ところが、ジェーン・ドウの検死を進めるうちに、彼女の死は謎だらけである事がわかり、恐怖が静かににじり寄って来る。
殺人鬼が襲ってくるような類のいきなり降り掛かる恐怖ではない。
まさにジワジワと、確実に1歩ずつ、開けてはならない禁断の扉に近づいて行くような恐ろしさである。
こういった怖さの表現はちょっと和製ホラーに似ているのかもしれないよね。

そして~まさかの魔女ものホラーだったという。
17世紀のニューイングランドって言うと、セイラム魔女裁判が有名なようですね!

死んでるのに生きている。
でもゾンビとは全く違うのよー!
何かと言うとね…あまりの恨みに怨念が籠り過ぎて、
傷まない遺体となって何世紀にも渡って存在し続けていたのでしょう!…という予想だにしない結末に持ち込みます。

しかも、遺体は行く先々で惨劇を起こすのだから、
どうやら、惨劇がエンドレスっぽいんですよね(^^;


洋画のご紹介です。

映画 ジュマンジ ネタバレ・あらすじ



映画 ジュマンジ 概要


1995年公開のアメリカ映画。
原作::同名の絵本でクリス・ヴァン・オールズバーグ作。
監督:ジョー・ジョンストン
主演:ロビン・ウィリアムズ

2017年にも本作の20年後を舞台にした続編『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が公開された。
(日本での劇場公開は2018年4月)


映画 ジュマンジ ネタバレ・あらすじ


ブランドフォード、1869年。
深夜、森の中に馬車でやって来た2人の少年。
馬車に乗せてきた木箱を地面に深い穴を掘って埋めていた。
何か曰くありげなその箱を埋め終ると、二人は逃げるように馬車で帰って行った。

時は流れて100年後の1969年。
ブランドフォードの地にある大手製靴工場の息子、アラン・パリッシュは、虐めっ子に追いかけられて自転車で逃げていた。
自転車を虐めっ子たちに奪われた後、靴工場の拡張工事現場で、太鼓のような音に導かれ、剥き出しになった土壁を掘ってみる。
するとそこから、100年前のあの木箱が出てきた。
箱を開けると、中には古いボードゲームのようなものがあり、アランはそれを家へ持ち帰る。
ボードゲームのコマを2つ手にしたところで、母が声を掛けてきたのでアランは驚いて振り返るのだが、
その拍子に、2つのコマはスタートの位置へ勝手に直立。
ゲームをソファーの下に隠しておいて、両親が出かけてから、こっそりと出した。
その時、家を訪ねて来た友達の少女サラ・ウィットルと共に、
その“ジュマンジ”「この世界の外へ出たい人のゲーム」と書かれたゲームを始めてしまう。
サイコロが振られる度にコマは勝手に出た数だけマス目上を動き、ゲーム盤中央にある円形の画面は不気味に揺らめいて
奇妙な文章が浮かび上がるのであった。
あまりの不気味さにもう止めようと思った矢先、柱時計の音に驚いたアランの手から滑り落ちたサイコロの目が、
合計5の数を示すと、またしてもコマは勝手にマス目を5進み、
「5か8の目が出るまでジャングルで待て」という文章が浮かび上がったと思うや否や、
アランの身体は平べったくなって円形の部分に吸い込まれて消えてしまった。
その直後、暖炉から飛び出した沢山のコウモリに襲われて、サラは悲鳴を上げてパリッシュの家から逃げ出して行った。

それからまた26年の歳月が過ぎたある日の事、
今は空き家となっているパリッシュ邸を、わけあり物件とは知らずに買い取った叔母に連れられて、
ジュディとピーターの姉と弟が引っ越して来た。
26年前に、この屋敷からアランの姿が消えて以来、全財産をアランの捜索に費やした父であったが、
その結果、製靴会社は倒産し、両親は失意のうちに亡くなったのであった。
そんな事情も知らず、パリッシュ邸に引っ越してきたジュディとピーター、そしてその叔母の3人であった。

間もなくジュディとピーターは、最階上の部屋で不思議な太鼓のような音がするのを聞きつけて、
とうとうジュマンジのボードゲームを見つけてしまった。
そしてまたこの2人もゲームの恐ろしさを知らず、これを始めてしまう。
既に2つのコマが盤上にあり固定されたように動かない。
そこで新たに2つのコマを出しゲームを始めた2人は、
小鳥サイズの大きな蚊やイタズラ猿の群れを召喚してしまう。

叔母が帰って来るまでにゲームを終わらせたいジュディは「ゲームを続けよう。」と言い、
次に振ったサイコロの目が5であった事から、ライオンと、ジャングルで26年間も待ち続けて大人になったアランが呼び出される。
アランがライオンと真っ向勝負をして、ライオンを叔母の部屋の中へと閉じ込めた後、
互いの正体と立場を知ったアランと姉弟。
自分がジャングルに吸い込まれた後、靴工場会社は倒産し、両親も既にこの世にいない事を知ったアランは失意の底に落ちる。
最早、ゲームを続ける気などないアランだったが、
巨大な蚊が町中に解き放たれて人々を襲っているのを目撃し、ジュディらと共に、イタズラ猿が乗り捨てたパトカーに乗って逃げる。

それから3人は家へと戻る。
叔母が戻る前になんとかゲームを終わらせたいジュディは、ジュマンジを持って、アランの傍へ行き、
続けたいというのであるが、ゲームボードが、トラウマになっているアランは相手にせず部屋に閉じ籠ってしまう。
もうジュマンジには二度と関わり合いになりたくないと思っていたアランだが、
ピーターに「怖がっている。」と言われた事から「あのゲームの本当の恐ろしさを知りもしないで!」とムキになり、
「ただ見ているだけならば、見ていてやろう。」という条件で、ゲームに付き合う事を約束する。

ところが、ジュディが何度サイコロを転がしても、コマが動かない事から、
ゲーム盤を見たアランが、コマは、26年前に始めたアランとサラとジュディとピーターの4人が参加中になっているのだと悟る。
だから、アランも参加を余儀なくされており、サイコロの次の順番はジュディではなくてサラという事になる。
サラがサイコロを振らない限り、ゲームは続けられないのだ。

サラの家を訪ねた3人は、
ゲームを再開することを嫌がって逃げ回るサラを説得してゲームを再開しようとするが、あまりに彼女が頑ななので、
アランが騙して、サラにサイコロを振らせてゲームを再開する。
いつものようにコマは勝手に進み、浮かび上がった文章を読むと「竹より早く伸び、あなたの後を追う。」とあった。
その直後、天井や、壁のコンセント、ありとあらゆる場所から植物のツルが物凄い勢いで伸びて来て、
触手はピーターの左足に絡みつきさらって行こうとする。
姿を現したそれは巨大な人食い植物で、みんなで力を合わせて、どうにか助ける事に成功した。


一旦は引き下がったかのように見える人食い植物であったが、家の外側からガッツリと屋敷全体を取り囲んでいた。
植物が侵入出来ないようにしっかり戸締りをして、隙あらば逃げ出そうとするサラを説得し、再び4人はゲームを再開する。

次にアランがサイコロを振ると「ジャングルの奥から現れるハンターが、しつこく挑んでくる」というマス目に止まる。
それは血に飢えたハンター、ヴァン・ペルトの事で、ジャングルで26年間過ごしていたアランはよく知っていた。
早速、現れたヴァン・ペルトは、逃げるアランを追いかけまわし、外に出ると警官にも発砲。
アランは外でヴァン・ペルトを撒いて(まいて)屋敷の窓から戻って来た。

その後、ジュディがサイコロを振ると、今度は、サイや像などサバンナの動物たちが猛スピードで追いかけて来た。
廊下の間の1つの個室に逃げ込んで、やり過ごしたように思えたが、最後にやってきたペリカンが、なんとゲーム盤をくわえて飛び去ってしまう。
ペリカンを追いかけて川まで行ったアラン。他の3人が後から追って行くと、
アランは川の岩の上で羽を休めるペリカンとゲームボードを挟んで睨みあっていた。
アランが手掴みで魚を捕まえて、それをペンギンに放ってくわえた瞬間、ペリカンはまるで
「くれてやるわ!」とでも言うようにゲームボードを前に蹴り出し、川の中へ落ちたボードはそのまま水流に乗って流れて行ってしまう。

それを見ていたピーターが機転を利かせて下流へと走って行き、最後はアクロバテックな身のこなしでキャッチした。
家に戻ってゲームの続きをしようと4人で歩いていたところを、アランはパトカーで通りがかったおまわりさんに捕まり、
その間にズルをしてゲームを終わらせようとしていたピーターがサルに変身しかける。
一方、アランはパトカーで連れ去られるが、そのおまわりさんは、元靴工場の従業員で、
アランと仲良しだったカールであり、アランがそれを打ち明ける。

その頃、街中は、暴走する動物たちで大騒ぎになっていた。
そんな中でジュディたちは、ハンターに何度もボードを奪われながらも奪い返し、せめぎ合っていた。

その頃、アランは、カールを言いくるめて手錠を外してもらい、その手錠でカールの手をパトカーの窓際に引っかけた。
そして逃げ出そうとした時、パトカーの無線連絡で、
スーパーで、女性と2人の子供がハンター風の男に人質に取られたと聞き、そのままパトカーを運転して現場へ急行する。
パトカーのブレーキが壊れていたために、そのまんまスーパーに突っ込むハメになり、
その反動でペンキ缶が並んだ高い棚がちょうどヴァン・ペルトの上に崩れ落ち、お陰で3人を救出する事が出来た。

屋敷に戻って来た4人はドアを開けて、中がすっかりジャングルと化しているのを見て驚愕する。

その後、車で帰宅しようとしていてサルに車を乗っ取られた叔母さんと、
スーパーで糸鋸を使い手錠を扉から切り離したカールも合流して徒歩でパリッシュ屋敷へと向かう。
(壊れたパトカーは食人植物に持って行かれたので。)


サラの順番となり、サイコロを振ると…3の目が出て、まだ上がれなかった。
「三日月が輝くと入り江はモンスーンに襲われる。」という文章が浮かび上がった。
「家の中にいれば安心だ。」と思ったものの…モンスーンの影響なのか家の中はどしゃぶりの大洪水。
その上、ワニまでが出現した。
アランは、サラを襲おうとしていたワニの背に飛び乗り格闘して、他の3人はシャンデリアの上に逃れる。

その頃、やっと屋敷へ戻って来た叔母さんとカールが玄関で扉を開けようとしていると内側の水圧でドアが弾け飛んで、
二人は水流で後方へと吹き飛ばされる。
最早、家の中だけでなく町中が洪水で溢れて、その中を流されて行くカールと叔母さん。

一方、落ち着いた室内ではワニから救ってくれた事で、アランの株が上がり、サラといいムードになっていたが、
それよりも今は、ゲームの先を急ごうとするアラン。
4人はボードを持って、比較的マシな部屋へ入ると、ゲームを再開する。
アランがサイコロを振ると、7が出て、今度は床が砂と化し、アランは砂の中に引きずり込まれそうになる。
助けようとするがうまく行かず、その合間にジュディが振ったサイコロで時間が逆行し、砂が再び床に変わったので、
アランは床から顔と手を出した状態だった。
続いてピーターがサイコロを振ると巨大なクモが出現。
斧でクモを追い払いながら、アランを助けようとして、床に両手がめり込んだまま固定されていたサラの口に
ピーターがサイコロを運び、サラが口でサイコロを投げると、次は地震が発生。
クモは、振動に怯えて、引き下がって行った。
だが、揺れでパリッシュ邸は倒壊し始めて、床も壊れて、アランは落下しそうになる。
なんとか家中に張り巡らされていたツルに摑まって、揺れながら下に落ちたゲーム盤を拾い上げると、窓を突き破り外に出た。
そしてゲーム盤を開き、振ろうとしてサイコロを掴んだその時、再びヴァン・ペルトが猟銃を持ってやって来た。


ヴァン・ペルトに「手に持っている物を捨てろ。」と言われサイコロを落としたアラン。
「最期の言葉は?」とヴァン・ペルトに問われ、アランが「ジュマンジ」と答えると、
撃ち放たれてアラン目掛けて飛んできた猟銃の弾が目前で逆流し、ヴァン・ペルトが持っていた猟銃も消えた。
すべてが呼び戻されようとして、空を舞いながらゲーム盤に吸い込まれていった。


気が付くと、アランとサラは26年前の子供時代に戻っていた。
時間までもが戻ったのだ。
アランは「原稿を忘れた。」と言って戻って来た父親と再会し、抱きつくと、これまでの反抗的な態度を謝罪した。
すると父の方でも「アラン、パパも腹を立てて悪かった。許してくれ。」と言い、すれ違っていた父と息子の気持ちが通い合う。

父がパーティへと戻って行くと、アランはサラと一緒に、ジュマンジのボードゲームに重りをロープで括り付けて、
川へと投げ入れた。
次第に大人だった時の気持ちが薄れてゆく中、完全に子供に戻る前にと、サラはアランにキスをした。

それから26年後の事、アランはサラと結婚し、父親から会社を継ぎ立派な経営者となった。
この年のクリスマス、アランはパーティを開き、
招待客であるシェパード夫妻の子供たちであるジュディとピーターに再会した。
もっとも、ジュディとピーターはアランとサラとは初対面であったが。
この時、アランたちは、パリッシュ社への入社前にカナダへのスキー旅行を計画していたシェパード夫妻を、
2人がその旅行で死ぬと知っていたので「新製品のマーケティング会議がある。」と強く引き止めた。

それから、あのジュマンジがどうなったか?と言うと、とある町の海岸に流れ着いていた。
砂浜を歩いて来る2人の少女が、太鼓のような音に惹かれて、
半分、砂に埋もれた“ジュマンジ”の方へ向かって歩いて来ていた。

中国ドラマ『クィーンズ ―長安、後宮の乱―』 ネタバレあらすじ 1話・2話・3話の続き。

『クィーンズ ―長安、後宮の乱―』 ネタバレ・あらすじ 4話


傅瑤は策略を巡らせて李元児と王政君が七夕の日の五刻に灯篭を流すようにし向ける。
五刻は皇族が灯篭を流す時間で、その他の者がこの時間に流せばお咎めを受けるのだった。
しかも、2人が灯篭を流した後で、その灯篭をこっそりと招き寄せ、「家内安全」と書いた王政君の願い事を
「王政君は皇后になる。」という願いにすり替える。

更に傅瑤は、
宣帝の愛妾、張婕妤に命じられて王政君と李元児が作った七夕の香袋に、こっそりと
毒性のある花粉を偲ばせて陥れようと諮る。
それを使った張婕の肌には赤い湿疹が出来てしまい、憤慨して2人を暴室(罪人を幽閉する場所)へと閉じ込める。

暴室で李元児は、自分の叔母が昔、後宮にて陛下の寵愛を巡って張婕妤のライバルであった李美人で、
張婕妤の策略に陥れられて流産し自害した事を王政君に打ち明けた。
李元児は、香袋に毒を入れたのは自分ではないが、
張婕妤が自分の素性を知れば、復讐に来たと誤解して殺されてしまうだろうと怖がって泣く。

その頃、濁舎人が張婕妤の元へ、水路で見つけた灯籠と「王政君が皇后になる」と書かれた願い事の札を見せに来る。
張婕妤は皇后に処分を仰げと命じた。
しかし、濁舎人が「自ら名を記すなど考えにくく、何者かの謀と思われ…皇后様が、ご明察になれば、王政君は無罪になるでしょう。」と
助言したので、考えを変え「白状しないのなら自ら死を選ぶよう仕向けるように。」と濁舎人に命じる。

灯篭と花粉の件について、激しい拷問を受けた王政君と李元児。
王政君は「灯籠は確かに流したが"家内安全"としか書いていません。」と言うが、追及の拷問は続き、
耐えられなくなった李元児は、濁舎人に「灯籠の話は傅瑤が言っていた。」と話す。
それにより傅瑤も捕まるが、傅瑤は言葉巧みに言い逃れた上に、
「李元児は、皇宮の宝物のように見える玉の腕輪を持っていた。」と言い付ける。
これにより、李元児の身元が調べられ、彼女は李美人の姪だということがバレてしまった。
それを知った張婕妤は、李元児が仇討のために後宮へやって来たと完全に誤解し「2人とも自害に見せかけて殺してしまえ。」と命じる。

王政君を巻き添えにしまいと思った李元児は濁舎人に「花粉も灯籠も、すべては自分がやったことで、王政君は関係ありません。」と訴えた。
そして一気に屋根瓦の上まで駆け上ると「政君、あなたは強く生きて!」と言い残し、叔母と全く同じように、身を投げて死んだ。
この出来事は王政君が、皇宮で初めて経験した謀殺となった。

張婕妤の意向で、王政君への拷問は、ひつこく続けられていたが、王政君は身に覚えのない罪を認めずに耐え続けていた。
張婕妤は濁舎人に「明日の朝までには自害に追い込むように。」と命じた。

その夜、首を絞められ殺されかけたところへ、皇后の下命を受けた公孫夫人(皇后付きの最高位の女官)がやって来た。
公孫夫人が調べると言うので、王政君は身なりを整えられて公孫夫人の前に引き出される。
ここで、王政君は「灯籠を流した事は無知ゆえの過ちですが、皇后を冒涜する言葉は一切、書いていません。花粉の事も濡れ衣です。」と主張した。
それを聞いた公孫夫人は「経緯はすべて承知した。皇后様に報告した後、正式に処分が下される。」と告げ立ち去った。

皇后の知るところとなったので勝手な手出しは出来なくなったが、
王政君が生きていては自分の威信にかかわると苛立つ張婕妤は、
「寝食を満足にさせず、重労働をさせて、自然と寿命が縮むように仕向けろ。」と濁舎人に命じると高笑いをした。

「王政君は初犯なので、宮廷追放は免除の上、暴室で服役とする。」との皇后の沙汰が下る。
公孫夫人は暴室の王政君にこれを伝えに来た時、王政君を善良な娘と見込んで
「この事は早く忘れなさい。何の力も策もないのなら、余計な口は慎む方が身のためである。」とアドバイスを与えた。

傅瑤は、李元児が死に、王政君だけが生き残った事を「何かおかしい。」と仲間たちの前で言い、
仲間の不信感が王政君に向かうようにするのだが、それに乗せられたのは単純な馮媛だけだった。
労役をする王政君の所へ行くと、李元児が自害に至った理由を激しく問い詰める馮媛。
それを横から「政君を責めるのはやめて!わざと見殺しにしたわけじゃないわ!」と庇うようなフリをして、
自分の正体を取り繕う腹黒い傅瑤。
こうして傅瑤は馮媛を完全に誤解させて2人の友情を裂く事に成功した。


食事抜きで昼間の重労働を耐えた王政君だったが、
夜になり、皆が寝入った頃に、服役者らの寝屋が雨漏りする。
そこへやって来た世話係の男が、王政君を叩き起こし、屋根に登って雨漏りを修理するように命じた。
どしゃぶりの中、道具を持って屋根の上に上って行く王政君であった。

2015年01月05日の記事を修正し再UPしています。
中国、後宮もの3本「後宮の涙」「謀(たばか)りの後宮」「クィーンズ ―長安、後宮の乱―」クィーンズ ―長安、後宮の乱― ネタバレ・あらすじ 1話・2話・3話

『クィーンズ ―長安、後宮の乱―』ネタバレ・あらすじ 1話・2話・3話・無料動画


『クィーンズ ―長安、後宮の乱―』 あらすじ概要
前漢、本始二年(紀元前72年)、漢宣帝時代末期から綏和二年(紀元前7年)に
漢哀帝が即位するまでを舞台にした、漢代の宮廷ドラマ。
厳格な封建制度の社会で、実権を握る皇帝を巡り、善良な「政君」と野心のためには手段を選ばぬ傅瑶。
この対照的な二人の女性を軸に織りなされる豪華絢爛な宮廷愛憎ドラマ。


『クィーンズ ―長安、後宮の乱―』 ネタバレあらすじ1話・2話・3話


前漢王朝・宣帝(せんてい)の即位後、皇后の許平君(きょへいくん)が妊娠した。
この時、世話役の医女として高く評価されたのが、
夫と離縁して間もない照(しょう)と、その友達の淳于(じゅんう)夫人の衍(えん)である。
二人はともに、まだ幼い男女の兄妹の母親であった。

温厚で思慮深い照に対し、衍は勝ち気な野心家で、
夫の出世の手だてを見つけようと躍起になっていた。

そんな衍の事情を見越し、
重臣、霍光(かくこう)大将軍の妻・霍(かく)夫人は、
衍に皇后の毒殺を密命し、その引き換えに夫の出世を約束する。

謀略は実行され、皇后は男の子を出産するが命を落としてしまう。
ところが…投薬した薬の残物から皇后の死の真相が明らかになり、
衍の仕業だと気付いた照は、律儀な正直者であったものの、
幼い照の子供達の姿を見て役所への報告を断念した。

しかし結局は、照の行動から、衍の犯行であった事が発覚する。
拷問により衍は自らの罪を認めたが、照の共犯も主張したために、
関わり合いのない照までも衍と共に逆賊として処刑されることになる。


母の死を悲しみに暮れて見送った照の娘の王政君(おうせいくん)と、
母の死は、照が密告したからだと誤解して憎しみの涙を流し母の処刑を見ていた
衍の娘傅瑤(ふよう)。
 

十年の時が流れ、家人子(下級女官)として五人の美女が後宮にやってくる。

明るく、おしゃべりな馮媛(ふうえん)。
気立ても頭もいい王政君(おうせいくん)。
上昇志向が異常に強い傅瑤(ふよう)。
育ちが良く、天真爛漫な李元児(りげんじ)。
何事にもこだわらない性格で、後に中国四大美女の一人となる王昭君(おうしょうくん)。


因縁で結ばれた王政君と傅瑤の再会であったが…
互いに相手の過去は知らぬまま、当初は仲の良い5人であった。
しかし、次第に傅瑤は王政君へ敵意を燃やしはじめる。
それは二人の壮絶な宮中での戦いの始まりだった。

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