映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね -23ページ目

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

映画ネタバレ~洋画のご紹介です。

映画 籠の中の乙女(R15) ネタバレ・あらすじ・感想



映画 籠の中の乙女(R15+) 概要



2009年公開のギリシャ映画。
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス/エフティミス・フィリップ
ジャンル:異色
上映時間:96分

映画 籠の中の乙女(R15) ネタバレ・あらすじ



ギリシャ郊外にある豪邸に住む両親と3人の子供たち。
子供は兄と2人の妹で、全員もう成人しており年齢は近い。

裕福に満ち足りて幸せそうな家族ではあったが、
子供たちを一切、外界とは接触させないという一般家庭とは掛け離れた両親の教育方針の下、
子供たちは、高い塀に囲まれた自宅敷地内から1歩も踏み出す事なく純粋培養で育てられてきた。

社会から隔絶するのみならず、
この家庭には、一部の言葉を本来の意味とは全く違えて教えるという奇妙なルールがあり、
外の世界の事はもちろん、書物すら知らない子供らは、教えられた内容が間違っていても、間違ったままで受け入れて覚え込んでいた。
更に、父親は、子供たちが絶対に外の世界に出て行く事がないようにと
「外には恐ろしい猫という名の猛獣がいる。」と教え込み、猫がどんなに凶暴であるかを示すために、
わざと、外の世界で猫に襲われて、死闘の末に逃げ帰って来たのだという演出までして見せていた。

そんな奇妙な家庭ではあったが、ある意味、父親の息子を思う親心なのか(?)
ある日を境に、父親が、週一回ペースで、外の世界から若い女性を一人連れて来るようになった。
女性の名はクリスティナ。
彼女に日当を支払い父親が依頼した事は、ただ長男の性的処理の相手だけである。


しかしクリスティナの出現により、3人の子供たちは性に目覚めたり、外の世界への興味を刺激されたりし始めた。
その変化に父が気付いた時には、最早収集は不能で、
一人の妹は、母親の手引きで、兄と性交するようになり、
また、もう一人の妹(長女)は、犬歯が抜ければ外に出られると教えられていたので、
突然に気持ちを高ぶらせて、鉄アレイで自分の顔を殴りつけ犬歯を抜いて、外の世界へ脱出してしまった。


映画 籠の中の乙女(R15) 感想



登場人物たちの棒読みのような台詞で綴られるシュールなだけの話では終わらなかった。

「わけのわからないこの家庭独自の教育方針」も、そこまでならまだ、正しいとか間違っているは別として、
この両親なりの意図があっての事かもしれないと考えられなくもなかった。
しかし、終盤には、ストーリーは、ノンストップで破滅的な方向へと展開し、
果ては、母親が兄妹の近親相姦を手引きまでするという破綻ぶりで、最早、教育などと呼べる代物ではなく、ただただ狂っていた。
 
ラストは、長女が父親の自家用車のトランク部分に身を潜めたまま、
その事に気付かず父親が勤め先に車で出勤し、父親の職場の駐車場に止められた車のトランクが大写しにされて、唐突に幕切れとなった。
あの娘が犬歯を抜いた血塗れのままの顔で、外の世界に出た後、どうなったか知りたいのに、こんな幕切れは酷い。
せっかく時間と予算を掛けて作った映画なんだから、何等かの結果を見せて欲しい。

映画ネタバレ~邦画のご紹介です。

映画 人間椅子(2007年)ネタバレ・あらすじ・感想



江戸川乱歩の原作『人間椅子』を読みたい方は青空文庫にて無料で読めます。

映画 人間椅子(2007年) 概要



2007年公開の邦画。
監督:佐藤圭作
原作:江戸川乱歩
脚本:佐藤圭作、武井彩
配給:アートポート
ジャンル:ミステリー
上映時間:76分

映画 人間椅子(2007年) ネタバレ・あらすじ



出版社に勤める倉田真里は、人気女流作家である今野佳子の担当を任される。
佳子は、以前は大御所作家である大河内俊作の弟子をしていたのだが、大河内の謎の失踪以降に、連載の穴を埋めるべく書いた作品が脚光を浴びるようになり、瞬く間に売れっ子作家になった。
しかし、編集長の小原によると、弟子時代の佳子は、単に大河内の変態プレイの相手をしていただけという。

美人過ぎる女流小説家ゆえか、文壇に鮮烈なデビューを飾った佳子であったが、何故か彼女は次回作をなかなか書こうとしない。
そんな佳子に、作品を書かせるという任務を帯びて、真理は、元々は大河内俊作の家であった佳子の家に通うようになる。
真理には作家の私物を集めるという悪い癖があり、佳子からも喫茶店で使用済みのティースプーンを、ちゃっかり持ち帰っていた。

佳子は毎夜、下着姿になり黒いビニールコーティングのソファーに座って悶える。
ソファーの中にはどうやら人間が入っているらしく、その時だけ内側から蠢いて、佳子の身体の感触を確かめ性的な悦びを感じていたようであった。

ある日、真理は、佳子に、とある変態っぽいビデオを見せられる。
それは、プールのような場所で、佳子が、白いシーツを被せたものの上に座り、体をくねらせて悶えているのを撮影したものだった。
椅子のように見えたものは、シーツを被された大河内俊作自身であろうと思われた。
「ならば大河内は失踪などしたのではなく、おそらく、あの黒いビニールコーティングのソファーの中にいるに違いない。」
その事を、真理が、ある夜、家に訪ねてきた小原に告げると、小原は「そんな事はない。なぜなら俺は大河内先生の死体を埋めるのを手伝ったから。」などとサラリと言う。
あまりにもサラリと言うので本気とも冗談ともつかないのだ。
そして、この日、小原は真理が、佳子がゴミ箱に捨てたイヤリングを持ち帰っていた事を理由に担当から外すと告げた。
その上、イヤリングを盗んだ事は口外しないからと脅し体の関係を結んだ。
(エッチシーンはありません。)

事が終わると、小原は真理を連れて今野佳子の家へ行き、真理を新しい佳子のゴーストライターに任命した。
以前、真理が応募していた『淡雪』という小説は、落選後、出版社の倉庫に眠っていて、小原がそれを読むと、
そこそこイケていたというのが理由であった。
この時、真理は、椅子の中に入っていた人間が、大河内ではなくて前任の編集者の堀田である事を初めて知った。

堀田は、真理に新作の小説の存在を佳子以外の人間が書いたかのように洩らした事で、佳子の怒りを買いゴルフクラブで滅多打ちにされた後であった。
真理と小原が駆けつけたこの時には顔から血を流し、椅子から出ていた。

大河内殺害は堀田の仕業であり、それは佳子も望んだ事であった。

今回、担当が堀田から真理に引き継がれた事で、今度は真理が椅子の中に入るのか?!とも思われたが、堀田は人間椅子の務めが気に入っており、役目を降りたがらなかった。
しかしながら「佳子の精神が最早、崩壊してしまっているので堀田が佳子によって殺されてしまうのも近いであろう。」というのが小原の読みであった。
だから「堀田が死んだら、おまえが書き。」と小原は真理に告げた。

映画 人間椅子(2007年)キャスト



倉田真里…新人編集者(宮地真緒)
小原茂樹…編集長(板尾創路)
今野佳子…美人女流作家(小沢真珠)


映画 人間椅子(2007年) 感想


サディステックな女流作家に、猟奇的な美女役の日本代表のような小沢真珠を持ってきたのはナイスキャスティング!

編集長の小原が「美人女流作家だからこそ売れるのだ。」と言い切っていたが、この台詞は完全に文学好きを舐めているのでは?
文学が好きな人は、作品を作者の顔なんかで選別してないと思う。
その作品が面白ければ、ぶっさいくな、おっさんが書いたものでも、シワクチャのお婆さんが書いたものでも関係なかろう。
また、そんな風に断定してしまうと「あの人は美人ではないのになぜ売れたのか?」という女流小説家が、世の中の文壇にはちゃんと、いらっしゃいますが…その事はどう説明するの?

私が思うに、これは小原の言葉不足で「その小説の内容がエロテックであった場合に、作家が美女であれば大いにウケる。」という事なのではないだろうか?

リアルの文壇では、美女とは言い難い容姿でもエロテックな小説を書かれている女流作家が実在するが、上手く波にさえ乗れば不美人は弊害にはならないのを実証されておられるのだ。

で、この映画の中で実際に佳子が書いたわけではない他の者(前任の編集者)が書いた小説が世に出て行って、それがバカ売れしているというストーリーなのだが、そのストーリーが全く紹介されておらず、その点がなんとも残念である。

それとさぁ…結局、椅子の中に人が入っていようがいまいが、替え玉作家が作品さえ書いてくれればいいわけなんだから、椅子の中に人間が入ってたのは、独特な文学を生み出すのが目的ではなくて、単なるそやつへのご褒美って事だったみたい。

椅子の中に入ってた前編集者も変態ならば、大御所作家の大河内俊作も変態。
世の中、そんなに変態が多いものなんだろうか?






韓ドラ大好き~韓国ドラマのネタバレを含むご紹介です。

韓国ドラマ ベビーシッター ネタバレ・あらすじ・感想(全4話)

韓国ドラマ『ベビーシッター』全4話を視終りましたので、ざっとネタバレ・あらすじ・感想を書いておきたいと思います。


ドラマ ベビーシッター 基本情報



制作:2016年
監督:キム・ヨンス
脚本:チェ・ヒョビ
主演:チョ・ヨジョン(チョン・ウンジュ役)
ジャンル:ミステリー
全話数:4話
 
凝ったカメラワークで重厚感のある松本清張っぽいストーリー。

ドラマ ベビーシッター  簡単な、あらすじ



ユ・サンウォン(キム・ミンジュン)と恋愛結婚をしたチョン・ウンジュ(チョ・ヨジョン)は、
優しい夫と3人の子供に恵まれて、何不自由ない上流階級の暮らしを送っていた。

誰もが羨む幸せなセレブ妻であった彼女が、いかにして残酷な殺人犯へと転落して行ったのか…
有力な容疑者として警察に追われるていた一ヶ月後、自首を決意したウンジュは、
《なぜ自分が、3人もの人間を殺める事になったのか?》を、一人の記者チョ・サンウォン(キム・サンホ)に一晩かけてゆっくりと話してゆく。

ウンジェの幸せな生活に翳りが差したのは、一人のベビーシッターが現れてからであった。
チャン・ソクリュ…若くて教養もあり、姑もお気に入りで、幼い娘からも慕われている。
だが、その女の視線の先には常に主人のユ・サンウォンがいた。

瞬く間に誘惑の蜘蛛の糸に絡み取られるように、心を掴まれて行く夫。
チャン・ソクリュと夫の関係が出来上がって以来、
仲睦まじいオシドリのようだった夫婦の間に、少しずつ、ゆっくりと亀裂が入って行った。


ドラマ ベビーシッター ネタバレ(結末)



正直、よくわからない結末だった。
夫の犯した罪を、すべて引き受けて、夫を助けたのに、
最後に2人して交通事故に巻き込まれるのは、あれもまた計画の一部だったと言うのか?
でも、あれじゃあ下手したら自分も死んでたでしょうに…。


ドラマ ベビーシッター 感想



ゆっくりと、男女の心の襞を押し広げて、じっくりと見せてくれるようなこのドラマ独自の表現に魅了された。

音楽・映像・物語にリンクされる有名絵画からの引用・ユニークなカメラワークなどから、作り込まれた作品の重厚感を感じる。
終盤までは、そのまま、非常にシリアスでドラマチックに物語が展開して行くが…終盤に来て
夫、ユ・サンウォンにそっくりの入院患者とかが登場したあたりから「茶番のフラグが!」と思っていたら、案の定、そのそっくりさんのせいでリアリティを欠く結末になり残念!

ラストに出てくる刑務所で同じ房だった協力者の女性は、何故にウンジェの協力者となったのか?
このくだりが説明がなくて全然、理解出来なかったのも残念。
韓ドラ大好き~韓国ドラマのネタバレを含むご紹介です。

韓国ドラマ 偽りの雫 ネタバレ・あらすじ・感想(全122話)

韓国ドラマ『偽りの雫』全122話を視終りましたので、ざっとネタバレ・あらすじ・感想を書いておきたいと思います。


ドラマ 偽りの雫 基本情報



制作:2016年
監督:キム・フンドン
脚本:ウン・ジュヨン
主演:ウ・ヒジン(ユン・ジョンウォン役)
ジャンル:復讐+母恋い+愛憎
全話数:122話


ドラマ 偽りの雫  簡単な、あらすじ



ジョンウォン(ウ・ヒジン)は夫のヨンフン(ソ・ウジン)と、愛し愛されるラブラブの夫婦だった。
ところが、ジョンウォンの知らないところ
で、
彼女の友人でテヨングループ親族の一人であるギョンジュ(カン・ソンミ)が、ヨンフンに激しく横恋慕をしていた。

テヨンではヨンフンの上司である企画室長を務めながら、ヨンフンにストーカーまがいの愛の告白をするギョンジュ。
だが、その一方で、ジョンウォンの前では、誰よりも深い絆で結ばれた親友という2つの顔を演じ分けていた。

何度繰り返し「君への恋愛感情はない。」と言っても、わかってくれないギョンジュに辟易としながら、
ヨンフンは愛しい妻、ジョンウォンと自分の母であるパク・ミソン(パク・ジョンス)との暮らしを守ろうとする。
そこでギョンジュは、パク・ミソンを、プレゼントやキャッシュカードで釣るなどして味方に引き入れ、ジョンウォンとの仲を引き裂こうと策を弄するが、ことごとく失敗に終わっていた。

そんな出来事と前後してジョンウォンは、チワン(ヒョン・ウソン)という男性と、
街中で出会い、幾度となくちょっとしたトラブルを繰り返していた。

ヨンフンが勤める会社テヨングループは国内で屈指の食品メーカーであり、
ギョンジュは、その会社の創業者であるチャ・オクシム(イ・ヒョチュン)の姪にあたる。
だが姪とは言っても、テヨングループで実権を握っているのはあくまでも会長のオクシムであり、№2はその娘であるチャ・スンヒ( チョン・エリ→オ・ミヒ)と嘱目されていた。
しかしながら、チャ・スンヒは実の娘ではなく養女であったから、彼女にしてみれば、
それが唯一の引け目であり、
ギョンジュとチャ・スンヒは一つ屋根の下に暮らしながらも、後継者の座を巡って対立的な関係性にあった。

さて、そんな中、ジョンウォンとチワンは
幾度となく顔を合わせているうちに、運命の歯車に巻き込まれるかのように、
テヨングループ一族の後継者争いに巻き込まれて、不倫や殺人などの身に覚えのない濡れ衣を、ギョンジュやチャ・スンヒ、スンヒの夫のホン・ムノ(トッコ・ヨンジェ)から着せられる。
しかも、その殺人とは、ジョンウォンの夫のヨンフンを2人が不倫の果てに共謀して轢き殺したという酷いもので、
本当の犯人はチャ・スンヒだった。
この濡れ衣により、ジョンウォンとチワンは、それぞれ4年間もの間、刑務所に服役せねばならなかった。

ジョンウォンは刑務所の中で愛息、イェジュン(イ・ミンホ)を出産。
テヨングループ一族のせいで命を落としたのはヨンフンだけではない。
チワンの母親とジョンウォンの養母までもが彼らのせいで命を落とした。
そして、この後、物語が進むほどに明らかになるのが、
赤ちゃんの時に生き別れたジョンウォンの生母(実はオクシムの本当の娘)に対する、スンヒの一連の悪行である。

4年の実刑を経て出所したジョンウォンとチワン。
二人は自分たちから愛する者を奪い、酷い目に遭わせたギョンジュ、スンヒ、ホン・ムノへの復讐を心に誓うのであった。

ドラマ 偽りの雫 ネタバレ(結末)



結末は…復讐が無事に成し遂げられて、めでたしめでたしのハッピーエンドです。
復讐ものでも『銭の戦争』のように返り討ちに遭ってしまうバッドエンドものもあるので、最後まで目を離せませんが、このドラマの場合は、一応は敵を倒す事が出来ました。


ドラマ 偽りの雫 感想



これ以外にも、いくつか復讐ものを視ていて言える事は、この『偽りの雫』は、
復讐ものドラマの中では、脚本や演出のいい加減さでダントツかと思います(苦笑)
あれこれと突っ込みどころ満載で、数々の矛盾が、てんこ盛りでしたww

元々、復讐系ドラマに、さほどのリアリティを期待しているわけではないのですが、
それにしても、刑務所の中での暮らしぶりが、娯楽時間や食事の時間くらいしかなくて、
あの『福寿草』なんかに比べると、変で見劣りするんですよね。
おい!作業時間はないのかよ?!って思うし、
刑務所の中で出産と言っても、出産のシーンとか、生木を裂くように子供と引き裂かれるシーンとか全部カットですから…その辺、なんだかなぁ~ww

そして何よりも最大の突っ込みどころはなぜ警察に通報しない?!という拉致監禁のシーンが度々ある部分ですかね…。
まるで、このドラマの中の世界には警察なんか存在しないかのように、悪人に対して、全部、自分達の力で対抗しようとしていました。

ジョンウォンの生母ウネが、スンヒによって30年以上、どこかの施設に強制入院させられていて、ウネはスンヒに階段から突き落とされた時に頭を強打した後遺症で記憶を無くして幼い子供のようになってしまっている。
だからウネ自身は無力な存在で、スンヒにされるがままになっている。…というところまでは、まぁ何とか理解しようと思いますが、
その後、ウネが、テヨングループ一族が住む豪邸内で監禁されているという事実を掴みながらも、ジョンウォンもチワンも、その周辺の人達も誰一人、警察に通報しようとはせず自分達が自力で救出しようとする不自然さは、どう考えても現実離れしている。

後、刑務所で服役を済ませて出てきた4年後に、敵側との絡みでの成り行き上とは言えど、
あまりにも、あっさりと社会復帰を果たしていて…
仮にも殺人の嫌疑での服役だった割に、そんなにもスンナリな社会復帰は非現実的です。

他にも色々と突っ込む所はあるのですが、キリがないので、
他は実際にドラマをご覧になってのお楽しみ(?)という事にしておきましょう。

そして…このドラマの敵役のスンヒさんの役どころは大企業の創業者一族。
にも関わらず時々、衣装が安物っぽい時(これなら尼崎のSUZUTANあたりの方が、なんぼかええぞ!みたいなw)が度々あって、
そういう部分で、もしや低予算で作られたドラマなのかな?という印象を受けました。

だから申し訳ないけど、復讐系韓国ドラマとして、この作品にはB級の烙印を押させてもらいましょう!
でもまぁ、それなりに、楽しめる復讐劇ではありました♪

悪役の一人、ギョンジュ役のカン・ソンミさんのお肌がメッチャ綺麗でした!

注目の2019年夏ドラマ。

ドラマ 仮面同窓会 基本情報・あらすじ・キャスト

2019年6月1日、土曜夜11:40~フジテレビ系でスタートする『仮面同窓会』が面白そうなので基本情報をまとめました。

ドラマ 仮面同窓会 基本情報



東海テレビ オトナの土ドラシリーズにて放送予定!

脚本:山岡潤平
演出:内藤瑛亮・菊池健雄
原作:雫井脩介の同名小説。
主演:溝端淳平
ジャンル:クライムサスペンス

ほんのちょっとしたイタズラ心が人生を狂わせて行く。


ドラマ 仮面同窓会 あらすじ


住宅設備機器を扱う営業マンの新谷洋輔(溝端淳平)は、
高校卒業後に故郷を離れ、過去に蓋をして生きて来た。
彼が過去を忘れたいのには2つの理由があった。

その1つ目は、18年前の幼い日に事故で亡くなった兄の記憶。

そして2つ目は、青春時代に影を落とす忌まわしい一人の教師の記憶。

そんな過去を振り払うように、高校卒業と同時に故郷を飛び出した洋輔であったが…人事異動のために、再び地元へ戻る事になってしまった。

不本意ながら故郷へ舞い戻った洋輔は、
偶然再会した高校時代の憧れの女子、竹中美郷(瀧本美織)に誘われて、気が進まないまま高校の同窓会に参加する。

だが、10年ぶりに会った幼馴染の皆川希一(佐野岳)、大見和康(木村了)、片岡八真人(廣瀬智紀)との再会は懐かしくもあり、話が弾んだ。

いつの間にか、つい気が緩んだ洋輔は、
彼ら3人の幼馴染と共に、
かつての体罰教師・樫村貞茂(渡辺裕之)への仕返しをしてやろう~という悪ノリ計画に参加してしまう。

軽い気持ちだった。
暴力なんて振るうつもりはない。
ただ、拉致をして懲らしめてやるだけだ。
その後は即解散!
昔年の恨みに対する僅かばかりの仕返し。
ただのイタズラのつもりだった。

ところが…翌日、その教師は、なぜか別の場所で遺体となって発見される。

洋輔は焦る。
3人のうちの誰かが、現場に戻り、教師を殺したのだろうか?
しかし全員が犯行を否定する中、それぞれが疑心暗鬼に陥っていく。
はたして犯人は誰か?
この思いがけない殺人事件を皮切りに、
それぞれが抱える絶対に明かせない心の闇と秘密が、
少しずつ姿を現し始めて、やがて、とんでもない結末に彼らを導いて行くのだった。

ドラマ 仮面同窓会 キャスト



新谷洋輔役 溝端淳平
皆川希一役 佐野岳
大見和康役 木村了
片岡八真人役 廣瀬智紀
比野真理役 古田志織
竹中美郷役 瀧本美織
上原加奈子役 雛形あきこ(ドラマオリジナルで挿入設定されたキャラ)
ストーカーの男役 永井大
樫村貞茂役 渡辺裕之



映画ネタバレ~洋画のご紹介です。

映画 デタッチメント 優しい無関心 ネタバレ・あらすじ・感想



映画 デタッチメント 優しい無関心 概要



2011年のアメリカ映画で日本では劇場未公開。
監督:トニー・ケイ
脚本:カール・ランド
主演:エイドリアン・ブロディ
映画ジャンル:心理
上映時間:100分

映画 デタッチメント 優しい無関心 ネタバレ・あらすじ



ヘンリー・バルトは、欠員が出た時の一定期間だけを勤める代用教員の仕事をしていた。
子供の頃の辛い記憶を抱えたヘンリーの現在は、
痴ほう症状が出ている祖父の看病もあり、
人の人生にまで深く関わる心の余裕がないため、希薄な人間関係を望んでいた。
今回、代用教員として赴任して来た崩壊寸前の高校でも、
生徒であれ教師であれ、距離を置いて接するつもりが、
教師に自分の希望する進路を否定されていた太目の女子生徒や、問題をかかえた美人教師に、知らず知らずのうちに慕われてしまっていた。

更に、祖父の病院から真夜中に呼び出された帰り道で乗ったバスの中で、
売春をしていた家出少女エリカ (サミ・ゲイル)を拾ってしまい、この娘もまたヘンリーに懐いて、
彼の家に居候するようになってしまった。

だが、エリカ を家に置くのは暫くだけと考えていたヘンリーは、すっかりエリカが彼を慕うようになっていたある日、福祉課の職員を家に呼んで引き渡してしまった。
もっとも、これで良かったのかどうかヘンリーには自信がなかった。
そうこうするうち唯一の肉親であった祖父もこの世を去った。

さて、今回、勤めることになった高校の学力水準は最低レベルで、生徒たちは教師を舐めきっており、その親たちは子供にまるで無関心。
個別懇談会を開いても誰一人来校しない有様であった。
そんな中にあってもヘンリーは毅然とした態度で生徒に接して来たのが良かったのか?!僅かながら生徒たちと心が通い掛けていた。

しかし、彼がこの学校での任期を終えて去るその日に最悪の悲劇が起こる。
メレディスが、自作ケーキに仕込んだ毒を食べて自殺してしまったのだ。

ヘンリーは自分の力不足がいたたまれずに「今日、気付いた。僕は存在しない。」と言って自分を責めた。
失望の最中、彼は唯一、今の自分にやり直せる事を思い出して、エリカを施設へと迎えに行った。


映画 デタッチメント 優しい無関心 感想



ドキュメンタリータッチな構造の映画で、
ストーリーらしいストーリーがあるというわけではなく、
静かに淡々と、一人の教師の日常・一つの学校の実態が公開されているような見せ方である。

いつも、お人よしで優しい役どころの多いエイドリアン・ブロディにしては珍しく、
感情をストレートに口に出して爆発させるシーンなどもあって新鮮だった。

ラスト近くでヘンリーがエリカを擁護施設に迎えに行き、エリカがみるみると喜びの笑顔になって彼に抱きつくシーンでは自然と感動の涙が流れた。

このシーンより以前の別れのシーンのところで、
エリカがとても深く肉親の愛情を求めていた事、
それをヘンリーに出会って初めて掴んだように感じていた事が、スクリーンを通してよく伝わって来ていたので。

2018年05月05日の記事を再編集&追記しました。

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名声や金銭を求めての医者ではなく、ただひたすら人の命を救う事にその生涯を掛けたホジュンの生き様に強く胸を打たれる。



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つまらないブログによる、つまらないドラマのご紹介です。

嘘くささ全開ドラマ『向かいのバズる家族』たかが謝罪動画がバズる?

時代の流行を取り入れていればヒットすると勘違いしているかのようなドラマ『向かいのバズる家族』

?そもそも、このキャスティングは一体何?
実生活で料理を作る事が全然ないという高岡早紀さんが料理好きか高じてユーチューバ―(youtuber)になりバズる設定って、ふざけてんのか?!(笑)

このお母さんのドラマの中での言い分が「これまでは子供のために料理を作るのが生き甲斐だったけど、もう子供から手が離れた今はその生き甲斐も失い、暇を持て余すようになった。自分を求めてくれる人を求めて料理動画のUPを始めた。」て言うんだけれど、
子供が大人になっても同居しているんだから引き続き子供のためにも料理を作り続けるのが普通では?
そりゃあ、確かにお弁当は作らなくなったんだろうけど、だったらその分、充実した朝ごはんや夕ご飯を作ればいいんじゃない?
大人になっても同居している限りは誰かが食事の支度しないといけないよね?
子供だって夕食を外で済まして来るよりも家へ帰ってから食べた方が安上がりだし、ましてや料理上手のお母さんならば尚更、おうちで晩御飯が食べたい筈。
それなのに「子供のためにご飯を作る必要がなくなって、暇を持て余すようになった。」ってどういう事?
ホントに料理上手ならば、外に承認欲求を求めないでも、十分に家族に承認される筈。
そう考えれば、この無理矢理なこじつけ設定からして、崩壊してませんか?
リアリティなさ過ぎで、しらけてしまいました。

「セクシーな奥さんで料理動画がバズった。」とか言うけど、高岡早紀のセクシーさなんて、私には、よくわかりませんが…それでもまぁ、セクシーだとしましょう。
けど…別に裸で料理しているわけでもなし、露出の多い服着て料理とか、そんな事くらいで今どき、いちいち拡散するかよ~?!

??そして「レストランでのお客さんのクレームにひたすら頭を下げる店長の様子が撮影されてyoutubeへUPされて、それがバズった。」という設定だけど…。
そんなの面白いのかな?
てか、そんなんがいちいちバズるほど、世の中、話題に事欠いてるんか?

この記事を書くために調べ事をしている途中で知ったのですが、赤飯おにぎり一気食いをyoutubeで生配信中に、喉を詰まらせる事故で亡くなった空さんという方がおられ、空さんのその時の動画は流石にバズった模様なのですが、現在は削除されています。
空さんのアメーバブログ

ちなみに『向かいのバズる家族』1話の視聴率は2.7%だったとか。


セクシー料理動画と言えば、こっちの方がたぶんセクシーではないのだろうか?

映画ネタバレ~洋画のご紹介です。

映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ・あらすじ・感想

映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ

映画 チャイルド44 森に消えた子供たち 概要



2015年公開のアメリカ映画。
監督:ダニエル・エスピノーサ
原作:トム・ロブ・スミスの小説『チャイルド44』
脚本:リチャード・プライス
ジャンル:社会派 ミステリー
上映時間:137分

実在したウクライナの猟奇的殺人者アンドレイ・チカチーロをモデルに、1950年代のソビエト連邦を舞台にした国家保安庁職員の行動を描いたという基本的に原作に沿ったストーリーの映画。

映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ・あらすじ



【映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ・あらすじ~起】
「楽園に殺人は存在しない。」

これは、かつて、社会主義国家の支配者が、自身の国家論を正当化するために掲げた屁理屈である。

1933年、スターリン政権がウクライナに齎した食糧不足から、1日に2万5千人が餓死した。
この飢餓による虐殺、ホロドモールで多くの子供が孤児になった。

レオ(トム・ハーディ)も、かつてそんな孤児の一人であったが、ある軍人に拾われて、彼の養子となった。


それから20年後の1953年。
子供たちの変死体が立て続けに発見される。
年齢は9歳から14歳、全裸で胃は摘出され、山間にもかかわらず死因は溺死。

だが、殺人は国家が掲げる「楽園に殺人は存在しない。」という政府の言い分と相反するため、すべて事故として処理される。

レオはこの頃、秘密警察のエリート捜査官となっていた。

そんなある日、
スパイの容疑がかけられている獣医のブロツキー(ジェイソン・クラーク)の捜索のため、部下を率いて一軒の農家を訪ねた時の事。
レオが、逃走しようとしたブロツキーを追いかけて格闘している最中に部下のワシーリー(ジョエル・キナマン)が、2人のまだ幼い姉妹の目の前で両親を射殺してしまう。
その行為にレオは激怒し、ワシーリーを殴りつけたが、突然両親を失った姉妹はショックのあまり震えていた。
胸が痛むレオであるが、身寄りの無くなった姉妹は孤児院へ行くより他、行き場所がなかった。


【映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ・あらすじ~承】
一方、連続殺人事件では、親友のアレクセイ(ファレス・ファレス)の息子ユーラも犠牲者となり、
これを切欠に、レオは事件解明に乗り出す。
しかし、このレオの行動は非常に大胆なものであった。
なぜならば、事故である事を否定すると、反逆罪に問われ、捜査が公になれば抹殺されるからだ。

人間らしい心を失いそうになるこの殺伐とした世の中で、唯一レオの心の慰めであったのは愛する妻のライーサだった。
ところがなんと、自白を強要されたブロツキーの7人の協力者の中に妻の名があったとされ、上官に捜査の上、適切に処理するようにと命令されて苦悩する。
捜査と言っても「疑わしきは捕らえ抹殺せよ。」というのが常のこの国のやり方では事実よりも、すみやかに手を下す事が望まれているのはわかっていた。

レオは迷いながら、養父の家へ行って相談する。
本心では、なんとか妻を救いたいと願っていたが、
「ライーサが本当にスパイか、それとも冤罪かの真実とは関わりなく、もし養父母とレオの家族3人で庇えば、4人とも死ぬ事になる。4人の共倒れを選ぶか、1人の犠牲か、どちらを選ぶのか?」
とハッキリと言われてしまい返す言葉もなかった。
そこへ折しも訪れたライーサ。

先ほどの深刻な話を暫し忘れ、温かな家族の晩餐の時に
ライーサに妊娠を告げられ、養母は喜び、レオはますますライーサを犠牲にする事が出来なくなってしまう。

レオが、証拠が見つからない事を願いながら、自宅を隅々まで探しているところに上官の命令で手伝いの人間が何人か来たが、その中にあの態度の悪いワシーリーもいて、レオが聞いてもいないのに「告発は俺じゃない。」と言いながら、ソファーを切り裂いたりする。

そんな中でも連続殺人の犠牲者はまだ増え続けた。
今回も、線路の近くで遊んでいる子供が犠牲者になっていた。


ライーサが働く小学校へ秘密警察が押し掛けてきて、同僚のエマが連行されてゆきライーサは恐怖を感じながら帰宅した。
すると散らかった部屋にレオが座っており、彼女に
“自分が妻の捜査を命じられた”事を明かした。
更にレオは「君の名前を挙げたのはブロツキーだ。知り合いか?」と尋ねるがライーサは不審そうな表情で「答える意味がある?」と聞き返した。
しかしスパイ容疑は否定するが、それでも「次は私たちの番ね。」と、先行きの不安を口にした。

その翌日、
秘密警察の勤務医から、また似通った事件が起きた事と、先の犠牲者ユーラの詳しい検死結果を聞かされたレオは、
一連の出来事が、事故ではなく殺人である事を再認識させられた。


【映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ・あらすじ~転】
自宅の捜査結果を上官に「証拠は出なかった。妻はスパイではなかった。」と主張し続けた結果、
レオと妻は秘密警察に連行されて汽車に乗せられ、ヴォルスクという寂れた町へ送られる。


異例の左遷だが、ヴォルスクでも、やはりレオの仕事は人民警察であった。
ヴォルスクに着いてから与えられた仮住まいは汚い集合住宅の中の、シャワーやトイレすらない狭苦しい一室。

ライーサも、この地の小学校で再就職する。
ヴォルスクの人民警察のネステロフ将軍は小物であったが、レオはこの人物に命運を握られていたので取りあえずは、おとなしく仕事にいそしむつもりでいた。
だが…ここでもまた、あの少年を対象にした連続殺人が起こり、レオはやり切れない気分になる。
遺棄されたと思われる死体を見ると、まるで、モスクワであったのとそっくり同じ手口なのだ。
レオが死体発見現場で、真剣にこの事件と向き合おうとすると、ネステロフ将軍 は「何をするつもりだ?!」と顔色を変えて怒り出した。
小物の彼は、ややこしい事に巻き込まれたくないと思っているのであった。
余談ではあるが、この時の遺体を発見した駅員のアレキサンドルは、
この発見が切欠でゲイである事がバレて悲劇的な運命を辿った。

ライーサに、モスクワのワシーリーから、こっそりと連絡があった。
ワシーリーは「次のモスクワ行きの列車に乗れ、前の職場に戻してやる。」と言って来た。
ワシーリーは以前からライーサに横恋慕していたようで「俺と一緒に住もう。」と脅迫した。
ワシーリーの脅迫に折れ、家を出たライーサであったが、駅まで追ってきたレオに引き戻された。
そして初めて、本当は好きではなかったが、怖かったので断れずに結婚したと本音をぶちまけるライーサ。
更に「妊娠した。」というのも彼女なりの身を守るための嘘だったと知り、色々と複雑な苦い思いを噛みしめるレオであったが、それでもやはり、レオは妻を愛していた。

駅員のアレキサンドルが殺人の嫌疑を掛けられたまま自殺した後、
レオは再び、連続殺人の犯人の追及に執念を燃やし始めた。
そこで彼はライーサと共に、ダメ元でネステロフ将軍の家を訪ねて、
犯人は旅行者であると思われる事、
モスクワやこの地で起きた一連の少年殺害事件が、同一の犯人による犯行であるに違いない事などを話した。
「きっとまた事件は起きる。犯人はこれからも子供を殺す。」とも。
ネステロフ将軍は「いい加減にしろ!」と怒鳴り協力も断ったが、
一緒にレオの話を聞いていたネステロフの妻は深刻な顔をしていた。
ネステロフ夫妻にも学校に通う子供がいたからだ。

その頃、駅では、とある旅行者風の男が「切手集めが趣味。」と話す少年を、かどわかして一緒に列車に乗り込んでいた。

我が子への愛情からようやく重い腰を上げたネステロフ将軍は、やっと犯人の捜査へ協力するべく行動を起こした。
まずモスクワの医者を呼び出し、これまでの被害者の全記録を入手した。

レオを訪ねて来たネステロフ将軍はこう切り出した。
「犠牲者の年齢は9歳から14歳。遺体の発見場所は線路の傍の森か公園だ。」
更にネステロフ将軍はこう話を続けた。
「いずれも着衣はなく切開された痕があった。死因は溺死。
まともに検死したチームはあったんだろうか?どの事件も犯人逮捕で解決済だ。」
全部で44人もの数になる。
モスクワとロストフを繋ぐ列車の沿線で同じような事件がいくつも起きていた。

事件の再調査のためにモスクワに戻る決意をするレオであった。
ライーサの身が心配で一緒に来て欲しいと頼んで同意を得た。
ネステロフ将軍の手配でモスクワへ行くための身分証も手に入れ、
モスクワへと旅立った二人。

二人は、モスクワへ着くとまずアレクセイの家を訪ねて証拠資料を見せ、
彼らの息子が犠牲になった事件の連続殺人犯を捜索している事をアレクセイ夫妻に話す。
だが、この事件の真相を追及しても悪目立ちして逆に国家に裁かれてしまう事を最早よくよく悟っているアレクセイに拒絶されてしまう。
しかし息子を殺されたのに事故として処理された事に納得のゆかないアレクセイの妻ニーナが、目撃者の女性カリーナの家に案内してくれた。

目撃者の女性は、アレクセイに同伴して来たレオ夫妻の質問に言葉を濁した。
本当の事を話すと自分や自分の家族に危険が及ぶと恐れていたからだ。
そこをなんとか説得しようとレオが頑張っていた時、カリーナの夫が帰って来て、レオたちの努力は水の泡と消えた。
この国では、誰もが国家の制裁を恐れていて、身動きが取れないのだ。


そんな状況の中、当の犯人は帰郷を果たしていた。


一方、ネステロフ将軍もまた、この事件の調査でとある地方へ行っていた。
そこで聞かされたのは、ヒトラーが最後の報復としてライン川沿いの各地に残して行った兵士らの話と、そこの町でも2年間で9人もの少年が殺されたという告白であった。
兵士らは子供の血が欲しくなるという特殊な薬漬けにされていたそうだ。
そのような敵軍の悪意ある置き土産がなされていた事を知り驚愕した。

モスクワでは駅周辺での取り締まりが、にわかに厳しくなり、レオとライーサは列車に乗れずにいた。
そこで仕方なく、ライーサの知り合いの男に助けを求める事にした。
レオは内心、このイワンという男は今一つ信用出来ないと感じていたがライーサの方では信頼を寄せていた。
そこで彼になぜ危険を冒してまでモスクワへと舞い戻って来たのかを洗いざらいに打ち明けたが、イワンは「何かの罠じゃないのか?」と警戒心を強めるのだった。
それでもイワンは「2人を逃げしてくれる人物を紹介しよう。」と言ってくれた。
ところが、ライーサは、その人物にイワンが電話連絡をつける直前に、ライーサの同僚が逮捕される原因となった本を本棚に見つけた。
それを聞き《ヤツこそ国家保安省の犬だ!》瞬時にそう悟ったレオは、イワンを殺そうとしたが、
ライーサが「やめて!きっと理由があるのよ!」と言って止める。
しかし、レオに首を絞められながら「反逆者どもめ!もっと早くに殺しておくんだった。」と言ったイワンの言葉から、レオの直感が正しい事を知り青ざめるライーサ。
最早、やるかやられるかしかない事を悟り、ライーサはレオの殺しを静観した。

この後、イワンの家を出た2人だったが、レオはライーサの意思を尊重しようと決めていたので「もし君がここに残りたければそうしろ。」と言った。
けれど、ライーサは「あなたと一緒に行く。」と答えた。
紆余曲折を乗り越えて本物の夫婦としての絆がやっと築かれたのである。

イワンの通報で、まるで蟻一匹も這い出る隙間もないがごとく、ますます駅周辺の警戒が強められていた。
だが、ライーサが警察官の中にいた文盲の人物の顔を覚えていたので、2人はその人物に身分証のチェックをしてもらい、ようやく帰りの列車に乗り込めた。

ヴォルスクに帰り着くと、早速レオはネステロフ将軍と会い、モスクワでは空振りであった事を報告する。
今や完全に人としての倫理観を取り戻したネステロフ将軍は「モスクワはもういい今度はロストフへ行け。事件の中心となる土地だ。」と指示を与えた。
犯人がロストフで働いていると目星を付けたからであった。

その夜、レオが家へ帰ると、憎きワシーリーが部下を引き連れて待ち構えていた。
奴らはネステロフ将軍の家にも乗り込み脅しをかけていた。
レオは、奴らに捕えられて自白剤を打たれる。
その一方で、ワシーリーは、弱みにつけ込んでライーサを口説きがてら「すべてを話してしまえ。」と迫るが、彼女に拒否される。

自白剤を打たれた後、貨物車へ乗せられたレオに同乗してライーサも乗り込む。一緒に寿司詰め状態で乗っていたのは労働者風の男女たち。
暫くすると車両に警察官がやって来て、二人組の男にナイフを渡し指示を与えた。
するとその男たちはナイフを持ってレオの方にやって来る。
ライーサは、気を失っているレオを必死に起こそうとした。
寸前で意識を取り戻したレオは男と大乱闘となるが、意識を取り戻したばかりなので力が出ずボコボコにされる。
男は次にナイフを持ってライーサに襲いかかる。
意外にもライーサは強くて、互角に戦い、そうするうちに再びレオも起き出して乱闘が続き、車両内は騒然とする。
格闘の末に二人がかりでナイフの男をめった刺しにしたレオとライーサ。
もう一人の男もいつの間にか片付いていた。
その後、2人は指示を与えた警察官もおびき出して刺し殺し、走行中の汽車からタイミングを見計らって飛び降りた。

その後、汽車は緊急停止させられて調べられるものの最早逃げおおせた2人の姿は何処にもなかった。
 
もちろん、この件で秘密警察の上官は、激おこぷんぷん丸となりワシーリーを責めた。
このままでは失脚すると焦ったワシーリーはアレックスを呼びつけて、彼の息子の事件をほじくりかえして「事件直後は殺されたと思ってたんだよな。」と無理やり言わせて、レオの動向を探ろうとした。
この時アレックスの脳裏を過ぎったのは保身である。
それで「レオがモスクワへ戻った理由がもし、うちの息子の件だったとしても連絡はありません。」と強調した。
だが、ここで折れるわけにはいかないワシーリーに「レオを庇ってるのか!?」と詰め寄られて、家族を守るために、仕方のなかったアレックス。
彼はレオの捜査に協力する姿勢を見せるため、立ち上がると、ワシーリーが机上で広げている地図の前へ行き、レオが向かいそうな例の事件が集中的に起こっているロストフを指差して言った。
「俺がレオだったら、ここへ向かいます。」

こうして協力したにも関わらず、レオの親友であったというだけで気に入らなかったのだろうか?
卑劣にも、去ろうとするアレックスをワシ―リーは後ろから撃ち殺した。

【映画 チャイルド44 森に消えた子供たち ネタバレ・あらすじ~結】
こうしてレオの捜索の手はロストフへと延びる。
悪の手先、ワシ―リーとレオ夫妻の最終決戦はどちらに軍配が上がるのか?
そして、果たしてレオは犯人逮捕に至れるのか?


映画 チャイルド44 森に消えた子供たち 感想



最初、ソ連での話なので、ソ連制作の映画かと思ったんですが、これが意外にもアメリカの制作でした。
服装や髪形や心荒(うらさ)ぶい感じなど、ロシアっぽさを良く出していたと思います。
スターリン政権って、ヒトラーのドイツ政権に負けず劣らず酷かった様がよくわかりました。

飢餓による虐殺、ホロドモールていうのは、強制移住により、家畜や農地を奪って、故意に食糧難に追い込み人民を餓死させるという酷い政策なんだそうで、
これにより、実際にウクライナで、400万人から1,450万人という途方もない数の人々が命を落としたそうです。
主人公のレオもウクライナ生まれで、両親を、このせいで亡くしています。

ウクライナとロシアは歴史上複雑な関係を持つとかです。
この辺りを詳しく追及していると話が長くなるだろうから省略しますね。
けれど、いくら過去は捨てたと言っても、
両親の命を奪い、自分を孤児にしたスターリン政権下でソ連のために働く事となったレオの心のうちは本当は複雑だったのではないでしょうか?

ストーリー自体は単純ですが、
実在した連続猟奇殺人犯アンドレイ・チカチーロの異常性と絡めつつ、
言論統制という多かれ少なかれ、かつて、どこの国でもあったような社会の黒歴史に切り込んでいる本作は丁寧に描かれた良作と申し上げてよろしいかと思いました。

理不尽で横暴な支配権力によって、
人々の心の内深く植えつけられた恐怖心が足枷となり、当たり前に笑ったり悲しんだりして人間らしく生きる事さえ奪われる。
そんな息苦しくも不自由で悲しい世界の中にあっても、権力に屈せず凛々しく生きたレオ夫妻の勇姿が感動的です。


洋画のご紹介です。

映画 ザ・グラビティ(前編・後編)ネタバレ・あらすじ・感想



映画 ザ・グラビティ(前編・後編) 概要



2013年公開のドイツ・オーストリア合作映画。
監督:ハンスイェルク・トゥルン
脚本:ジーモン・X・ロスト
ジャンル:SF
上映時間:74分

人類が神の領域にまで踏み出した時に何が起こるのかを映像化した作品。


映画 ザ・グラビティ(前編・後編) ネタバレ・あらすじ



【前編】 スイス・ジュネーヴの粒子加速器研究所。
ここでは、宇宙の始まりの人類の手による創造…すなわち、粒子加速器によりビッグ・バンを人為的に再現する研究が進められていた。
ところが、そんなある日、
周辺各国で不安定な磁場の発生による航空機事故が多発した。

ベルリンの宇宙航空衛生研究機構。
ここに勤めるゾフィー(クリスティアーネ・パウル)は以前、粒子加速器研究所で働いていた。
この日、衛星との通信が度々、切断され、不慮の事態の発生を感知した彼女は、
原因が粒子加速器研究所での事故にある事をつきとめる。

一方、ゾフィーの元彼で、ドイツで工事作業員として働くマークは、
娘のヤナを妹アンドレアのところに預け、建築士へとスキルアップするために、
この日、工事現場を早引けして身なりを整え、面接へ向かおうとしているところだった。
しかし、この時、工事現場の近隣にあった国会議事堂に航空機が突っ込み、
急遽、事故現場で被害者の救出を手伝う。
その様子がテレビに映し出され、ベルリンの宇宙航空衛生研究機構のテレビを視ていたゾフィーは、
元彼マークの姿を久しぶりに目にした。

その頃、粒子加速器研究所では…。
この日、幼稚園の先生の仕事をしていたアンドレアが、何を思ったのか、
ヤナに手伝わせて、園児達を連れて、この研究所を見学に訪れていたのだった。

アンドレアやヤナたちも、研究所の職員らも、この時はまだ、
周辺諸国で異変が起きているとは知らず、
いよいよ、この後、所長指示のもと、出力パワーを最大に引き上げて、
1年半の研究の総仕上げに掛かっていた。

重力は既に極小ブラックホールの出現が成された事を示していたのだが…更に、その上で素粒子同士を衝突させると…宇宙創造の再現とは言っても、
そのせいで人類は未曾有の危機に瀕する事となるのである。
全く喜んでいる場合ではないが、呑気に成功を喜び合う粒子加速器研究所の職員一同。

この後、小宇宙を湛えたブラックホールは、地球の重力に悪影響を及ぼしながら爆発を起こし、粒子加速器研究所の建物は崩壊。
電源が入りっぱなしになってしまう。

このままでは、衛星や飛行機が墜落したり電波が遮断されるだけでは収まらず、
クレーターや活断層にまで影響を及ぼし、巨大な地震が発生する事は必定。
放置すれば地球は滅びへ向かってまっしぐらに突き進んでいくだろうと思われた。


【後編】 
地球滅亡の危機を救うために残された時間は、わずか50時間であった。

マークは、
破滅状態の研究所に閉じ込められるヤナとアンドレアの二人を救い出すために、
宇宙研究機関で働くゾフィーは、
ドイツ首相からの「世界を救ってくれ。」との特命を受け、
共にジュネーヴへと向かう。
ところが、2人が乗ったヘリが、ままならない電磁波の影響で墜落した事から、
ドイツ首相は勝手に、ゾフィーは死んだんだろうと判断して、
研究所に核爆弾を打ち込む計画が決定されてしまう。

電源を切るには黒い森地方に住むクソガキのトビアス(ジャニス・ニーヴナー)がハッカーして持ち出した研究所の資料に添付されていたプログラムが必要であった。
そこで、2人は途中で寄り道して、トビアスを見つけ出して、
彼を拘束してまたしてもヘリで、パソコンが置いてある黒い森地方の彼の自宅へと向かうが、またまた幾多の前途多難が3人の行く手を阻むのであった。

果たして、ゾフィーは無事、研究所へと辿り着き、電源を切って世界を救う事が出来るのか?!

映画 ザ・グラビティ(前編・後編) 感想



映像技術は立派ですし、迫力もあります。
電磁波で地表に大きな裂け目が出来たけれど、何故だか一か所だけ2つの裂け目を繋ぐ道路が残されていて、
そこを、兵士たちに後ろから狙撃されながらの3人が車に乗って走り抜けていく。
この時、車が通り過ぎた直後から道が崩れ去って行くシーンは、なかなか爽快でした。

一方ストーリーの方は、ヒーローとヒロインのカップルが地球を救う姿を軸にした展開では飽き足らず、
欲張って、そこに群像劇を盛り込もうとして滑った感が、ちょっと痛いww
(それが監督のせいなのか?それとも脚本に無理があったからなのか?は不明。)
これって、ドラマではありがちの脚本作法で、
この『ザ・グラビティ』がドラマ映画なので、
こういう構成にしたんだろうと思うんですよね~。
でも、このドラマ的な作り込み方をしてしまったせいで、尺が長くなり、前編と後編という普通の映画の2倍の尺に伸びたんだろうと思われます。

これをしたせいで、
ヒロインとヒーローの厳しい時間制限のある艱難辛苦の道のりから度々目が逸らされてしまい気が散りました。
そして群像劇の方も総じて、
全体的に薄味な仕上がりになってしまったのは残念ですね。

あぁ、こういう映画にお約束のマッド・サイエンティストも、ちゃんと、いてました!
粒子加速器研究所所長さんですよ。